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内容紹介
ユーザー調査の手法を学術・技術の両面から徹底解説!
「HCDライブラリー」の第5巻。人間中心設計(HCD: Human Centered Design)という立場から、ユーザーのニーズに適合した製品やサービスを市場に提供するためにどのようにしてユーザー調査をするのか、その調査方法を詳しく解説する。
ユーザー調査にはアンケート調査のような定量的アプローチとインタビューや観察のような定性的アプローチがあるが、近年注目されているのは後者であり、本書では定性的アプローチないし質的アプローチについて焦点をあてている。ユーザーニーズを捉えるための技術を明快に示した一冊。
書誌情報
- 著者: 黒須 正明, 橋爪 絢子
- 発行日: 2021-10-28 (紙書籍版発行日: 2021-10-28)
- 最終更新日: 2021-10-28
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 183ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: 近代科学社
対象読者
人間中心設計,HCD,インタビュー,ユーザー中心設計,開発プロセス,顧客,消費者,アイスブレーキング,調査レポートKJ法,親和図法,仮説演繹法,定量的データ,定性的データ,アンケート調査,仮説探索,ユーザビリティテスト,思考発話法,フィールド調査,野外調査,フィールドワークに興味がある人
著者について
黒須 正明
1978年早稲田大学大学院文学研究科(博士課程、心理学専修)単位取得満期退学。日立製作所中央研究所、デザイン研究所でユーザインタフェースやユーザビリティの研究を行う。1996年に静岡大学に赴任してユーザ工学の体系化を行い、2001年メディア教育開発センター教授、さらに放送大学教授としてUXについて研究を進め、2017年に放送大学を定年退職。現在は、放送大学名誉教授。従来は、各種モデルや手法の開発、そして人工物進化学という領域の開発においても心理学をベースにした取り組みが多かったが、近年は人間と多様な人工物の適切な関係構築という課題に、宗教学的、社会学的、政治学的観点をも含めて多元的に取り組み、日常生活のデザインという新領域を構築しつつある。
橋爪 絢子
2011年、筑波大学大学院人間総合科学研究科(博士後期課程、感性認知脳科学専攻)修了。2012年から、首都大学東京(現東京都立大学)システムデザイン学部にて、システム設計におけるユーザ調査の手法やユーザビリティ評価の教育研究を行ってきた。2019年に、法政大学社会学部メディア社会学科の「設計コース」に異動し、人間中心設計におけるユーザ調査の理論と分析、その実践的手法について教えている。2014年以降、東京都立大学の社会人向け講座オープンユニバーシティにて、黒須先生とともに人間中心設計の講座を複数展開しており、異動後も継続して担当している。2021年2月に公示された「ユーザビリティの定義及び概念」のJIS規格(JIS Z8521)では原案作成委員会の幹事、2021年3月に公示された「インタラクティブシステムの人間中心設計」のJIS規格(JIS Z8530)では委員長を、それぞれ務めた。博士(感性科学)。