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内容紹介
今や世の中にはウェブアプリケーションが溢れています。誰もが一度はそのサービスを利用したことがあるでしょう。しかしながら、プログラミング言語「Python」で記述されたウェブアプリケーションはそれほど多くありません。“日本ではまだまだ普及していないプログラミング言語”というのが大きな要因の1つだと思いますが、まさにそこがネックです。
「ウェブアプリケーションの開発依頼が来たんだけど、どの言語で作ろうか?」と真剣に考えてみてください。ついつい情報やライブラリが豊富なJavaやPHPへ気持ちが流れてしまいませんか? ご自身がそれらの言語の経験者であれば尚更だと思います。
しかし、Pythonは両者に劣らずライブラリが非常に豊富です。ソースコードも書きやすいですし、スクリプト言語というお手軽さも手伝って、欧米をはじめとした海外で人気が高いのも大変頷けます。そうすると足りないのは情報だけですよね。ここが私自身最も苦労した点です。Pythonを取り扱った書籍も少ないですし、インターネット上にもコアな情報がほとんどありません。四苦八苦しながら英文のサイトを閲覧し、少しずつ理解を深めていきましたが、やはり日本人である以上日本語の情報が少しでも増えればこれほどありがたいことはありません。
本書は、Pythonとウェブサーバーとのインターフェース定義であるWSGIを利用したウェブプログラミングについてまとめています。まずは基本を習得し、自分なりに応用してウェブアプリケーションを作ってみてください。「意外と簡単に作れるな」と思うかもしれません。皆さんが「簡単に作れる」と思えるようにこの本が助けになれば幸いです。
書誌情報
- 著者: 桑井 博之
- 発行日: 2012-02-10 (紙書籍版発行日: 2012-02-10)
- 最終更新日: 2012-02-10
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 240ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, ZIP
- 出版社: カットシステム
対象読者
著者について
桑井 博之
1979年生まれ埼玉県出身。学生時代はPCを扱ったことがほとんどなく、2本指タイピングからスタート。システム開発に携わりながらIT知識、プログラミングスキルを身に付け、Python、Java、Objective-Cを利用したアプリケーション開発やサーバー構築を行う。「無駄な経験など1つもない」をスローガンに2012年フリーランスSEとして開業予定。
目次
第1章 WSGIとは
- 1.1 概要
- 1.2 統一インターフェースが定義された背景
- 1.3 ウェブアプリケーションの特徴
- 1.4 フレームワーク
第2章 開発準備
- 2.1 バージョンの選定
- 2.2 作業フォルダ
- 2.3 Pythonのダウンロードとインストール
- 2.4 統合開発環境について
第3章 基本動作の確認
- 3.1 wsgiref
- 3.2 HTMLタグの埋め込み
- 3.3 リクエストの解析(GET)
- 3.4 リクエストの解析(POST)
- 3.5 environ値
- 3.6 入力値のエスケープ
- 3.7 モジュールのリロード
第4章 Apacheとの連携
- 4.1 mod_wsgiとは
- 4.2 フォルダ構成
- 4.3 ダウンロード
- 4.4 インストール
- 4.5 httpd.confの編集
- 4.6 動作確認
第5章 テンプレートエンジン
- 5.1 テンプレートエンジンとは
- 5.2 Cheetahとは
- 5.3 ダウンロード
- 5.4 インストール
- 5.5 フォルダ構成
- 5.6 値の受け渡し
- 5.7 デフォルトのエンコーディング設定
- 5.8 forディレクティブ
- 5.9 ifディレクティブ
- 5.10 setディレクティブ
- 5.11 rawディレクティブ
- 5.12 includeディレクティブ
- 5.13 コメントアウト
- 5.14 エラー処理
第6章 実践:メールフォームの設置
- 6.1 目的
- 6.2 confファイルの設定および共通ライブラリの設置方法
- 6.3 本アプリケーションにおけるMVC
- 6.4 ユーティリティ関数の実装
- 6.5 モデルの実装
- 6.6 ビューの実装
- 6.7 コントローラーの実装
- 6.8 動作確認
第7章 実践:共有スケジューラー
- 7.1 目的
- 7.2 confファイルの設定
- 7.3 認証
- 7.4 SQLiteによるデータ保存
- 7.5 本アプリケーションにおけるMVC
- 7.6 モデルの実装
- 7.7 ビューの実装
- 7.8 コントローラの実装
- 7.9 動作確認