TODによるサステナブルな田園都市
3,300円 (3,000円+税)
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内容紹介
本書のキーワードはTOD、サステナブル、田園都市です。TODはTransit-Oriented Developmentの略で、鉄道をはじめとした公共交通に根差した都市開発やまちづくりを意味します。1990年代、米国の都市計画家ピーター・カルソープにより提唱された理念で、より健全で持続可能なコミュニティへと導く上で不可欠とされ、今、世界中で注目されている考え方です。本書は大きく分けて以下の3パートで構成されます。郊外の住宅と都心の業務、両者を結ぶ1.0、沿線の都市機能が多様化した2.0について、特に渋谷から東京南西部に延びる東急田園都市線の「軸」にフォーカスし、コロナ禍前の発展経緯について「TOD・田園都市の歴史」で振り返ります。次に、エリマネをはじめ地域と事業者が交流する3.0、ポストコロナの働き方変化を踏まえた自律分散型(本書では「納豆」と表現)構造の4.0、DX・GXによる関係・交流人口増、行動変容へと導く5.0について昨今特に高まりつつあるSDGsやサステナブルを重視する潮流を踏まえ、データ分析も加えながら「サステナブルとポストコロナの都市構造」で論じます。最後に、東京都市大学都市生活学部のアカデミアの方々より「公共交通オリエンティッドな持続可能な都市空間」において都市空間のデザイン、マネジメント、発展戦略、また、これを支える交通基盤について、本書で扱うサステナブルなまちづくりの個別課題や対象地域とも関連づけながら論考します。
書誌情報
- 著者: 株式会社 東急総合研究所
- 発行日: 2024-03-22 (紙書籍版発行日: 2024-03-22)
- 最終更新日: 2024-03-22
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 250ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: 近代科学社Digital
対象読者
エリアマネジメント,羽田イノベーションシティ,たまプラーザ駅,モビリティ,SDGs,スマートシティ,Garden City,副都心,サブカルチャー,SHIBUYA109,Bunkamura,アーバンコア,渋谷スクランブルスクエア,渋谷ヒカリエ,古民家再生,南町田グランベリーパーク,WISE CITY,二子玉川ライズ,三軒茶屋キャロットタワー,ESGに興味がある人
著者について
株式会社 東急総合研究所
東急グループの戦略研究所として1986年に設立。東急株式会社およびグループ各社の経営戦略・事業戦略の策定や事業活動の支援を行うとともに、経済、産業、地域、消費構造、消費者意識や行動など、経営環境の変化をとらえた基礎的研究、東急線沿線を主体とした各種情報の収集と分析、グループの幅広い事業活動をカバーする調査研究を実施。このほかグループの経営層を対象とした講演会、一般社員を対象としたセミナー、若手社員を対象とした勉強会を実施し、人的ネットワークの構築にも取り組む。
目次
第1章 TOD・田園都市の歴史
- 1.1 Garden Cityから田園都市へ
- 1.2 多摩田園都市のまちづくり
- 1.3 鉄道による沿線型TODの実践
- 1.4 ターミナル・拠点型まちづくり:渋谷の台頭
第2章 「サステナブル」とポストコロナの都市構造
- 2.1 郊外型「拠点」の成長と連坦
- 2.2 ポストコロナの生活スタイル・都市構造
- 2.3 「サステナブル」なまちづくりとは
- 2.4 サステナブル田園都市TODモデルの発展
- 2.5 【研究報告】地方創生に向けた関係人口づくりとTOD事業者の役割
第3章 公共交通オリエンティッドな持続可能な都市空間
- 3.1 都市空間のデザイン
- 3.2 都市空間のマネジメント
- 3.3 都市空間の発展戦略
- 3.4 都市空間を支える交通基盤(総括)