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内容紹介
「たかが企画で人生が変わるもんか」? いえいえ、高い企画力は人生を変えます!
本書は、エンジニア向けの企画書の書き方をテーマにしています。
なぜ、そのテーマを選んだかというと、エンジニアが企画力を手にすれば、「鬼に金棒」だと筆者が考えているからです。
周知のとおり、昨今、多くの会社でITという強力な武器を活用しています。ITそのものをビジネスにしている会社も数多くあります。そして、会社ではいろいろな場面で「企画」が採用されています。
しかし、技術を理解していない人が技術を活用した企画を作ると、「おいおい、これはどうやって実現するんだよ」なんて思うような企画が出てくることもあります。
技術を分かっている人間が、企画を理解し、会社やビジネスを動かすような企画を立てられたら、かなり現実的で効果が出るような企画を作れると思いませんか?
エンジニアは技術を知っています。ビジネスも技術を通してなんとなくわかっています。
次は、その技術をビジネスに生かす表現方法を理解すれば、技術とビジネスを活用できる鬼に金棒な存在になれるのです。
その表現方法こそが企画です。この本を読もうとしているエンジニアの皆様にはぜひ、企画力を身に付けて、大きく自分の人生を切り開いてほしいと考えています。
本書では、企画力を「ロジックの三角形」と「鳥瞰力」で構成されているものと考え、この2点を鍛えるアプローチを取っています。
ビジネスにおける採用されるロジックパターンは、実はいたって簡単なのです。つきつめていくと、本書で紹介する「ロジックの三角形」に落とし込めます。その作り方について、さまざまな実例を用いながら解説します。
また企画力のもう1つの重要な要素である「鳥瞰力」とは、鳥が空から地上を眺めるように全体を見渡す力です。鳥瞰力があれば、企画の周辺がよく見えるようになり、適切な「ロジックの三角形」を選ぶこともでき、企画が失敗しにくくなります。
本書の第1章では、企画力がどのようにエンジニアの人生を変えられるかについて解説します。
第2章、第3章、第4章では、企画書を作るために大事な「ロジックの三角形」と、それを使ってシナリオを作っていくための4ステップを紹介します。また、「採用されるのはどんな企画か」を解説し、やってよいこと、悪いことのルールを紹介します。
第5章では、企画をさらに採用されやすくするための「鳥瞰力」について解説します。「鳥瞰力」とは、自分の担当を超え広域の事情まで把握できる力であり、この力があると決裁者の気持ちになって企画を作れるようになります。
第6章と第7章では、「ミニ企画書」ともいえる身近な社内申請書を例に、「鳥瞰力」を磨く練習を積んでいきます。
第8章、第9章では、自分で企画書を作る際の具体的な進め方や、企画を通しやすくする「奥義」を解説します。
第10章から第12章では、実際にビジネスで使用された企画書を使って、企画書の背景から、企画者がどういう状況で何を実現しようとしていたのか、そしてそれをどのように相手に伝えていただのかまで、解説します。
第13章ではハンズオン形式で、出された課題に基づいて、読者に一緒に企画書を考えてもらいます。具体的な課題に沿って考えることで、企画の作り方が身に付いていきます。
第14章では「最終奥義」として、短い時間で高品質な企画を作る方法を伝授します。
企画には特殊な才能は必要はなく、慣れれば誰でもできるです。ぜひ、肩の力を抜いて本書を読み、エンジニア人生の選択肢を広げてみてください。
【盛りだくさん! テンプレート&サンプルファイル&テクニック集のダウンロード特典付き!】
※本書のサポートサイトからは、以下のような特典ファイルをダウンロードできます。
・本書で登場する、企画の大枠を固めるための「ロジックの三角形」のテンプレート
・企画書を作成する中で、「コスト」を試算するためのサンプル「事業予算表」(本書には登場していない、「事業予算表」の別アレンジバージョン)
・本書で登場した、「実際の企画書」3種の全ページファイル(一部墨消しあり)
・企画書作例の練習で使う、企画書テンプレート・本書に入りきらなかったテクニック&コラム
書誌情報
- 著者: 吉政忠志
- 発行日: 2020-03-24 (紙書籍版発行日: 2020-03-24)
- 最終更新日: 2020-03-24
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 256ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
吉政忠志
ノベル・ジャパン、SAPジャパン、ターボリナックス、インフォテリア(現:アステリア)のマーケティング職を経験し、2010年に吉政創成株式会社を起業。国内上場企業を中心に マーケティングアウトソーシングを提供。Turbo-CE、XMLマスター、PHP技術者認定試験、Rails技術者認定試験、 Pythonエンジニア認定試験、ウェブ・セキュリティ試験(徳丸試験)、KUSANAGI for WordPress試験の立ち上げを企画。ノベルISVプログラム、ターボリナックス、インフォテリアのパートナープログラムをはじめとした10のパートナープログラムも企画。月間連載数15本以上、年間講演数30前後。近況は吉政創成株式会社のWebサイトへ。
https://www.yoshimasa.tokyo/
目次
第1編 企画書が持つチカラを知ろう
- 第1章 企画書でエンジニア人生の選択肢は広がる
- 第2章 企画書はロジックの三角形と4ステップで作る
- 第3章 実は身近な企画のエッセンス。慣れれば超簡単
第2編 企画書と企画力について知識を深めよう
- 第4章 採用される企画書の作法・概念を知ろう
- 第5章 さらに採用されやすくするには鳥瞰力が必要
第3編 社内申請書を例に鳥瞰力を養おう
- 第6章 企画者の視点で考えよう
- 第7章 決裁者の視点で考えよう
- 第8章 企画書の基本構成と調整方法を知ろう
- 第9章 奥義を知って企画書に磨きをかけよう
第4編 企画書の事例から体感し、学ぼう
- 第10章 実例編1 PHP技術者認定試験
- 第11章 実例編2 大ヒットしたWordPress書籍
- 第12章 実例編3 新会社設立
- 第13章 離職率を下げる企画を考えてみよう
- 第14章 最終奥義:短時間で高品質に企画する方法