HIMMELコードによる核燃料マスフロー解析 初学者から専門家まで
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内容紹介
実現可能な原子力発電開発計画を策定し、着実に進めるためには、まず、必要となる燃料物質取扱量を早期に把握し、核燃料サイクル諸施設の準備を進める必要があります。
核燃料マスフロー解析コード「HIMMEL」(ヒンメル)は、著者が30年以上にわたる原子力研究開発経験に基づき、PCベースで手軽に核燃料マスフローを解析する目的で開発したツールです。
本書はこのHIMMELのマニュアルであり、原子力発電における核燃料マスフロー解析の手順を示す書籍です。導入部で原子力エネルギーと原子力発電の基礎知識についても解説しているので、専門家だけではなく、初学者でも理解することができます。
書誌情報
- 著者: 林 秀行
- 発行日: 2019-05-31
- 最終更新日: 2019-05-31
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 164ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: 近代科学社Digital
対象読者
著者について
林 秀行
北海道出身。1976年 北海道大学修士(原子工学)。1977年 動力炉・核燃料開発事業団入社、高速炉研究開発に従事。専門は高速炉炉心設計。核燃料取扱主任者、原子炉主任技術者。1998年 核燃料サイクル研究開発機構研究主席を経て、2005年 日本原子力研究開発機構次世代炉研究開発部門研究主席。2007年~2011年 ウィーンIAEA原子力局プロジェクトコーディネータ(現在、IAEA非常勤コンサルタント)、現在に至る。
目次
第1章 原子力発電と核燃料サイクル
- 1.1 原子力発電の特徴
- 1.2 核燃料サイクル
- 1.3 主要な原子炉型式
- 1.4 核燃料マスフロー解析とその必要性
第2章 核燃料マスフロー解析の実際
- 2.1 原子炉運転と燃料装荷、取出データ
- 2.2 シナリオデータの作成
- 2.3 核燃料マスフロー解析結果
第3章 HIMMELの構造と解析手法
- 3.1 HIMMELの構造概略
- 3.2 HIMMELの解析手法各論
- 3.3 初装荷炉心、移行炉心取出、閉止時全炉心取出の計算モデル
- 3.4 複合原子炉、燃料切替原子炉の定義と計算モデル
- 3.5 プルトニウム多重リサイクルの解析手法
- 3.6 プルトニウム多重リサイクルによる軽水炉から高速炉への移行シナリオ解析
第4章 HIMMEL操作マニュアル
- 4.1 HIMMELのインストール
- 4.2 HIMMELの実行
- 4.3 マスフロー計算結果出力
付録
- 図解簡易操作マニュアル
- HIMMELの使用許諾等について