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内容紹介
Webサイトの種類や目的が多様化し、売上向上やブランド好感度の向上など、より会社のビジネスへの貢献を求めることが強くなっています。
しかし実際のサイト構築・運用の前に、それらを実現するためのベースとなる高品質で生産性の高いWeb運用のチームと基盤の構築が、重要になってきます。よって、本書では、具体的なWebサイトのマーケティング活用の前提・前段となるWeb運用づくりの実践方法を中心に構成しています。
本書のメインパートであるChapter2「解決策編」では、みなさんが「あるある!」「この課題も悩ましい!」とご自身の目線で課題にさも取り組んでいる気持ちになりながら、役立つヒントを得られるような構成にしようという趣旨で、架空のWeb制作会社に勤務する新人Webディレクター“あさみ”が、Web制作・運用現場の難問に日々果敢にチャレンジする姿を描いたストーリー形式で話が展開していきます。
制作現場で案件やチームメンバーの稼働状況を「見える化」する方法、ミスを撲滅するための現場改善のあれこれ、みんながスムーズに作業を行うための「生産管理」の考え方、1人も辞めさせない「チーム運営」のQ&A、Webサイトと似て非なるソーシャルメディア運用のはじめ方、グローバルサイト運用のノウハウ、などがテーマとなります。
ストーリーと、間に挟まれる事例の解説を読んでいけば、ご自分のチームでも取り入れられそうな方策がいろいろと手に入ることと思います。
そのストーリーを補足するものとして、問題を自分ごととして捉えるための「Web運用簡易テスト」の紹介や、業界を取り巻く環境やトレンドをまとめたChapter1「現状把握編」。
企業の重要事項であるWebガバナンスをしっかりと行うために欠かせないガイドライン・マニュアルについてまとめたChapter3「ルール編」。
最後に、企業担当者目線でWeb運用のポイントをまとめたChapter4「成果編」。
以上、4部構成になっています。
「一般企業のWeb制作・運用現場の第一線で活躍している方や、これまで以上にWeb・デジタルの活用を社内で推進しようと新たに取り組まれようとされている方、そしてWeb制作・運用をサービスとして提供しているような会社にお勤めのディレクター・プロデューサーの方に向けて、今あるWeb制作・運用の課題への対策と、これから起きることに備えて打つべき手立てを、なるべく自分ごととして考えることができて、なおかつ読み終わってすぐに実際の職場で課題解決や改善を実践できることを目指して一冊にまとめました。」(著者「はじめに」より)
チームの力を120%発揮し、Webサイトを確実に成果を出すものにするための、会社のWeb担当者、制作会社のディレクター・プロデューサー必携の一冊です。
書誌情報
- 著者: 雨宮 秀仁, 神尾 武志, 神保 直樹, 和田 直美(著), 増井 達巳(特別寄稿), 株式会社メンバーズ(監修)
- ページ数: 242ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
雨宮 秀仁
株式会社メンバーズ。2012年入社とともに、Webマネジメントセンター推進室にて、全社の品質・生産性向上と、Web運用サービス事業を推進。金融事業会社の運用責任者を兼務し、社内の制作工程を可視化、生産管理手法を見直し、シックス・シグマ的手法を導入し、2か月で工程内ミスの67%削減、稼働時間の30%削減を実現。また、お客様の業務効率化にも取り組み、クライアントのWeb運用改革を主導している。メソッドの全社展開を図るとともに、革新的なWeb運用サービスの実現を推進している。
神尾 武志
株式会社メンバーズ セールス&マーケティングディビジョン ディビジョン長。2011年にメンバーズ入社。某金融機関のサイトソーシャル化、ソーシャルメディアと連携したコミュニティサイトの立上げをプロデュース。現在は大手企業のWeb運用の改善や新規構築に携わる。
神保 直樹
株式会社メンバーズ Webプランナー/中小企業診断士。2006年にメンバーズに入社。サイトの調査・分析、ガイドライン策定、ウェブコンテンツJIS対応など企業サイトの基盤整備にかかる案件を数多く手がける。2010年、新規事業であるFacebook関連サービスの立ち上げに参画。2012年よりWebマネジメントセンター推進室にて、全社の品質・生産性向上と、革新的なWeb運用サービスの実現を推進している。
和田 直美
株式会社メンバーズ マーケティングプランナー/上級ウェブ解析士。印刷、イベント、Web制作会社勤務を経て、2007年にメンバーズに入社。自社のマーケティング活動に携わる。
増井 達巳
合同会社フォース 代表社員。1980年キヤノンマーケティングジャパン株式会社に入社。2001年1月よりウェブマネジメントセンター所長に就任。独自のWebマネジメントプログラム理論を基盤に構築したWebガバナンスのノウハウには定評があり、各種講演会ならびにコンサルティングを行う。2013年7月1日合同会社フォースを設立。Webマネジメント等のコンサルティング事業を開始。同時に、株式会社メンバーズのWebサイト運用サービスアドバイザーに就任。
株式会社メンバーズ
1995年創業。経営理念に「“MEMBERSHIP”でマーケティングを変え、心豊かな社会を創る」を掲げ、国内大手企業を中心とした顧客企業に対し、デジタルマーケティング分野における戦略立案から企業Webサイトの構築・運用、ソーシャルメディア活用等の支援サービスを総合的に提供しています。また、メンバーズでは「社会への貢献」「社員の幸せ」「会社の発展」を同時に実現する経営指針「超会社」に基づき、東北復興支援として現地での雇用創出・地域経済活性化を目的とした仙台オフィスの開設やワークライフバランスへの取り組み、健康に働ける職場づくりなど、様々な取り組みを行っています。
目次
Chapter 1 現状把握編
- 1-1 あなたのチームは大丈夫?「Web運用簡易テスト」でチェックしよう!
- Web運用を評価する視点
- 1 品質管理テスト
- 2 体制
- 3 可視化
- 4 業務フロー
- 5 運用ツール
- 総合評価
- 1-2 急激に変化するインターネット産業とWeb制作現場への影響
- 企業のWeb制作の現場は大混乱!?
- インターネットビジネスの市場規模
- 鍵はモバイルとソーシャルメディア
- 生活を変えるモバイルの普及
- 企業と生活者の関係を変えるソーシャルメディア
- ビジネスの根幹に近づくWeb
- 急激に変化するインターネット産業のまとめ
- 1-3 やることは増えるが人がいない? Web制作・運用現場の課題
- 枯渇しているWeb人材
- アンケートの調査概要
- 結果・増加する制作予算!
- 結果・Webサイト次の取り組みは?
- 結果・どうやって対応?Web運用現場の今
- アンケートから分かったことのまとめ
Chapter 2 解決策編
- 2-1 それ本当に見えている?制作現場での「見える化の方法」
- 「見える化」って何?
- 障害発生!「案件を見える化」する
- 解説:朝会で稼働状況の「見える化」
- 稼働管理表で「稼働を見える化」する
- 「見える化の方法」まとめ
- 2-2 ミスが1/3に減少!「ミス撲滅のための現場改善」
- どうして「至急」は夕方に発生するの?
- ミスを洗い出して分析する
- 解説:ミスをカウントする
- 「ミス撲滅のための現場改善」まとめ
- 2-3 みんながスムーズに作業を「生産管理」の考え方
- 個人のタスク管理に「かんばん方式」
- 「かんばん」の活用で助け合いの心がうまれる?
- 解説:個人のタスク管理に「かんばん(ボード)」
- タスク管理は、ツールを活用
- タスク管理は優先順位が大事!
- 解説:タスクの順番の決め方例
- 2-4 1人も辞めさせない「チーム運営」Q&A
- はじめてのチーム運営Q&A
- 2-5 Webサイトとは大違い?「ソーシャルメディア運用のはじめ方」
- Facebookの運用依頼が来た!
- ソーシャルメディアを使って何をする?
- ソーシャルメディア運用ガイドラインとは?
- 運用体制を決める
- 投稿とユーザー対応の基本ルールを決める
- 運用業務・運用フローを決める
- 投稿の詳細ルールを決める
- 投稿原稿のトーン&マナーを決める
- コメント対応のフローを決める
- 従業員向けガイドラインは必要?
- Facebookページの効果は?
- エンゲージメントを高める
- ファンを集める
- 「ソーシャルメディア運用のはじめ方」まとめ
- Facebook以外のソーシャルメディア活用
- 2-6 英語ができればグローバルサイトも運用できる?
- 日本でグローバルサイトの運用はできるもの?
- なぜ、グローバルサイトが必要になってきた?
- 更に増える日本企業Web担当者の悩み
- 運用体制のポイント
- アンケート結果から分かるグローバルの今
- グローバルソーシャルメディア支援活用
- はじめてのグローバルサイト運用Q&A
- グローバルWebサイト運用のまとめ
Chapter3 ルール編
- 3-1 Webサイトの品質管理に使うルールドキュメント
- 品質管理に使うルールドキュメントの全体像
- 品質ルールドキュメントの事例紹介
- 3-2 Webサイトを効率よく運用するためのルールドキュメント
- Webサイトの運営に使うドキュメント
- 運用ドキュメントの全体像
- 運用ルールドキュメントの事例紹介
Chapter 4 成果編
- 4-1 目標と成果の管理(もっとサイトをよくするために)
- 自社Webサイトの目的を明確に
- 4つのPRモデルの変遷とWeb活用の目的
- マーケティング4PとWeb活用の変化
- 消費者側の変化に適応する
- コンテンツの評価指標とは
- コンシューム(消費)の指標
- シェア(共有)の指標
- リードジェネレーション(見込み客)の指標
- セールス(売上)の指標
- 自社Webサイトはオウンドメディアになることを目指す
- オウンドメディアが重視される理由
- オウンドメディアマーケティング戦略
- 4-2 Web運用のPDCAについて
- 企業の組織はどのように変わっていくのか?
- “価値観を多様化させない”Webマネジメント
- 役職の管理体制は、全体最適化の観点から
- 危機的な状況にも迅速に対応できる心構え
- 自律的なWebチーム構想
- モチベーションと評価の相乗効果を引き出す
- 判断できるチームを作ること
- 4-3 Web制作会社との付き合い方
- 制作会社のタイプを意識する
- Web制作以外に本業がある会社
- Web制作が本業の会社