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内容紹介
ライバルはディープラーニング!!
OTTERは、数学における定理やパズルの解法の証明を支援するソフトウェアで、述語論理を用いて解を導き出す。医療・金融システムの安全性構築、ウイルス検知などにも適用され、欧米では近年、高い評価を受けている。最大の特徴は、ユーザが与えた不完全な論理(情報)であっても、自動的に正しい推論を行うことができる点にある。
統計的論理を用いる機械学習等に手詰まり感のある中、OTTERには推論を通して新しい解を導き出す“創発的機能”があり、注目のAI技術である。
本書は、OTTERが得意な論理パズルを具体的な解法プログラムとともに紹介しながら、自動推論・定理証明の方法を解説する。人工知能の研究者・技術者、必読必携の書である。
書誌情報
- 著者: 安藤 類央, 武藤 佳恭
- 発行日: 2018-08-30 (紙書籍版発行日: 2018-08-30)
- 最終更新日: 2018-08-30
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 299ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: 近代科学社
対象読者
OTTER,人工知能,推論,創発的機能,自動推論エンジン,パズル,等価推論に興味がある人
著者について
安藤 類央
慶應義塾大学総合政策学部国際政策コース卒業(2000).同大学院修士課程修了(2002).同大学院博士課程修了(2006).政策・メディア博士(2006).独立行政法人情報通信研究機構情報通信セキュリティ研究センター常勤研究員(2006).独立行政法人情報通信研究機構ネットワークセキュリティ研究所主任研究員(2011).国立情報学研究所サイバーセキュリティ研究開発センター特任准教授(2016).研究・受賞歴:ネットワークセキュリティ,自動推論,機械学習,並列処理.Outstanding Leadership Award in the 8th IEEE International Conference on Dependable, Autonomic and Secure Computing (2009),インターネットカンファレンス論文賞(2013).
武藤 佳恭
慶應義塾大学工学部電気工学科卒業(1978).同大学院修士課程修了(1980).同大学院博士課程修了(1983).工学博士(1983).南フロリダ大学コンピュータ学科助教授(1983-1985).南カロライナ大学コンピュータ工学科助教授(1985-1988).ケースウエスターンリザーブ大学電気工学科准教授(1988-1996).tenured(1992).慶應義塾大学環境情報学部助教授(1992-1997).同教授(1997-現在).研究・受賞歴:ニューラルコンピューティング,セキュリティ,インターネットガジェット.NSF{RIA賞(1989),IEEE Trans. on NN功労賞(1992),IPSJ論文(1980),TEPCO賞(1993),KAST賞(1993),高柳賞(1995),KDD賞(1997),NTT tele-education courseware賞(1999),US AFOSR受賞(2003),第1回JICA理事長賞,義塾賞(2015),Jyvaskyla大学メダル.著書:『武藤博士の発明の極意』(近代科学社)など30冊以上の書籍と300編以上の科学論文.