

非AI的心脳理論 共鳴するD-A構造
5,830円
(5,300円+税)
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内容紹介
本書は「心脳」のトータルな技術的理解を目指します(心脳とは脳機能の発揮としての心をいいます)。「共鳴」が心脳の基礎です。〈類似〉が一つの基本原理であり、物や事やヒトに対して、心脳はその類/非類を類似/不類似(あるいは同/異)によって知ります。共鳴がどうやって起きるのか、共鳴がどう使われるのか。そのメカニズムの技術的議論が本書の一つの中心テーマです。
本書の目的は、心脳のトータルな理解です。本書で、心脳の全体を貫く一つの“大通り”について理解できると考えています。
現在、技術の側では、ディープ・ラーニングや生成AIの発展によってAIが人間を陵駕する可能性が本気で言われる時代です。それに対して学問の側が、人間と心脳をどう捉えるかを表明することは“社会的にも”意味のあることだと思われます。例えば本書はイヌ等の「無言語知能」にも関心をもちます。そこらがヒト心脳の出自であり、基礎です。本研究は実用が目的でない、心脳の理解自体が目的の、全的な心脳論をめざしたいと思います。本書が広く社会に受けとめられることを願います。
書誌情報
- 著者: 高橋 英之
- 発行日: 2025-06-27
- 最終更新日: 2025-06-27
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 442ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: 近代科学社Digital
対象読者
共鳴,類像,認知科学,状態遷移モデル,ディープラーニング,SAFLAS,空間認識,不変性,非言語知能,3D空間,神秘,生成AI,心理に興味がある人
著者について
高橋 英之

1967/72/75年 京都大学理学部卒業/同・大学院修了/同・理学博士
2009年 日本大学理工学部教授(情報科学担当)退職
主要著作『コンピュータの中の人類——ソフト宇宙のコスモロジー』、御茶の水書房(1990)。『思想のソフトウェア』、法藏館(1993)。『偉大なる衰退』、三五館(2000)。『超超自我と〈精神の三権分立〉モデル——対人恐怖と論語から人工精神へ』、昭和堂(2005)。『日米戦争はなぜ勃発したか——メシの問題からみた昭和史と現代日本』、社会評論社 (2008)。“The Maximum Invariant Set of an Automaton System”, Information and Control, Vol. 32, No. 4, pp.307-354(1976) および続編22篇。“An Automatic-Controller Description Language”, IEEE Transactions on Software Engineering, Vol. SE-6, pp. 53-64 (1980).