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内容紹介
3Dプリンターの認知度も高まり、個人で購入、またはサービスで作品を出力できる場所やデータを販売できる場も、増えてきました。本書では、そのような「3Dものづくり」の今と、Shade 3Dを使ってのモデリング、出力についてまとめた解説書です。
Chapter01「3Dプリンターについて」では3Dプリンターの基本を解説します。3Dプリンターの概要から仕組み、対応しているソフトについて、簡潔にまとめています。
Chapter02「Shade 3Dのモデリングと3Dプリント用データ出力」では、3DCソフトShade 3D ver.15を使って、3Dプリント用のデータを制作する手順を解説しています。家具データ(テーブル、椅子)と、オリジナルiPhoneケースの2つの作例を掲載しています。
Chapter03は「3DCGソフトからShade 3Dを使って出力」。他の3DCGソフトで作ったデータも、Shade 3Dに読み込んで変換することで、3Dプリント用に自動でエラー修復してくれます。この章では3dsMAXとMMD(MikuMikuDance)のデータの変換プロセスを解説しています。
Chapter04「3Dプリントサービスと3Dプリント関連コミュ二ティサイト」では、現在展開されている3Dプリントサービスとその入稿方法、また3Dプリントに関連したコミュニティを紹介しています。
Chapter05「3Dプリント品の仕上げ加工について」では、データを3Dプリンターで出力した後の「仕上げ加工」について解説します。研磨剤などを用いてどのように仕上げるとよいのか、どういう仕上げ方法があるのか。より作品を美麗にするために、参考にしてみてください。
Chapter06「目指せMakers 自分の作品を販売してみる」では、作品の販売方法について、まとめました。DMM.makeやrinkaku、Shapewaysなど、販売する場所は増えてきています。
Chapter07「3Dプリンター市場の動向と今後の展望について」は、これから3Dプリントと3Dプリンターがどうなっていくのか、いくつかトピックを拾って解説しています。
「3Dプリンターやレーザーカッター、安価な電子機器が身近に存在することで、だれでも自由に試行錯誤を繰り返しながら、ものづくりを体験できるようになりました。 これらのツール類を、単なる道具として扱うのではなく、より良い発想力や創造性を高めるキッカケとして考えることで、従来のようなものづくりとは異なる、「未来のものづくり」の姿を描けるのではないでしょうか?」(著者「まえがき」より)
本書が、そんな未来のものづくりの第一歩として、お役に立てれば幸いです。
書誌情報
- 著者: 米谷 芳彦(id.arts)
- ページ数: 210ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
米谷 芳彦(id.arts)
国内外有名ブランドの製品デザイン開発を中心に、様々なクリエイティブディレクションを担当。1998年、デザイン・製品開発・3DCGのプロ集団id.artsを設立し、3Dプリンターや最新のデバイス機器を用いた新しいビジネスモデルの構築と、オリジナルコンテンツの開発などを多数展開中。ブームにより知名度が高まった3Dプリンターだが、ビジネスの分野や個人レベル問わず、どのように活用すれば良いのか、明確な答えを出せないのが現状。そんな方達のために、3Dプリンターや関連する3D技術などを元に答えを導き出そうという研究開発を進めている。
目次
Chapter 01 3Dプリンターについて
- 1-1 3Dプリンターとは
- 1-2 3Dプリンターの原理
- 1-3 3Dソフト
- 1-4 国産老舗メーカーの3Dプリンター参入
Chapter 02 Shade 3Dのモデリングと3Dプリント用データ出力
- 2-1 Shade 3Dの基本
- 2-2 3Dプリント用家具データ(テーブル、椅子)をモデリングしてみよう
- 2-3 オリジナルiPhoneケースをつくろう
- 2-4 Shade 3D ver.15の紹介
Chapter 03 3DCGソフトからShade 3Dを使って出力
- 3-1 PMDからSTL化
- 3-2 3ds MAXからShadeでデータチェックとSTL書き出し
Chapter 04 3Dプリントサービスと3Dプリント関連コミュ二ティサイト
- 4-1 3Dデータを造形できるサービスビュロー
- 4-2 DMM.make 3Dプリントで3Dプリントしてみよう
- 4-3 3Dプリント関連コミュニティ
Chapter 05 3Dプリント品の仕上げ加工について
- 5-1 表面仕上げの事例
- 5-2 FDM方式(熱溶解積層法)FDM方式(熱溶解積層法)
- 5-3 仕上げ加工に必要な道具と作業内容
- 5-4 市販の仕上げ材を使った仕上げ加工
- 5-5 より簡易的な仕上げ方法について
Chapter 06 目指せMakers 自分の作品を販売してみる
- 6-1 DMM.makeへのデータアップ
- 6-2 rinkakへのデータアップ方法から販売まで
- 6-3 Shapewaysへのデータアップ方法から販売まで
- 6-4 事例紹介
- 6-5 電子工作部品と3Dプリンターをつかったプロダクト開発
Chapter 07 3Dプリンター市場の動向と今後の展望について
- 7-1 市場予測
- 7-2 3Dプリンターの共有化
- 7-3 国内3Dプリント造形サービス事業者による現状
- 7-4 3Dプリンターが抱える様々な問題
- 7-5 3Dプリンティング技術による応用事例