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内容紹介
クラウド業界では、アマゾンやグーグルなどの規模の経済(スケールメリット)を生かした独自のクラウドビジネスが展開されている。その一方で、近年、急速に事業者やユーザー層を拡大しているのがオープンクラウドの流れ(事業者がオープンソースベースのクラウド基盤ソフトウェアを採用してサービスやソリューションを提供)です。本書ではこのオープンクラウドについて、クラウドのそれぞれのレイヤーで起きている動向について技術的視点とビジネス視点を織り交ぜて体系的に解説した初めての本です。今後のクラウド業界の向かう方向を知るために必読の一冊です。
書誌情報
- 著者: 林 雅之
- 発行日: 2012-09-21
- 最終更新日: 2012-09-21
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 152ページ
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス NextPublishing
対象読者
著者について
林 雅之
国際大学GLOCOM客員研究員(NTTコミュニケーションズ勤務)
1995年NTT(日本電信電話株式会社)入社。地方で中小企業の営業を担当後、マレーシアにて営業および国際イベントの企画・運営に従事。NTT再編後のNTTコミュニケーションズでは、事業計画や外資系企業の営業、市場開発などを担当。政府のクラウドおよび情報通信政策案件などの担当を経て、2011年6月からクラウドサービスのマーケティングを担当。一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA) 総合アドバイザー。著書『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』
ITmedia オルタナティブ・ブログ 『ビジネス2.0』の視点 http://blogs.itmedia.co.jp/business20/
目次
はじめに
序章 オープンクラウドとは?
- オープンクラウドの時代
- クラウド・エコシステムとは
- オープンなクラウド・エコシステムの実現に向けて
第1章 パブリッククラウドを取り巻く市場環境
- 急速に成長するパブリッククラウド市場
- アマゾンのクラウド・エコシステム
- マイクロソフトのクラウド・エコシステム
- グーグルのクラウド・エコシステム
- 追いかける日本勢
第2章 オープンクラウドの台頭
- クラウドのデファクト化の覇権争い
- オープンクラウドを構成するソフトウェア/プロジェクト
- オープンクラウドの普及推進に向けた取り組み
- iOSとAndroid OSのシェアからクラウドOSのシェアを占う
第3章 オープンクラウドの動向[Open IaaS編]
- オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア登場の背景
- オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアとは
- フルオープンな開発スタイルと多数の事業者が参加する「OpenStack」プロジェクト
- 豊富な商用導入実績、Apache 2.0に寄贈した「CloudStack」プロジェクト
- OpenStackとCloudStackを中心としたオープンソースのクラウド戦争
第4章 オープンクラウドの動向[仮想ネットワーク編]
- ネットワークをソフトウェアで制御するSoftware Defined Network(SDN)
- SDN/OpenFlowの国内の導入事例
- SDN/OpenFlowの海外の導入事例
- SDNベンダー買収による大手ベンダーのSDN市場への参入
- SDN/OpenFlowへの各ベンダーの取り組み
- SDN/OpenFlowの今後
第5章 オープンクラウドの動向[Open PaaS編]
- 成長するPaaS市場
- 「Proprietary PaaS」と「Open PaaS」
- Cloud Foundry
- OpenShift
- PaaSビジネスを展開する国内事業者
- Open PaaSにおけるコミュニティー
- Open PaaSにおけるエコシステム
第6章 オープンクラウドの動向[Open Compute Project編]
- 国内の郊外型データセンターの動向
- グローバルクラウドデータセンター動向