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ソフトウェアアーキテクトのための意思決定術 リーダーシップ/技術/プロダクトマネジメントの活用

インプレス

3,300円 (3,000円+税)

ソフトウェアの計画・設計における意思決定の原則とその適用法を考察―本書では、まず5つの質問と7つの原則を提示。総合的な判断力を高め、優れたアーキテクチャを実現するための一冊となっています。

【注意】本書のEPUB版は固定レイアウト型になっております。文字の大きさの変更や検索、引用などはお使いいただけません。画面の大きい端末でご利用ください。

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内容紹介

ソフトウェアの計画・設計における意思決定の原則とその適用法を考察

本書では、まず5つの質問と7つの原則を提示します。これらは、さまざまな不確実性やリスクがある中で、アーキテクチャを取り巻く状況の理解を助け、適切な意思決定を行うための道標として機能するものです。

その後、パフォーマンスやUXのほか、マクロアーキテクチャの各技術分野の知識を取り上げ、意思決定のポイントを解説します。

最後に全体を俯瞰し、開発者が効率的に仕事を進められるようにリーダーがどのようにすべきかを説明します。

総合的な判断力を高め、優れたアーキテクチャを実現するためにアーキテクトや上級エンジニア、テクニカルリーダーの方たちにぜひ手に取っていただきたい内容となっています。

※本書は『Software Architecture and Decision-Making: Leveraging Leadership, Technology, and Product Management to Build Great Products』の翻訳書です。

書誌情報

  • 著者: Srinath Perera(著), 島田 浩二(訳)
  • 発行日: (紙書籍版発行日: 2024-12-11)
  • 最終更新日: 2024-12-11
  • バージョン: 1.0.0
  • ページ数: 304ページ(PDF版換算)
  • 対応フォーマット: PDF, EPUB
  • 出版社: インプレス

対象読者

ソフトウェアエンジニア、アーキテクト、テクニカル リーダー

著者について

Srinath Perera

これまで20年間ほどApacheオープンソース開発者として活動。Apache Axis2、Apache Airavata、WSO2 CEP、WSO2 Choreoのアーキテクチャにおいて主要な役目を担う。さまざまなプロジェクトでSOAPエンジンの設計のほか、構築支援、コミッターなどを務める。博士号を取得した後、2009年にオープンソーステクノロジープロバイダーWSO2に入社。10以上のプロジェクトと100以上のリリースでアーキテクチャレビューを行う。そのほか、何百もの顧客のソリューションアーキテクチャとデプロイメントをレビュー。40以上の査読付き研究論文を発表し、他の研究論文からの参照数は数千に上る。

島田 浩二

1978年、神奈川県生まれ。電気通信大学電気通信学部卒業。2009年に株式会社えにしテックを設立。2011年からは一般社団法人日本Rubyの会の理事も務める。訳書に『スタッフエンジニアの道』『ソフトウェアアーキテクチャメトリクス』『ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ』『ソフトウェアアーキテクチャの基礎』『ユニコーン企業のひみつ』『Design It!』『進化的アーキテクチャ』『エラスティックリーダーシップ』『プロダクティブ・プログラマ』(オライリー・ジャパン)、『Rubyのしくみ』(オーム社)、『なるほどUnixプロセス』(達人出版会)、共著者に『Ruby逆引きレシピ』(翔泳社)がある。

目次

献辞

はじめに

目次

第1章 ソフトウェアリーダーシップ入門

  • 1.1 判断力が果たす役割
  • 1.2 本書の目的
  • 1.3 パート1:はじめに
  • 1.4 パート2:最も重要な背景
  • 1.5 パート3:システム設計
  • 1.6 パート4:すべてをまとめる

第2章 システム、設計、アーキテクチャを理解する

  • 2.1 ソフトウェアアーキテクチャとは
  • 2.2 システムを設計する方法
  • 2.3 5つの質問
  • 2.3.1 質問1:市場投入に最適なタイミングはいつか?
  • 2.3.2 質問2:チームのスキルレベルはどの程度か?
  • 2.3.3 質問3:システムパフォーマンスの感度はどれくらいか?
  • 2.3.4 質問4:システムを書き直せるのはいつか?
  • 2.3.5 質問5:難しい問題はどこにあるか?
  • 2.4 7つの原則:包括的なコンセプト
  • 2.4.1 原則1:ユーザージャーニーからすべてを導く
  • 2.4.2 原則2:イテレーティブなスライス戦略を用いる
  • 2.4.3 原則3:各イテレーションでは、最小の労力で最大の価値を加え、より多くのユーザーをサポートする
  • 2.4.4 原則4:決定を下し、リスクを負う
  • 2.4.5 原則5:変更が難しいものは、深く設計し、ゆっくりと実装する
  • 2.4.6 原則6:困難な問題に早期に並行して取り組むことで、エビデンスに学びながら未知の要素を排除する
  • 2.4.7 原則7:ソフトウェアアーキテクチャの凝集性と柔軟性のトレードオフを理解する
  • 2.5 オンライン書店の設計
  • 2.6 クラウド向けの設計
  • 2.7 まとめ

第3章 システムパフォーマンスを理解するためのモデル

  • 3.1 計算機システム
  • 3.2 パフォーマンスのためのモデル
  • 3.2.1 モデル1:ユーザーモードからカーネルモードへの切り替えコスト
  • 3.2.2 モデル2:命令階層
  • 3.2.3 モデル3:コンテキストスイッチのオーバーヘッド
  • 3.2.4 モデル4:アムダールの法則
  • 3.2.5 モデル5:ユニバーサルスケーラビリティ法則
  • 3.2.6 モデル6:レイテンシーと使用率のトレードオフ
  • 3.2.7 モデル7:最大有用利用(MUU)モデルを使用したスループット設計
  • 3.2.8 モデル8:レイテンシー制限の追加
  • 3.3 最適化のテクニック
  • 3.3.1 CPU最適化テクニック
  • 3.3.2 I/O最適化テクニック
  • 3.3.3 メモリ最適化テクニック
  • 3.3.4 レイテンシー最適化テクニック
  • 3.4 パフォーマンスへの直感的な理解
  • 3.5 意思決定における考慮事項
  • 3.6 まとめ

第4章 ユーザーエクスペリエンス(UX)を理解する

  • 4.1 アーキテクト向けの一般的なUXの考え方
  • 4.1.1 UXの原則1:ユーザーを理解する
  • 4.1.2 UXの原則2:必要最小限のことをする
  • 4.1.3 UXの原則3:良いプロダクトにはマニュアルが要らない。良いプロダクトは使い方が自明
  • 4.1.4 UXの原則4:情報交換の観点から考える
  • 4.1.5 UXの原則5:シンプルなものをシンプルにする
  • 4.1.6 UXの原則6:実装より前にUXをデザインする
  • 4.2 設定のためのUXデザイン
  • 4.3 APIのためのUXデザイン
  • 4.4 拡張機能のためのUXデザイン
  • 4.5 意思決定における考慮事項
  • 4.6 まとめ

第5章 マクロアーキテクチャ:はじめに

  • 5.1 マクロアーキテクチャの歴史
  • 5.2 現代のアーキテクチャ
  • 5.3 マクロアーキテクチャのビルディングブロック
  • 5.3.1 データマネジメント
  • 5.3.2 ルーターとメッセージング
  • 5.3.3 エグゼキューター
  • 5.3.4 セキュリティ
  • 5.3.5 通信
  • 5.3.6 その他
  • 5.4 意思決定における考慮事項
  • 5.5 まとめ

第6章 マクロアーキテクチャ:コーディネーション

  • 6.1 アプローチ1:クライアントからフローを駆動する
  • 6.2 アプローチ2:別のサービスを利用する
  • 6.3 アプローチ3:集中型ミドルウェアを使用する
  • 6.4 アプローチ4:コレオグラフィを導入する
  • 6.5 意思決定における考慮事項
  • 6.6 まとめ

第7章 マクロアーキテクチャ:状態の一貫性の保持

  • 7.1 なぜトランザクションなのか
  • 7.2 なぜトランザクションを超える必要があるのか
  • 7.3 トランザクションを超えていく
  • 7.3.1 アプローチ1:問題を再定義して必要な保証を減らす
  • 7.3.2 アプローチ2:補償を使う
  • 7.4 ベストプラクティス
  • 7.5 意思決定における考慮事項
  • 7.6 まとめ

第8章 マクロアーキテクチャ:セキュリティへの対応

  • 8.1 ユーザー管理
  • 8.2 相互作用のセキュリティ
  • 8.2.1 認証の手法
  • 8.2.2 認可の手法
  • 8.2.3 相互作用のセキュリティを確保するための一般的なシナリオ
  • 8.3 ストレージ、GDPR、その他の規制
  • 8.4 セキュリティ戦略とアドバイス
  • 8.4.1 パフォーマンスとレイテンシー
  • 8.4.2 ゼロトラストアプローチ
  • 8.4.3 ユーザー提供コードを実行する際の注意
  • 8.4.4 ブロックチェーンの話題
  • 8.4.5 その他の話題
  • 8.5 意思決定における考慮事項
  • 8.6 まとめ

第9章 マクロアーキテクチャ:高可用性とスケーラビリティへの対応

  • 9.1 高可用性を加える
  • 9.1.1 レプリケーション
  • 9.1.2 高速リカバリー
  • 9.2 スケーラビリティを理解する
  • 9.3 現代のアーキテクチャのためのスケーリング:基本的なソリューション
  • 9.4 スケーリング:取引のツール
  • 9.4.1 スケール戦術1:何も共有しない
  • 9.4.2 スケール戦術2:分散させる
  • 9.4.3 スケール戦術3:キャッシュする
  • 9.4.4 スケール戦術4:非同期に処理する
  • 9.5 スケーラブルなシステムの構築
  • 9.5.1 アプローチ1:逐次的にボトルネックを解消していく
  • 9.5.2 アプローチ2:シェアードナッシングな設計をする
  • 9.6 意思決定における考慮事項
  • 9.7 まとめ

第10章 マクロアーキテクチャ:マイクロサービスアーキテクチャでの考慮事項

  • 10.1 決めること1:共有データベースの扱い
  • 10.1.1 解決策1:特定のサービスだけがデータベースを更新する
  • 10.1.2 解決策2:2つのサービスがデータベースを更新する
  • 10.2 決めること2:各サービスのセキュリティ
  • 10.3 決めること3:サービス間のコーディネーション
  • 10.4 決めること4:依存性地獄の避け方
  • 10.4.1 後方互換性
  • 10.4.2 前方互換性
  • 10.4.3 依存関係グラフ
  • 10.5 マイクロサービスの代替としての緩く結合されたリポジトリベースのチーム
  • 10.6 意思決定における考慮事項
  • 10.7 まとめ

第11章 サーバーアーキテクチャ

  • 11.1 サービスの作成
  • 11.2 サービスの作成におけるベストプラクティスを理解する
  • 11.3 高度なテクニックを理解する
  • 11.3.1 代替I/Oとスレッドモデルの使用
  • 11.3.2 コーディネーションのオーバーヘッドを理解する
  • 11.3.3 ローカルの状態を効率的に保存する
  • 11.3.4 トランスポートシステムの選択
  • 11.3.5 レイテンシーへの対応
  • 11.3.6 読み取りと書き込みの分離
  • 11.3.7 アプリケーションでロック(とシグナリング)を使う
  • 11.3.8 キューとプールの使用
  • 11.3.9 サービス呼び出しの取り扱い
  • 11.4 テクニックの実践
  • 11.4.1 CPU性能律速型アプリケーション(CPU>>メモリ、I/Oなし)
  • 11.4.2 メモリ性能律速型アプリケーション(メモリ>>CPU、I/Oなし)
  • 11.4.3 バランス型アプリケーションCPU+メモリ+I/O)
  • 11.4.4 I/O性能律速型アプリケーション(I/O+メモリ>CPU)
  • 11.4.5 その他のアプリケーション分類
  • 11.5 意思決定における考慮事項
  • 11.6 まとめ

第12章 安定したシステムの構築

  • 12.1 システムはなぜ障害を起こすのか。私たちはそれにどう対処できるのか
  • 12.2 既知のエラーに対処する方法
  • 12.2.1 予期しない負荷への対処
  • 12.2.2 リソース障害への対処
  • 12.2.3 依存関係への対処
  • 12.2.4 人が行う変更への対処
  • 12.3 一般的なバグ
  • 12.3.1 リソースリーク
  • 12.3.2 デッドロックと遅い操作
  • 12.4 未知のエラーに対処する方法
  • 12.4.1 可観測性
  • 12.4.2 バグとテスト
  • 12.5 グレースフルデグラデーション
  • 12.6 意思決定における考慮事項
  • 12.7 まとめ

第13章 システムの構築と進化

  • 13.1 実際にやってみる
  • 13.1.1 基本に忠実に
  • 13.1.2 設計プロセスを理解する
  • 13.1.3 決定を下し、リスクを負う
  • 13.1.4 卓越性を求める
  • 13.2 設計を伝える
  • 13.3 システムを進化させる:ユーザーから学んでシステムを改善していく方法
  • 13.4 意思決定における考慮事項
  • 13.5 まとめ

参考文献

索引

訳者あとがき

日本語版 謝辞

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