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内容紹介
本書は、主に、仕事でデータを扱うことが多かったり、繰り返しの業務が多いビジネスパーソン向けのPython入門書です。
データの集計やグラフ化、レポート作成、Webからのデータ取り込みなど、日々の業務を簡単にするようなサンプルを使いながら、Pythonを学びます。
環境は、Webブラウザだけで使えるGoogle Colaboratoryを採用。会社のルールでソフトのインストールに制限があったり、古いPCやスペックの低いPCでも、すぐに学習できるようになっています。
プログラミングをこれから始めてみたい方はもちろん、今まではVBAを使って自動化を図っていた方、RPAで業務の効率化を考えている方に、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
「Chapter1 Google Colaboratoryを使おう」では、本書で使うプログラミングの環境であるColaboratoryの使い方を解説します。
「Chapter2 Pythonの基本文法を覚えよう」では、Colaboratoryで簡単なプログラミングを入力・実行しながら、Pythonの文法について学びます。Pythonプログラミングの一番基本的なところから、本書で登場する文法を一通り学習します。
「Chapter3 Markdownでレポート作成しよう」では、Markdownを使って、文章とプログラミングを組み合わせてレポートを作る方法を紹介します。プログラミングを実行する部分と、文章を組み合わせたレポートが作れるのはColaboratoryならではのメリットです。
「Chapter4 pandasでデータを集計しよう」では、ある程度の量があるデータをPythonで操作するためのいろいろな方法を解説しています。合計・平均・最小値・最大値などの算出や、データのグループ化、検索、並び替えなど、一般的に利用頻度の高いデータの操作方法を学べます。
「Chapter5 Altairでデータをグラフ化しよう」では、データをもとにさまざまなグラフを作る方法をまとめています。棒グラフ、折れ線グラフ、エリアグラフなどの作成方法、データのグループ化や、細かな色の設定など、ビジュアル性の高いグラフを作る方法を解説しています。
「Chapter6 テキストファイルを利用しよう」では、ファイルを読み込んで利用する方法について解説しています。テキストファイルの読み書きはもちろん、プログラミングでよく利用するJSONデータの読み書きも学びます。
「Chapter7 Excelデータを活用しよう」では、CSVファイルやExcelファイルの操作方法を学びます。CSVファイルからデータを読み込みグラフ化したり、Excelファイルからデータを取り出したり、Excelファイルにアクセスして関数を書き込んだりといった操作を学びます。
「Chapter8 データベースを使おう」では、SQLite3というデータベースを使って、データベースの作成、レコードの作成、表示、検索、更新、削除といった操作を行います。データベースが使えると、CSVファイルなどでは扱いの難しい大量のデータも柔軟に利用できるようになります。
「Chapter9 ネットワークアクセスしよう」では、インターネット情報のさまざまなデータにアクセスする方法を学びます。Webサイトにアクセスして検索を行ったり、RSSやWebページから必要な情報だけを取り出したり、それを整形して表示するといった操作を解説します。
「Chapter10 マップを活用しよう」では、プログラミングで地図を表示したり、それにマークを付けたりする方法を学びます。Markdownと組み合わせることで、地図を組み込んだレポートを作成することもできます。また、都道府県別のデータをもとに、地図に色付けをするプログラムも紹介します。
書誌情報
- 著者: 掌田津耶乃
- 発行日: 2020-09-24 (紙書籍版発行日: 2020-09-24)
- 最終更新日: 2020-09-24
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 288ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
掌田津耶乃
日本初のMac専門月刊誌『Mac+』の頃から主にMac系雑誌に寄稿する。ハイパカードの登場により「ビギナーのためのプログラミング」に開眼。以後、Mac、Windows、Web、Android、iPhoneとあらゆるプラットフォームのプログラミングビギナーに向けた書籍を執筆し続ける。
近著:『Android Jetpackプログラミング』『Node.js超入門 第3版』『Python Django3超入門』『iOS/macOS UIフレームワーク SwiftUIプログラミング』『Ruby on Rails 6超入門』『PHPフレームワーク Laravel入門 第2版』(以上秀和システム)、『作りながら学ぶWebプログラミング実践入門』(マイナビ出版)など。
目次
Chapter1 Google Colaboratoryを使おう
- 01 Pythonの学習環境
- 02 Colaboratoryとは?
- 03 Colaboratoryの表示構成
- 04 Pythonを動かそう!
- 05 新しいセルで実行しよう
- 06 セルのアイコンについて
- 07 ノートブックを保存しよう
- 08 「ファイル」サイドバーを利用する
- 09 Googleドライブを利用する
- 10 ランタイムについて
- 11 エディタの設定について
- 12 ノートブックを他のアプリで利用するには
Chapter2 Pythonの基本文法を覚えよう
- 01 Pythonの文法を学ぼう
- 02 値を計算する
- 03 変数について
- 04 変数は「記憶」されている
- 05 変数の計算について
- 06 フォームで入力しよう
- 07 if文について
- 08 構文のポイント
- 09 whileによる繰り返し
- 10 多数の値をまとめて扱う
- 11 for構文で多数のデータを処理する
- 12 関数について
- 13 クラスとモジュールについて
- 14 クラスの使い方を整理しよう
- 15 基礎は後からついてくる!
Chapter3 Markdownでレポート作成しよう
- 01 コードセルとテキストセル
- 02 Markdownについて
- 03 見出しと本文
- 04 コードセルと組み合わせてレポートを作る
- 05 目次について
- 06 レポートを共有する
- 07 引用について
- 08 スタイルの指定
- 09 リンクとイメージ
- 10 Googleドライブのファイルを使うには?
- 11 リストの表示
- 12 テーブルの作成
- 13 数式の記述
Chapter4 pandasでデータを集計しよう
- 01 データ集計とpandas
- 02 データを用意しよう
- 03 pandasのDataFrameを用意する
- 04 データの操作
- 05 合計・平均・中央値
- 06 データのグループ化
- 07 データの検索
- 08 データの並べ替え
- 09 DataFrameを使ったレポート作成
Chapter5 Altairでデータをグラフ化しよう
- 01 AltairとDataFrame
- 02 DataFrameでデータを用意する
- 03 Altairで棒グラフを描く
- 04 項目のグループ化
- 05 グラフのカラーについて
- 06 グラフのプロパティを設定する
- 07 さまざまなグラフの作成
- 08 複数のグラフを重ねる
- 09 テキストセルと組み合わせレポート作成
- 10 他にもある、Pythonのグラフ化パッケージ
Chapter6 テキストファイルを利用しよう
- 01 Colaboratoryでファイルを利用するには?
- 02 テキストファイルを保存する
- 03 値の追記とアクセスモード
- 04 ファイルを一括して読む
- 05 エラー発生への対処
- 06 withでファイルをopenする
- 07 テキストを1行ずつ読み込む
- 08 オブジェクトをJSONデータで書き出す
- 09 JSONデータを読み込みオブジェクトに戻す
- 10 JSONでデータを蓄積する
- 11 ファイルをアップロードする
Chapter7 Excelデータを活用しよう
- 01 Excelデータを扱う2つの方法
- 02 ExcelとCSVのデータを用意する
- 03 CSVファイルを読み込む
- 04 CSVデータを保存する
- 05 CSVをDataFrameとAltairでグラフ化
- 06 OpenPyxlでExcelファイルにアクセスする
- 07 Excelのデータを取り出して表示する
- 08 データを取り出す
- 09 セルに関数を設定する
- 10 セルのスタイルを設定する
- 11 セルの罫線を設定する
Chapter8 データベースを使おう
- 01 SQLデータベースとSQLite3
- 02 SQLite3データベースにアクセスする
- 03 テーブルの作成
- 04 mydataテーブルを作ろう
- 05 レコードを作成する
- 06 すべてのレコードを表示しよう
- 07 指定したIDのレコードを取り出すには?
- 08 テキストのLIKE検索
- 09 複雑な条件設定
- 10 レコードを削除する
- 11 レコードを更新する
- 12 基本は「CRUD」
Chapter9 ネットワークアクセスしよう
- 01 JSONデータを配信するサイト
- 02 requestsについて
- 03 検索データの構造を考える
- 04 RSSとXML
- 05 BeautifulSoupについて
- 06 BeautifulSoupを利用する
- 07 RSSの基本構造
- 08 <item>をすべて取り出す
- 09 Webスクレイピングとは?
- 10 Wikipediaのリンク情報を取り出す
- 11 Webページのコンテンツを取り出す
- 12 属性によるフィルター設定
- 13 取得した項目をテーブルにまとめる
Chapter10 マップを活用しよう
- 01 foliumでマップを表示しよう
- 02 マーカーを表示する
- 03 サークルマーカーについて
- 04 図形を描く
- 05 テキストセルと組み合わせる!
- 06 Colaboratoryでコマンドを実行しよう
- 07 pipパッケージをインストールする
- 08 日本地図を表示する
- 09 都道府県に色を付ける
- 10 コロナウイルスの感染状況データを利用する
- 11 テキストセルと組み合わせてレポート作成
- 12 ポイントは「正規化」