スピントロニクス入門 基礎から数値解析の実践まで
4,400円
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内容紹介
スピントロニクスは、電子の「電荷」と「スピン」の絡み合いを扱う分野で、beyond-CMOSエレクトロニクスの主役として注目されています。
本書は初学者に向け、磁性学の基礎から巨大磁気抵抗効果、スピン流、半導体スピントロニクスの動向までをやさしく解説します。第6・7章では、COMSOLを用いた磁性体の数値解析を実例とともに紹介し、スピン波・磁壁・スキルミオンの駆動からマルチフィジックス解析までを扱う、初学者の第一歩となる一冊です。
書誌情報
- 著者: 佐藤 勝昭, 福川 真
- 発行日: 2026-09-04
- 最終更新日: 2026-09-04
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 304
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: 近代科学社Digital
対象読者
磁性学,巨大磁気抵抗効果,GMR,スピン流,スピントランスファートルク,磁性半導体,希薄磁性半導体,CMOS,磁気ヒステリシス,磁気異方性,スピン偏極バンド構造,COMSOL,磁性体シミュレーション,スピン波,磁気スキルミオン,マルチフィジックス解析,スピンホール効果,スピン拡散に興味がある人
著者について
佐藤 勝昭
東京農工大学 名誉教授
工学博士(電子物性工学)
1966年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了。同年NHK入局,大阪放送局を経て,1968~84年 基礎研究所,1984年 東京農工大学工学部助教授,1989年 同教授,2005~07年 同理事・副学長(教育担当),2007年~東京農工大学名誉教授。2007~13年 JSTさきがけ「次世代デバイス」研究総括。2008~19年 JST研究広報主監,2010~18年 JST研究開発戦略センターフェロー。
執筆担当:第1章~第5章
福川 真

計測エンジニアリングシステム株式会社 シニアエンジニア
JSME計算力学技術者,固体力学分野1級
JSME計算力学技術者,熱流体分野1級
JSME計算力学技術者,振動分野1級
執筆担当:第6章,第7章
目次
第1章 スピントロニクスを学ぶための磁性の基礎知識
- 1.1 身の回りの磁石と磁性体
- 1.2 磁石の磁力のもとはなにか
- 1.3 金属磁性体の磁力のもと
- 1.4 マクロにみた磁性体
第2章 巨大磁気抵抗効果がハードディスクを変えた
- 2.1 はじめに
- 2.2 巨大磁気抵抗の発見
- 2.3 室温トンネル磁気抵抗(TMR)の発見
- 2.4 TMRに革命的なブレークスルー
- 2.5 固体磁気メモリ(MRAM)の登場
第3章 スピン流が開く新しい物理
- 3.1 スピン流とは
- 3.2 スピン流と電流の相互変換
- 3.3 スピンカロリトロニクス
- 3.4 磁性絶縁体を伝わるスピン流
- 3.5 スピン流に関する最近の話題
第4章 半導体スピントロニクス
- 4.1 磁性半導体とスピントロニクス
- 4.2 シリコン・ゲルマニウムとスピントロニクス
第5章 スピントロニクス最近の話題
- 5.1 ダイヤモンドNV中心の量子センサーへの応用
- 5.2 スピンフォトニクスを活用した光回折型ニューラルネットワークのAIへの展開
- 5.3 スピントロニクスリザバーコンピューティング
第6章 スピントロニクスの数値解析(基礎編)
- 6.1 COMSOL Multiphysicsとは
- 6.2 COMSOL Multiphysicsの特徴
- 6.3 COMSOL Multiphysicsの操作画面と操作方法について
- 6.4 スピン移行トルク効果による磁壁の駆動シミュレーション
- 6.5 スピン波の伝搬シミュレーション
- 6.6 ジャロシンスキー・守谷相互作用を考慮した磁壁の磁場応答
- 6.7 STT効果を用いた磁気スキルミオンの駆動
第7章 スピントロニクスの数値解析(発展編)
- 7.1 マイクロマグネティクスと磁場の連成(磁気双極子相互作用)
- 7.2 マイクロマグネティクスの伝熱とのカップリング
- 7.3 マイクロマグネティクスとマイクロ波との連成
- 7.4 マイクロマグネティクスと構造力学との連成(磁気弾性効果)
- 7.5 マイクロマグネティクスのその他の連成解析(異常ホール効果など)
- 7.6 スピン輸送方程式のモデリング1:スピン拡散方程式
- 7.7 スピン輸送方程式のモデリング2:スピンホール効果
- 7.8 第6章および第7章のまとめと今後の展望
