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内容紹介
OpenShift Virtualizationを使えば、コンテナと仮想マシンの両方を、単一のプラットフォームで実行し、管理することが可能となります。この機能は、Red Hat社が提供するKubernetesのディストリビューションである、OpenShift Container Platformの一機能として提供されています。
本書では、OpenShift Virtualizationを実行する環境を準備し、実際に手を動かしながら操作することで、実践を通してOpenShift Virtualizationへの理解を深めることができます。最初にLinuxにおける仮想化技術の基礎知識とハイパーバイザであるKVMとKubernetesで仮想マシンを運用するメカニズムについて解説します。その後の実践編では環境構築から、仮想マシンの作成、実行を含め、ステップバイステップで必要なプロセスを紹介するため、初めて触れる方でも理解しやすい内容となっています。本書の内容を理解することで、OpenShift Virtualizationにより仮想基盤を構築し、運用するための必要な知識を身に付けることができます。
書誌情報
- 著者: 石川純平, 大村真樹
- 発行日: 2025-04-22 (紙書籍版発行日: 2025-04-22)
- 最終更新日: 2025-04-22
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 272ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
RHEL互換システム管理者、サーバー提案SE、システムインテグレータ、Linuxサーバー保守担当者、これまでサーバ仮想化環境の構築・運用に携わってきたIT管理者
著者について
石川純平

レッドハット株式会社 - ソリューションアーキテクト
新卒で通信系SIerに入社後、システム開発の経験を経てシリコンバレーに駐在し、テクニカルリサーチやスタートアップとの事業開発などを経験。2021年にレッドハットに入社し、レッドハットのKubernetesディストリビューションであるOpenShiftの製品スペシャリストとして活動。CI/CDやセキュリティ、仮想化、AIと幅広い技術領域をカバーし、顧客の課題解決や提案活動に従事。
大村真樹

レッドハット株式会社 - セールススペシャリスト
新卒で通信キャリアに入社。ユーザ企業側の立場で初めてクラウドネイティブに触れる。その後はITコンサルティング会社にて金融機関のシステム刷新プロジェクトに従事。FinTech系メガベンチャーにてBizDevも経験。レッドハットでは「TechのみならずBizの目線」も大事にしながらOpenShiftを中心としたプラットフォーム製品のソリューションセールスに従事。趣味もOpenShiftを触ること。
目次
はじめに
第1章 KVMと仮想化技術の基礎知識
- 1-1 ITインフラの仮想化
- 1-2 仮想マシンとコンテナ
- 1-3 Kubernetesの登場
- 1-4 クラウドネイティブな仮想化基盤
- 1-5 まとめ
第2章 OpenShift Virtualizationの導入
- 2-1 KubeVirtのアーキテクチャ
- 2-2 本書で構築する環境
- 2-3 アカウントの準備(AWS/RedHat)
- 2-4 OpenShiftクラスタの構築
- 2-5 OpenShift Data Foundationのインストール
- 2-6 OpenShift Virtualizationのインストール
- 2-7 まとめ
第3章 OpenShift Virtualizationで管理する仮想マシン
- 3-1 仮想マシンを構成する要素
- 3-2 仮想マシンの作成
- 3-3 ディスクイメージ
- 3-4 まとめ
第4章 仮想マシンのカスタマイズ
- 4-1 カスタマイズした仮想マシンの作成
- 4-2 カスタマイズ結果の確認
- 4-3 仮想マシンの状態管理
- 4-4 仮想マシンのライブマイグレーション
- 4-5 まとめ
第5章 リソース制御と管理
- 5-1 コンピュートリソースの割り当て
- 5-2 コンピュートリソースの設定
- 5-3 Storageの設定
- 5-4 Networkの設定
- 5-5 まとめ
第6章 アプリケーションの実行と公開
- 6-1 アプリケーションの実行
- 6-2 セカンダリネットワークを利用したアプリケーションの実行
- 6-3 アプリケーション実行の自動化
- 6-4 まとめ
第7章 仮想マシンの移行
- 7-1 仮想マシンの移行環境とツール
- 7-2 仮想マシンの移行作業と確認
- 7-3 まとめ
第8章 仮想マシン移行戦略
- 8-1 仮想基盤の移行におけるプラクティス
- 8-2 OpenShift Virtualizationに移行する意義
- 8-3 まとめ