サムライ・エピソード

内容紹介

日本全国のソフトウェア開発に携わる人々に伝えたいことがあります。アジャイルソフトウェア開発は日本で実績が積まれています。あなたの現場でアジャイルソフトウェア開発をすることはできます。この書籍は、そのための勇気を与えるために発行されました。

日本の現場のアジャイル

この書籍は1 つのアジャイルソフトウェア開発に関するイベントがキッカケで発行されました。そのイベントでは数名の日本人が、現場でのアジャイルソフトウェア開発に関する経験を伝える発表がありました。どれも生々しい話であり、日本でアジャイルソフトウェア開発が行われている1 つの証拠でした。

特に現場での失敗や成功の話は、参加者達に大きな勇気を与え、次のステージに踏み出す後押しをしてくれたのを実感しました。ただ、この体験は、その会場にいた約150 人にしか伝わらないことがもったいなかったのです。

多くの人に役立つ経験談を伝えたい

数年前はアジャイルソフトウェア開発というと、海外で流行っている開発手法であり、日本で実現するのは難しいと考えている人が数多くいたと思います。ですが、既にアジャイルソフトウェア開発は日本で活用されているソフトウェア開発手法です。この書籍が1 つの証拠です。今現在、多くの人が経験を積み、実践を重ねています。日本という独自の文化を踏まえた失敗と成功の経験を少しでも多くの開発者に伝え、現場を変える勇気になってくれればと考えました。

様々な業種のエピソードを収録

日本全国のソフトウェア開発に携わる人が現場を改善し、ソフトウェア産業が革新するキッカケとなるために、この書籍を発行するにあたって、多くの業種と多くの立場の人達にご協力頂きました。きっと、あなたの現場と同じ業種、同じぐらいの規模、そんなエピソードが見つかるはずです。（「はじめに」より）

書誌情報

• 著者: 26人のサムライ達
• 発行日: 2012-09-14
• 最終更新日: 2012-09-14
• バージョン: 0.9.0
• ページ数: 176ページ(A5PDF版換算)
• 対応フォーマット: EPUB, PDF
• 出版社: 達人出版会

対象読者

アジャイル開発に関わる現場の人々たち。特にこれから現場を変えたい、変えられない、もっと変化させたい、悩みを抱えるソフトウェア開発に従事する人々。

著者について

26人のサムライ達

日本のソフトウェア開発の現場に勇気を与えたい。そのために経験談を提供してくれた26人のソフトウェア開発に従事する人々です。

目次

はじめに

• 26のエピソード

第1部 入門者のサムライたちへ

• 第1章　新人がアジャイルな会社に入社して学んだこと
• 第2章　逃げの戦略 - 逃げちゃダメだ、なんてことはない
• 第3章　TDDとかCIとか導入できていなくてもアジャイル開発は少しなら導入できる
• 第4章　小さな現場からコミュニティに参加、それから
• 第5章　菊千代は刀を取った、戦場はSIer
• 第6章　アジャイルの導入で気づいた２つの「なぜ」
• 第7章　邪道アジャイルのススメ ～ アジャイルであるために必要なたった一つのこと ～
• 第8章　アウトプットから始める
• 第9章　共通体験からのチーム力
• 第10章　そうだ 勉強会、行こう。
• 第11章　Agile への取り組みから生まれた不思議な「縁」

第2部 現場で奮闘するサムライ達へ

• 第12章　メーカー系のSIer企業でアジャイルやってみて上手くいったこといかなかったこと
• 第13章　現実という砂漠をAgileに歩く話
• 第14章　アジャイルソフトウェア開発の習得は非常に困難である
• 第15章　インセプションデッキ始めてみてはどうでしょう
• 第16章　テスト駆動開発は簡単？
• 第17章　エクストリームリリースプランニング
• 第18章　ライトな継続的インテグレーションのはじめ方 〜そして継続的デリバリーへ
• 第19章　デス・マーチをぶっとばせ！
• 第20章　アジャイル開発を支える技術
• 第21章　SIerにとってのアジャイル
• 第22章　変化をコントロールし、不安や悩みをコントロールする。 - バーンダウンチャート

第3部 サムライ達の武士道

• 第23章　守って破って離れるアジャイル
• 第24章　善く改め、思い出し続けよ。汝、銀の輝きを放たん
• 第25章　継続可能性は努力目標じゃありません
• 第26章　継続的成長とスクラムマスター