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内容紹介
クラウドサービスは、インターネット上に展開されるパブリックサービスとして、必要不可欠なサービスとなりました。しかし、重要データや個人情報などは、オンプレミスサーバーや、自身の管理するデーターセンター内に置いておきたいという要望も、依然としてなくなることはありません。高機能で便利なクラウドサービスを、プライベートに展開して利用したいという考えは、ごく自然な流れと言えるでしょう。しかし、仮想化基盤は導入できても、プライベートクラウドまでは手が出ないというのが、多くの企業の現状だと思われます。
Hyper-Vと管理ツールとしてのSystem Center 2012 R2 Virtual Machine Manager、リッチインターフェースを提供するWindows Azure Packを組み合わせることで、プライベートクラウドの構築が可能となります。しかも、パブリッククラウドで安定した多くのサービスを提供して成功を収めている、Microsoft Azure同様のテクノロジーを実装しています。
本書は、Windows Azure PackとHyper-Vを利用し、企業内IaaS(仮想マシン提供サービス)を構成するための、IT管理者向けの手引書です。試用したサーバーは、最小限度の物理サーバーと仮想マシンで構成しています。Windows Azure Packに必要なコンポーネントのダウンロード、実際にプライベートクラウド構築する過程を、手順を追って解説していますので、これからプライベートクラウドの構築を検討するうえで役立つ一冊です。
書誌情報
- 著者: GMOインターネット株式会社 樋口 勝一
- 発行日: 2015-08-28 (紙書籍版発行日: 2015-08-28)
- 最終更新日: 2015-08-28
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 206ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
IT管理者
著者について
GMOインターネット株式会社 樋口 勝一
GMOインターネット株式会社でWindowsベースのサービス開発・運用に関わって16年あまり。数年単位で進化し続けるWindowsは新しもの好きにはたまらない製品です。自動販売機に見たことのないジュースがあれば、迷わすボタンを押します。ライフワークとなっているサービス開発も、いつでもチャレンジすることを忘れずに。そんなチャレンジが僕の人生を明るく、楽しくしてくれています。
目次
はじめに
本書について
目次
第1章 プライベートクラウド構築の事前準備
- 1-1 Windows Azure Pack とは
- 1-2 ドメインの作成・参加
- 1-3 VMM 用仮想マシンの作成
- 1-4 VMM 管理者アカウントの作成
- 1-5 WAP 用仮想マシンの作成
第2章 SCVMM のインストール
- 2-1 .NET Framework 3.5 Features の追加
- 2-2 SQL サーバーのインストール
- 2-3 Windows ADK のインストール
- 2-4 Virtual Machine Manager のインストール
- 2-5 ロールアップ6 と修正パッチのインストール
- 2-6 修正パッチのインストール
第3章 SCVMM の設定
- 3-1 論理ネットワークの作成
- 3-2 バーチャルマシンホストの登録
- 3-3 VM ネットワークの作成
- 3-4 クラウドの作成
- 3-5 ライブラリの追加
- 3-6 VM テンプレートの作成
第4章 SPF のインストール
- 4-1 SPF(前提条件)のインストール
- 4-2 ロールアップ6 のインストール
第5章 Windows Azure Pack のインストール
- 5-1 .NET Framework 3.5 の追加
- 5-2 SQL サーバーのインストール
- 5-3 Web Platform Installer のインストール
- 5-4 Windows Azure Pack のインストール
第6章 Windows Azure Pack の設定
- 6-1 仮想マシンクラウドの設定
- 6-2 仮想マシンクラウドプロバイダーの設定
- 6-3 ホスティングプランの作成
- 6-4 ユーザーの作成
- 6-5 サービスの利用
第7章 リモートコンソール接続の設定
- 7-1 リモートコンソール接続
- 7-2 Windows 8.1 用Windows SDK のインストール
- 7-3 証明書の作成・インポート・エクスポート
- 7-4 VMM への証明書のインストール
- 7-5 Hyper-V ホストへの証明書のインストール
- 7-6 リモートデスクトップゲートウェイの役割をインストール
- 7-7 SCVMM Console Connect Gateway のインストール
- 7-8 RDG へ証明書をインストール
- 7-9 リモートデスクトップゲートウェイの設定
- 7-10 WAP の設定
- 7-11 リモートコンソール接続のテスト