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内容紹介
●仮想化システムの活用を基礎から解説
vSphereは現代のコンピュータシステムで広く使われている仮想化基盤ソフトウェアです。ハイパーバイザー型のコンピュータの仮想化を実現し、システムの運用にさまざまな利点や柔軟性をもたらします。本書では、このvShereの最新バージョンであるvSphere 7を題材に、システムにおける活用を解説します。仮想化の基本から説明し、新規にvSphere 7を導入する場合のほか、既存vSphereから移行する場合の手順、確認事項、注意点をまとめました。そのほかにも、システムの設計、運用、バックアップリカバリーなどを詳しく説明し、仮想化されたデータセンターSDDC(Software-Defined Data Center)の実現のための情報を提供します。
●クラウド/コンテナの活用を見据えたvSphere 7
また、オンプレミスのシステムだけでなく、クラウドを使ったシステム構築とvSphereとの連携についても解説します。現在のvSphereはクラウドとの連携機能を充実させており、仮想マシンをオンプレミスとパブリッククラウドで相互運用できるようになりました。こうしたクラウド連携によるシステム運用についてもポイントを解説します。さらに、Kubernetesに代表されるシステムのコンテナ化にも対応し、より軽量で柔軟な仮想システムの運用を実現することもできます。
vSphereは仮想化の登場以来、つねに進化を続けており、vSphere 7でも多くの機能が提供されています。本書では、新しい時代のコンピューティングに対応した、仮想化環境の活用を実現するためのさまざまな情報を提供します。
書誌情報
- 著者: 今井 悟志
- 発行日: 2021-03-12 (紙書籍版発行日: 2021-03-12)
- 最終更新日: 2021-03-12
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 480ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
システムインフラの運⽤者/管理者、ソフトウェア開発者、企業サービスの企画者、社内システムの担当者、システムの企画・開発・保守・運⽤に関わる方
著者について
今井 悟志
以前よりヴイエムウェア製品の多くのユーザーと関わりながら、製品利用者向けのわかりやすい技術資料を作成、提供している。現在は、テレワークでクラウドに対する技術的支援、ISR及び外勤営業支援、マーケティング支援などを行うほか、セミナーや講演での登壇など、クラウド利用の良さをアピールする活動をしている。また、VMware のコミュニティに対しては、vExpert としてVMware製品に関する情報発信と啓蒙を行っており、VMUG(VMware User Group)での活動や、個人のサイトで利用者視点でのテクニカルな情報提供活動も行っている。
目次
はじめに
Chapter 1 仮想化とは
- 1.1 仮想化とは
- 1.2 仮想化のメリット
- 1.3 仮想化のコンポーネント/1.4 コンピューター仮想化
- 1.5 コンピューター仮想化を実現する要素
- 1.6 仮想化を支える技術
- 1.7 仮想化を支えるハードウエア技術
- 1.8 ストレージ仮想化
- 1.9 ネットワーク仮想化
Chapter 2 vSphere 7 の基礎知識
- 2.1 VMware と仮想化プラットホームvSphere
- 2.2 vSphere とは
- 2.3 vSphere 7 の機能
- 2.4 基礎機能:CPU の仮想化技術
- 2.5 基礎機能:メモリーの仮想化技術
- 2.6 基礎機能:リソース割り当て
- 2.7 仮想スイッチとネットワークの仮想化
- 2.8 仮想ディスクとストレージ
- 2.9 vSphere7 が利用できる機能一覧
Chapter 3 環境を作る準備
- 3.1 物理/オンプレミス仮想化/クラウドの選定基準
- 3.2 新規構築とアップグレードの選択
- 3.3 パフォーマンスとサイジング
- 3.4 既存アプリケーションへの考慮
- 3.5 ライセンス
Chapter 4 vSphere 7 の新規スタートアップ
- 4.1 新規構築の流れ
- 4.2 新規構築の際に必要な情報
- 4.3 環境構築の準備
- 4.4 ESXi のインストール
- 4.5 ESXi の追加設定
- 4.6 キーボード設定
- 4.7 トラブルシューティングオプション
- 4.8 そのほかの機能
- 4.9 DCUI で設定できないESXi の設定について
- 4.10 vCenterServer のインストールと初期設定
- 4.11 vCenter Server の管理に使うUI
- 4.12 ダイレクトコンソールユーザーインターフェース(DCUI)
- 4.13 VMware vCenter Server 管理インターフェース
- 4.14 vSphere Client によるvCenter Server の管理
- 4.15 vSphere ライセンスの登録と割り当て
- 4.16 アカウント管理
- 4.17 vCenter Server の全般設定
- 4.18 そのほかのvCenter Server の全般設定
Chapter 5 vSphere 7 へのアップグレード
- 5.1 アップグレードとは
- 5.2 vSphere 7 へアップグレードするかの検討
- 5.3 アップグレード前の事前準備と可否判断
- 5.4 アップグレードのステップ
- 5.5 ステップ1:アップグレード前の準備
- 5.6 ステップ2:vCenter Server
- 5.7 ステップ3:vSphere Hypervisor ESXi
- 5.8 ステップ4:仮想マシン
- 5.9 ステップ5:ストレージ(VMFS とvSAN)
Chapter 6 vSphere 7 の管理
- 6.1 vSphere 7 環境を管理するには/6.2 vSphere 7 のソフトウエアコンポーネント
- 6.3 vSphere クラスタサービス(vCLS)
- 6.4 vCenter Server の管理する対象
- 6.5 vSphere Client を使用したvCenter Server の管理
- 6.6 vSphere Client 画面の操作
- 6.7 インベントリの操作
- 6.8 インベントリの構成
- 6.9 タグ及び属性
- 6.10 グローバルインベントリリストナビゲータ
Chapter 7 vSphere 7 環境デザインのポイント
- 7.1 仮想化基盤のデザイン
- 7.2 vSphere 構成デザイン
- 7.3 ネットワークデザイン
- 7.4 ストレージデザイン
- 7.5 高信頼デザイン
Chapter 8 クラウドの活用
- 8.1 クラウドとは
- 8.2 VMware におけるクラウド
- 8.3 VMware vSphere を使ったクラウドの提供形態
- 8.4 仮想マシン型(vSphere ベース)のクラウド
- 8.5 ハイブリッドクラウドとマルチクラウド
- 8.6 VMware Tanzu
- 8.7 オンプレミスからクラウドへの移行
- 8.8 オンプレミスvSphere とクラウド活用の最適解
Chapter 9 vSphere 7 のマイグレーション
- 9.1 マイグレーションの概要
- 9.2 オンプレミスのハードウエア入替えに伴うマイグレーション
- 9.3 VMware vCenter Converter Standalone
- 9.4 OVF
Chapter 10 vSphere 7 の運用
- 10.1 運用管理/監視の考え方
- 10.2 ユースケース
- 10.3 そのほかの情報
Chapter 11 バックアップ/リカバリーと災害対策
- 11.1 バックアップ/リカバリーと災害対策の必要性
- 11.2 事業継続視点でのIT インフラの考え方/11.3 バックアップ/リカバリーの3 つのR
- 11.4 システムレイヤ
- 11.5 プラットホームレイヤ
- 11.6 仮想システムハードウエアレイヤのバックアップ/リカバリー
- 11.7 インフラストラクチャーレイヤ
- 11.8 拠点間でのバックアップ/リカバリー
- 11.9 Site Recovery Manager
- 11.10 VMware の新しいディザスタリカバリーソリューション
Chapter 12 VMware の他の製品群
- 12.1 VMware 製品のカテゴリー
- 12.2 ソリューションカテゴリー概要
- 12.3 本書で説明していないほかのVMware ソリューション
- 12.4 業種別ソリューション/12.5 カスタマーエクスペリエンス/カスタマーサクセス
- 12.6 プロフェッショナルサービス(PSO)
Chapter 13 vSphere 7 ラボ環境を作る
- 13.1 個人でvSphere 7 を入手する
- 13.2 vSphere 7 をインストールするハードウエアを準備する
- 13.3 カスタムイメージを準備する
- 13.4 Raspberry Pi 4 でvSphere 7 を使う