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内容紹介
プログラミングの入門者とプロの違いには、どんな点があるでしょうか。
大きな違いの1つとして、「プログラムをすばやく理解する反射神経」があるかどうか、という点が挙げられるのではないでしょうか。
「プログラムはじっくり考えて作るもので、反射神経は関係ないんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに全体設計などじっくり考える部分もありますが、本書で説明するような基礎文法は、一瞬で把握できるのが理想です。「どこが変数でどこが関数・メソッドか」「式内の演算子が処理される順番」「行が実行される順番」などでいちいち考え込んでいたら、いつまで経ってもプログラムを理解できません。
本書では、そんな「大事なポイントや処理の流れがぱっとわかる」力を付けられるような内容を用意しました。
文法を解説する各セクションの後に「ミッション」を設け、ルールがわかっていれば簡単に解ける問題をいくつも出題し、反復訓練によってより速く解答できることを目指しました。
また、終盤の9、10章は、入門書のその先を目指した内容となっています。入門書を卒業して自分でプログラムを書くレベルに達するために、以下の2つのスキルが身に付けられるようにしました。
・公式ドキュメントの解説を読んで、自力で知識を増やせる
・エラーメッセージを読んで、解決方法を見つけられる
どちらも少し難しいですが、自分でプログラムを書くレベルに達するための必須スキルですので、ぜひ取り組んでみてください。
本書の解説は、Pythonが初めての方でも理解できるように、文法の基礎から解説しています。これからPythonを始める方にとっても、少しPythonがわかるけれど、細かいところに不安がある方、実践レベルに近づきたい方におすすめの1冊です。脱「Python入門」を目指して、本書でトレーニングを積みましょう!
※Python 3.x使用
※サンプルファイルおよびミッションのPDFをサポートサイトからダウンロードできます
書誌情報
- 著者: リブロワークス, 株式会社ビープラウド
- 発行日: 2021-07-15 (紙書籍版発行日: 2021-07-15)
- 最終更新日: 2021-07-15
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 256ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
リブロワークス
書籍の企画、編集、デザインを手がけるプロダクション。手がける書籍はスマートフォン、Webサービス、プログラミング、WebデザインなどIT系を中心に幅広い。著書に『スラスラ読めるPythonふりがなプログラミング』(インプレス)、『やさしくわかるPythonの教室』(技術評論社)、『みんなが欲しかった! ITパスポートの教科書& 問題集 2021 年度』(TAC出版)など。
https://www.libroworks.co.jp
株式会社ビープラウド
ビープラウドは2008年にPythonを主言語として採用、優秀なPythonエンジニアがより力を発揮できる環境作りに努めています。Pythonに特化したオンライン学習サービス「PyQ(パイキュー)」、システム開発者向けクラウドドキュメントサービス「TRACERY(トレーサリー)」、研修事業などを通して技術・ノウハウを発信しています。また、IT勉強会支援プラットフォーム「connpass(コンパス)」の開発・運営や勉強会「BPStudy」の主催など、コミュニティ活動にも積極的に取り組んでいます。
Webサイト:https://www.beproud.jp/
PyQ:https://pyq.jp/
TRACERY: https://tracery.jp
connpass:https://connpass.com/
BPStudy:https://bpstudy.connpass.com/
目次
1章 トレーニングを始める前に
- 01. Python 学習のポイント
- 02. Python のインストール
- 03. IDLE でプログラムを実行する
- 04. VSCode やコマンドラインを利用する
2章 基本的なデータと計算
- 01. 数値と演算子で計算する
- mission 式を見て処理順を示せ①
- mission 式を見て計算結果を示せ①
- 02. 変数に値を記憶させる
- mission プログラムを見て変数に印を付けろ
- mission 適切な変数名を選択せよ
- 03. 少し高度な代入
- 04. データには型がある
- mission 累算代入文の結果を示せ
- mission 型を変換するべき変数を選べ
- mission エラーの原因を選べ
3章 命令と条件分岐
- 01. 関数とメソッドを呼び出す
- mission プログラムを見て関数・メソッドに印を付けろ
- mission 式を見て処理順を示せ②
- 02. 分岐とは?
- 03. 条件を満たすかを判断する
- mission 式を見て処理順を示せ③
- mission 出力結果はTrueかFalseか
- 04. if 文で処理を分岐する
- mission フローチャートを書け
- column Python における改行
4章 データの集まり
- 01. リストやタプルで複数の値をまとめる
- mission 出力結果を書け①
- 02. スライスでデータの一部を取り出す
- mission スライスの結果を書け
- mission スライスを書け
- 03. シーケンス演算
- mission 出力結果を書け②
- column リストの変数への代入とコピー
5章 処理を繰り返す
- 01. for 文による繰り返し
- mission 出力結果を書け③
- 02. 内包表記
- mission 出力結果を書け④
- 03. while文による繰り返し
- mission どの構文を使うのが最適かを選べ
- mission 出力結果を書け⑤
- 04. 繰り返し内での制御
- mission 出力結果を書け⑥
- column for 文で反復できるもの
6章 少し高度なデータ
- 01. さまざまな文字列
- mission 出力結果を書け⑦
- 02. 辞書にデータをまとめる
- mission 出力結果を書け⑧
- 03. 集合にデータをまとめる
- mission 出力結果を書け⑨
7章 関数を作る
- 01. 関数の定義
- column docstring で関数の説明を書く
- mission 行の処理順を書け①
- 02. さまざまな引数
- 03. 可変長引数
- mission 適切な仮引数を選択せよ
- mission エラーにならない呼び出し方を答えよ
- column 別のファイルで定義した関数を呼び出す
8章 クラスを作る
- 01. クラスを定義する
- mission 不適切なインデントを直せ
- mission 行の処理順を書け②
- 02. 変数のスコープを知る
- mission 変数の種類を答えよ
9章 ドキュメントとライブラリ
- 01. 公式ドキュメントを読み解く
- mission ドキュメントの説明文の意味を選べ
- 02. モジュールのインポート
- 03. 日付を扱うdatetimeモジュール
- mission 指定した日時を表すオブジェクトを作成しろ
- mission 日付時刻の計算式を見て結果を書け
- 04. pathlib でファイルを操作する
- mission 出力結果を書け⑩
- mission glob メソッドのパターンを考えろ
- 05. サードパーティ製ライブラリを導入する
- mission pip コマンドの正しい記述を選べ
- column 代表的なサードパーティ製ライブラリ
10章 エラーと例外処理
- 01. エラーメッセージの見方
- mission エラー文を見て、その意味を3択から選べ
- mission エラーメッセージを見て、修正指示を書き込め
- mission Tracebackをたどってエラー原因を探せ
- 02. 実行時に発生する例外を処理する
- mission 行の処理順を書け③