関連サイト
本書の関連ページが用意されています。
内容紹介
ZBrush 4R7対応のガイドブック&リファレンス。
ZBrush(ズィーブラシ)は、Pixologic社が開発した画像処理ソフトウェアです。「スカルスカルプト」と呼ばれるモデリング機能で、粘土を削ったり、盛ったりするような操作で、有機的で複雑なモデリングを得意としています。『アバター』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ロード・オブ・ザ・リング』といった映画や、『Gears of War』、『アサシン クリード』などのビデオゲームでもキャラクター作成や特殊効果などに活用されています。さらに、彫刻家、工業系デザイナー、ジュエリーデザイナー、歯科技工士、イラストレーター、フィギュア原型師など、さまざまなクリエイターに愛用されています。
一方で、ZBrushは独特の操作性とUI(ユーザーインターフェイス)を持っているため、一見して理解し難いUIや、独特の操作方法により、習得を断念してしまうユーザーも多いと聞きます。そこで本書は、ZBrushにはじめて触れるユーザーや、「難しくて挫折した」といった方々に向けて、ZBrushの基本操作を理解できるように構成されています。
さらに、ZBrushで作成した基礎モデリングをベースに、スカルプトモデリングしたモデルデータの3Dプリント出力方法や、強力なレンダリングエンジン「KeyShot」を使った高精度なレンダリング方法など、ZBrushの総合的な活用方法についてまとめています。
書誌情報
- 著者: 米谷 芳彦(id.arts)
- 発行日: 2015-09-25 (紙書籍版発行日: 2015-09-25)
- 最終更新日: 2015-09-25
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 338ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
米谷 芳彦(id.arts)
http://idarts.co.jp/3dp
国内外有名ブランドの製品デザイン開発を中心に、様々なクリエイティブディレクションを担当。1998年、デザイン・製品開発・3DCGのプロ集団id.artsを設立し、3Dプリンターや最新のデバイス機器を用いた新しいビジネスモデルの構築と、オリジナルコンテンツの開発などを多数展開中。ブームにより知名度が高まった3Dプリンターだが、ビジネスの分野や個人レベル問わず、どのように活用すれば良いのか、明確な答えを出せないのが現状。そんな方達のために、3Dプリンターや関連する3D技術などを元に答えを導き出そうという研究開発を進めている。
目次
Chapter01 ZBrushとは
- 1 ZBrushとは
- 1-1 ZBrush概要
- 2 ZBrushの基本
- 2-1 ZBrushのプログラム
- 2-2 ZBrushの推奨システム
- 3 ZBrush 4R7 の主な新機能
- 3-1 ZModeler
- 3-2 NanoMesh & ArrayMesh
- 3-3 ZBrush to KeyShot
- 3-4 ZRemesher 2.0
- 3-5 FBXフォーマットの読み書き
- 3-6 64-Bit サポート
Chapter2 ZBrushの基本操作
- 1 2つの異なるモードについて
- 1-1 2.5D Editモード
- 1-2 3D Editモード
- 2 ZBrushのUI(ユーザーインターフェイス)
- 2-1 ZBrushインターフェースの基本
- 3 ZBrushの基本操作
- 3-1 ビュー(キャンバス)の操作
- 3-2 キャンバス(2次元)のナビゲーション
- 3-3 3Dのナビゲーション(Editモード中ナビゲーション)
- 4 データについて
- 4-1 Fileパレット
- 4-2 ZTool(ツール)パレット
- 4-3 Document(ドキュメント)パレット
Chapter3 ブラシ
- 1 ブラシの使い方
- 1-1 ブラシの選択方法
- 1-2 ブラシストローク
- 1-3 ブラシのコントロール
- 1-4 アルファ
- 2 ブラシタイプ(ブラシの基本操作)
- 2-1 Standard(スタンダード)ブラシ
- 2-2 Clay(クレイ)ブラシ
- 2-3 Smooth(スムース)ブラシ
- 2-4 Move(ムーブ)ブラシ
- 2-5 Pinch(ピンチ)ブラシ
- 2-6 Magnify(マグニファイ)ブラシ
- 2-7 Flatten(フラッテン)ブラシ
- 2-8 Layer(レイヤー)ブラシ
- 3 Mask(マスク)の使い方
- 3-1 マスク操作
- 3-2 マスクブラシサイズの設定
- 3-3 シンメトリー作業
- 3-4 マスクの処理
- 3-5 マスクへのアルファ適用
Chapter4 ツールとメッシュ
- 1 Visibility(メッシュの表示/非表示)
- 1-1 操作の基本
- 1-2 メッシュの表示/非表示の操作方法
- 1-3 選択範囲の移動
- 1-4 選択範囲の反転
- 1-5 非表示の解除
- 1-6 Visibilityサブパレット
- 2 Polygroup(ポリグループ)
- 2-1 ポリグループの表示
- 2-2 ポリグループの割り当て方
- 2-3 マスクを使ったポリグループの作成方法
- 2-4 ポリグループの表示/非表示
- 3 SubTool(サブツール)
- 3-1 SubToolとポリゴンの関係
- 3-2 SubToolの基本機能
- 3-3 Split(スプリット)グループ
- 3-4 Merge(マージ)グループ
- 3-5 Remesh(リメッシュ)グループ
- 3-6 Extract(エクストラクト)グループ
- 3-7 Extractを使用した衣服などの生成方法
- 3-8 ブーリアン
- 4 トランスポーズ(Move、Rotate、Scale)の使い方
- 4-1 トランスポーズボタン
- 4-2 トランスポーズの基本操作
- 4-3 Moveツール
- 4-4 Scaleツール
- 4-5 Rotateツール
- 4-6 マスキング設定
- 4-7 マスキングによるキャラクターポーズの設定
- 5 シャドウボックス
- 5-1 シャドウボックスを使った作業の準備
- 5-2 マスクの処理について
- 6 Z スフィア(ZSphere)
- 6-1 Use Classic Skinning
- 6-2 Z スフィアを使ったモデルの生成
- 6-3 Z スフィアの編集
- 6-4 プレビューからメッシュ変換
- 7 レイヤー
- 7-1 レイヤーの使い方
- 7-2 レイヤー効果とサブディビジョンレベルについて
- 7-3 Layersパレットその他の機能
- 8 DynaMesh
- 8-1 DynaMeshの効果
- 8-2 メッシュの更新
- 9 ZRemesher
- 9-1 ZRemesherの基本操作
- 9-2 トポロジーのコントロール
- 10 分割レベルのコントロール
- 10-1 Subdivisionレベルのコントロール
- 10-2 Subdivisionレベルのパラメーターについて
- 10-3 マルチレゾリューション メッシュ エディティング
- 11 マテリアル設定
- 11-1 マテリアルの種類
- 11-2 ライトの調整
- 12 Spotlight
- 12-1 Spotlightの基本的な操作方法
Chapter5 ZBrushプラグイン
- 1 3Dプリントに役立つZBrush用プラグイン
- 2 Decimation Master
- 2-1 3Dモデルの下準備について
- 2-2 Decimation Masterの使い方
- 3 3D Print Exporter
- 3-1 3Dプリント用データ出力について
- 3-2 3D Print Exporterの使い方
- 3-3 プリント事例
Chapter6 KeyShot
- 1 KeyShotとは
- 2 KeyShotインストール時の注意点
- 2-1 アクティベーションの手順について
- 2-2 KeyShotライセンス
- 3 keyShotの基本操作
- 3-1 ZBrushからのデータ転送方法
- 3-2 カメラの操作
- 3-3 レンダリング環境の設定
- 3-4 マテリアル設定
- 3-5 ビジュアライゼーションのための演出効果
- 3-6 フィニュッシュ画像の設定と書き出し
Chapter7 3Dプリンターとは
- 1 3Dプリンターとは
- 1-1 3Dプリンターの歴史について
- 2 3Dプリンターの原理
- 2-1 熱溶解積層/FDM (Fused Deposition Modeling) 方式
- 2-2 インクジェット方式
- 2-3 光造形方式
- 2-4 粉末焼結積層造形(SLS)方式
- 2-5 粉末石膏造形
Chapter8 ZBrushから3Dプリンターへ
- 1 ZBrushから3Dプリンターへ
- 1-1 3Dプリント用データ制作の流れ
- 2 エラーとなる部位とは
- 2-1 完全に閉じたソリッドになっていないデータ
- 2-2 法線方向の間違い
- 2-3 表面が接しているだけの状態
- 2-4 適切な厚みをもたないデータ
- 2-5 重複した面や頂点
- 3 netfabbを使ったデータの修復方法
- 3-1 netfabbとは
- 3-2 netfabb 各部の名称について
- 3-3 netfabb の基本操作
- 3-4 読み込まれたデータの確認
- 3-5 データの修復方法
- 3-6 3D プリント用データの書き出し方
- 4 3Dプリントしてみよう
- 4-1 RolandDG ARM-10を使った3Dプリント
- 4-2 その他の造形手法による作例
- 5 出力サービスを利用してみよう
- 5-1 国内最大手DMM.make 3Dプリント
- 5-2 世界最安サービスを展開するShapeways
- 5-3 その他の造形サービス
- 6 素材や大きさによって価格の異なる3Dプリント造形品
- 6-1 サイズによる価格の差
- 6-2 素材の違いによる価格差
- 7 Zbrush~3Dプリントまでの実例紹介
- 7-1 アート作品『White Rabbit』と『The Untitled Figure』
- 7-2 3Dプリント造形された作品
- 7-3 塗装工程へ
- 7-4 フィニッシュ作業から完成へ
Chapter9 ZBrushを利用した3Dスキャンデータの加工
- 1 3DスキャナとZBrushについて
- 1-1 3Dスキャナとは
- 1-2 コンシューマー用低価格ハンディスキャナ
- 1-3 3Dスキャンに適さない素材
- 1-4 ハンディタイプの3Dスキャナ「SCANIFY(スキャニファイ)」
- 1-5 連続撮影した写真素材から、3Dデータを構築するフォトスキャンシステム
- 2 Zbrushを使ったフォトスキャンデータのブラッシュアップ
- 2-1 3Dスキャンデータの読み込み
- 2-2 ブラシを使ったデータのブラッシュアップ
- 2-3 Decimation Masterを使ってポリゴン数を軽減
- 2-4 3Dプリント用データの書き出し
- 3 データの書き出しと3Dプリント
- 3-1 データの書き出し
- 3-2 書き出されたデータのエラーチェック
- 3-3 3Dプリントを実行
- 3-4 異なるプリンタによる造形物
Chapter10 ZBrush 4R7の新機能
- 1 ZModeler
- 1-1 ZModelerとは
- 1-2 ZModelerの機能
- 1-3 ZModelerの概要
- 1-4 ZModelerの基本的な操作方法
- 2 NANO Mesh(ナノメッシュ)
- 2-1 作例
- 2-2 ナノメッシュの概要
- 3 Dynamic Subdivision
- 3-1 Dynamic Subdivisionの基本操作