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内容紹介
企業や個人でWebサイト(ホームページ)を管理している人たちは、サイトの対応ブラウザを、「IEなどブラウザごとの対応」から「モダンブラウザ対応」になぜ移行するべきなのか。そうすることの重要性と、その具体的な方法論を解説します。
今までWeb担当者やWeb制作者を悩ませていた「古いIEへの対応」を、打ち切るときが来ました。「IEを使う人がいれば、数は少なくてもサポートするべきだ」と上司や他の人が主張したとしても、そうするべきではありません。すでに、ヤフーも古いIEへの対応をやめるように動いています。
Web制作に携わる人にとって、「IEにどこまで対応するか」は大きな悩みでした。他のブラウザではちゃんと動作するHTMLやCSS、JavaScriptでも、「IEを使うユーザーにも正しく表示するために別のチェック・別の作業」が必要だったからです。
しかし、当のIEを提供しているマイクロソフト自身が、「2016年1月12日以降は、古いIEはサポートしない」と方針を決め、Windows 10では新たに「Edge」というブラウザをリリースしました。そして、ChromeやFirefoxのような、Web標準に従って動作する「モダンブラウザ対応」と同じサイト作りをすれば、自然に「Edge対応」になります。
「古いIEでもちゃんと見られるようにすること」は、ユーザーにとって良いことではなくなっています。Web担当者は、今すぐにサイトで古いIEへの対応をやめ、「モダンブラウザ対応」のサイト作りに切り替えましょう。そのための第一歩と、なぜ日本のWebの巨人であるヤフーが古いIE対応を止めたのかの背景が、この書籍で解説されています。
書誌情報
- 著者: 春日井良隆, 物江修, 小山健治(著), 伊藤秀樹, Web担当者Forum編集部(編)
- 発行日: 2016-01-12
- 最終更新日: 2016-01-12
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 39ページ(EPUB版換算)
- 対応フォーマット: EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
著者について
春日井良隆
日本マイクロソフト株式会社 Windows & デバイス本部 プロダクトマネージャー
大沢商会、アドビ システムズを経て、2007年にExpressionのプロダクトマネージャーとして、マイクロソフトに入社。その後、Silverlightのプロダクトマネージャーを兼務し、両製品のマーケティングを統括する。2009年にエバンジェリスト部門に異動。HTML5、Internet Explorer、Windows、UXを担当する傍ら、プログラミング教育に取り組む。2015年9月よりWindowsのプロダクトマネージャに就任。
物江修
日本マイクロソフト株式会社 デベロッパーエバンジェリズム統括本部 エバンジェリスト
2000年よりマイクロソフト、NTTドコモのジョイントベンチャー立ち上げに参加。技術者として.NET Frameworkを使用した商用ASPサービスの設計と開発に従事。2004年、マイクロソフト・アジアリミテッド入社。インターネット開発製品のサポートエンジニアを経て現職のエバンジェリストとなる。以来、ASP.NET、IIS(Webサーバー)の啓発活動に従事し、現在はInternet Explorer、Edge を広く開発者に知ってもらうべく活動中。html5j–Webプラットフォーム部副部長としても活動。
小山健治
フリーランス ライター/ジャーナリスト。IT分野を中心に活動中。
目次
第一章 Windows 10 に搭載される2つのWebブラウザー、Microsoft EdgeとInternet Explorer 11
- なぜモダンブラウザーが必要なのか
- IEのサポートポリシーの変更
- 最新のWebブラウザ「Microsoft Edge」のリリースへ
- 相互運用性を重要視したMicrosoft Edge
- 最新のWeb技術にも対応を進めるEdge
- 後方互換性を確保するため引き続きIEを提供
- 2つのWebブラウザが搭載されるWindows 10
- モダンブラウザ—への移行の“ススメ”
第二章 どう作る? Edgeに対応した相互運用性の高いWebコンテンツとは
- Edgeに対応したWebコンテンツを作成するには?
- 1.ドキュメントモードの指定を行わない
- 2.新しいJSライブラリ/フレームワークを使用する
- 3.ブラウザープラグインを使用しない
- 4.CSSベンダープレフィックスを使用しない
- 5.ブラウザーの検出を使用しない
- 相互運用性を確認するためのチェックツール
- モダンブラウザへ移行し、新時代のWebに対応する
第三章 なぜヤフーは古いIEのサポートを終了したのか ~ユーザーファーストの観点からモダンブラウザーを推奨
- 20年の歴史を経て、Webブラウザーは新世紀を迎えた
- レガシーブラウザー対応の引き延ばしは、ユーザーにリスクを背負わせるだけ
- 最新IEへのアップデートを促すヤフーの取り組み
- モダンブラウザーに移行することでWeb開発者が享受するメリットは、コンテンツ制作や検証の大幅な負担軽減