児童サービスの基礎 子どもと本をつなぐために
2,200円 (2,000円+税)
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内容紹介
児童サービスとは、人が生涯にわたって本に親しむことができるよう児童と本を結ぶ、図書館が提供する図書館サービスの一つです。
日本の図書館の児童サービスならびに児童図書館は、順調な歩みを続けているように見えます。しかし、2019年末にコロナ禍が報じられてから、これまで図書館が行ってきた児童サービスは、図書館の閉館や時間制限等のあおりを受け提供されなくなりました。そこで、図書館では、今後の児童サービスはどうあるべきかという点から電子書籍を導入しデジタル化する等、様々な工夫をしています。このような変化の中でも児童と本を結ぶという児童サービスの本質および使命に変わりはなく、今後とも継続されなければなりません。
そこで筆者は、本書を読んでくださる読者の皆さんと共に新しい児童サービスの地平をひらいていきたいと願って本書を編みました。児童サービスの具体的な提供方法はもちろん、各年代向けの書籍も多数紹介しています。より良い未来のために協同し、邁進してまいりましょう。
書誌情報
- 著者: 西巻 悦子
- 発行日: 2022-07-08
- 最終更新日: 2022-07-08
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 144ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: 近代科学社Digital
対象読者
図書館,本,読み聞かせ,ブックトーク,読書,ビブリオバトル,司書教諭,司書,おはなし会,ライブラリー,絵本,パスファインダー,課題図書,メディアミックス,コミカライズに興味がある人
著者について
西巻 悦子
1974年から2010年まで東京都立高等学校国語科教諭
2003年 東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了 教育学修士
2003年から司書教諭、2008年から主幹教諭を兼任
2016年 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科後期博士課程単位取得満期退学
2012年度から2021年度 秋草学園短期大学非常勤講師
2016年度から2020年度 和洋女子大学非常勤講師
2017年度から2021年度 昭和女子大学非常勤講師
2018年度から2021年度 早稲田大学非常勤講師
2021年度 聖徳大学非常勤講師
現 在 聖徳大学司書補講習講師
所属学会 日本図書館情報学会、日本学校図書館学会、International Association of School Librarianship、特定非営利活動法人 大学図書館支援機構。
著書『学校図書館の役割と使命』(近代科学社Digital,2021)、『司書教諭による情報メディア活用』(近代科学社Digital,2021)
目次
第1章 児童サービス概観
- 1.1 児童サービスとは
- 1.2 児童観の変遷と子どもの読書
- 1.3 児童サービスと児童図書館の歴史
- 1.4 児童図書館員の業務
- 1.5 児童資料の種類と特性
第2章 児童サービスの方法と理論および実践
- 2.1 乳幼児期と読書レディネス
- 2.2 学童前期と読み聞かせ
- 2.3 学童後期とストーリーテリング
- 2.4 読書刺激としての読書へのアニマシオン
- 2.5 青年前期とブックトーク
- 2.6 青年前・中期とビブリオバトル
第3章 児童サービスの発展と展開
- 3.1 児童サービスにおける協力と連携
- 3.2 児童サービスにおける学習支援とレファレンス
- 3.3 ヤングアダルトに対するサービス
- 3.4 児童サービスにおけるIT化対応
- 3.5 特別な支援を必要とする子どものための児童サービス