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内容紹介
ネットワークの全体像がスッキリわかる。
ネットワークの仕組みは、一見すると専門的で難しく感じられがちです。しかし、IT業務や学習の現場では必ず必要になる知識であり、エンジニアとしての第一歩を踏み出すうえで避けて通れません。本書はその「最初の1冊」として、ネットワークの基本を図解を中心にやさしく解説します。
ページ構成は2ページ見開きを基本に、一部では4ページ展開も導入。「詰め込みすぎないゆったりしたレイアウト」によって、読者がパラパラとめくった瞬間に「わかりやすそう」と感じられる紙面を実現しました。基礎から全体像をつかむことを目的としているため、難しい数式や設定方法には立ち入りません。その一方で、実務でよく耳にするキーワードや考え方も取り上げ、学んだ知識が自然と現場につながるように工夫しています。
【こんな人に向いています】
●IT業界に入ったばかりの新入社員の方
●ネットワークを初めて学ぶ新米エンジニア
●異動や転職でネットワークの知識が必要になった方
●ITの基礎知識を整理して再確認したいITエンジニア
●ITの基礎知識を学んでおきたい学生のみなさん
【本書で学べること】
●LAN・WAN・インターネットの違いとつながり
●OSI参照モデルと各層の役割
●IPアドレスやルーティングの仕組み
●アプリケーション層(DNS、HTTP、メールなど)の基本
●無線LANやクラウド、セキュリティ、冗長化の基礎知識
●実務で役立つキーワードとトラブルを防ぐ考え方
本書は、資格学習や実務の基礎固めに役立つ一方で、ネットワークを全体像から順に理解できるように構成されています。暗記に頼るのではなく「なぜそうなるのか」を図解で直感的に理解できるのが特長であり、ネットワークの基礎を確実に固める最適の1冊です。
書誌情報
- 著者: 左門 至峰
- 発行日: 2025-11-20 (紙書籍版発行日: 2025-11-20)
- 最終更新日: 2025-11-20
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 256ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
著者について
左門 至峰
ネットワークとセキュリティの専門家。執筆実績として、ネットワークスペシャリスト試験対策『ネスペ』シリーズ(技術評論社)、『FortiGate で始める 企業ネットワークセキュリティ』(日経BP社)、『Aruba無線LAN設定ガイド』(技術評論社)、『ストーリーで学ぶネットワークの基本』(インプレス社)、Webや雑誌での連載などがある。保有資格は、ネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士、CISSP、技術士(情報工学)、プロジェクトマネージャ、システム監査技術者、ITサービスマネージャなど多数。自身が原作の資格取得に関する映画『100万円の選択』が2026年2月公開予定。2025年10月よりラジオ大阪(OBC)で「女と男 市川×左門の『資格大好き!』」を放送開始。
目次
はじめに
本書の特徴
目次
第1章 ネットワークの基礎知識
- 1-1 ネットワークとは
- 1-2 ネットワークに必要な機器
- 1-3 LANにおける通信方式
- 1-4 データの単位と進数
- 1-5 プロトコルとOSI参照モデル
- Column ネットワークって今後も必要?
第2章 物理層
- 2-1 物理層の役割
- 2-2 NIC ― ネットワークと機器をつなぐ接点
- 2-3 LANケーブル
- 2-4 光ファイバーケーブル
- 2-5 リピータハブ
- Column 物理作業
第3章 データリンク層
- 3-1 データリンク層の役割
- 3-2 MACアドレス ― 機器を識別する番号
- 3-3 イーサネット ― 有線LANの通信規格
- 3-4 イーサネットフレームの構造
- 3-5 イーサネットの通信方式
- 3-6 スイッチングハブ
- 3-7 MACアドレスの学習 ― 効率的な転送の仕組み
- 3-8 VLAN ― ネットワークを仮想的に分割
- 3-9 ポートベースVLANとタグ VLAN
- Column 10GBASE-Tの自宅ネットワーク
第4章 IPアドレス
- 4-1 IPアドレスの基本
- 4-2 アドレスクラス ― 規模に応じたIPアドレスの分類
- 4-3 サブネット化 ― ネットークを分割する仕組み
- 4-4 サブネットのネットワーク部の表記
- 4-5 サブネットに関する用語
- 4-6 グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス
- 4-7 IPv6 ― 次世代のIPアドレス
- 4-8 IPv6アドレスによるインターネット接続
- Column IPv4アドレスって本当に枯渇しているの?
第5章 ネットワーク層
- 5-1 ネットワーク層の役割
- 5-2 IP ― ネットワーク層で使う基本プロトコル
- 5-3 ARP ― IPアドレスからMACアドレスを取得する
- 5-4 ICMP ―pingなどで状態確認
- 5-5 ICMPのエラーメッセージ
- 5-6 traceroute ― 経路にあるルーターを調べるコマンド
- 5-7 NAT ― アドレス変換の仕組み
- 5-8 NAPT ― IPアドレスの変換
- Column Ping試験
第6章 ルーティング
- 6-1 ルーター ― 異なるセグメントをつなぐ中継役
- 6-2 ルーティング ― 宛先までの道筋を選ぶ仕組み
- 6-3 ルーティングプロトコル ― 経路を自動で学習する
- 6-4 RIP ― ルーティングプロトコル①
- 6-5 OSPF ― ルーティングプロトコル②
- 6-6 BGP ― ルーティングプロトコル③
- 6-7 ルーティングに関する基本用語
- 6-8 レイヤ3スイッチ ― ルーター機能を持つスイッチ
- 6-9 パケットキャプチャ ― 通信内容を分析する方法
- Column できるネットワークエンジニアに「一瞬で」なる方法!?
第7章 トランスポート層
- 7-1 トランスポート層の基本
- 7-2 ポート番号 ― アプリケーションを識別する番号
- 7-3 TCP ― 信頼性を重視した通信プロトコル
- 7-4 TCPのコネクション管理とデータ制御
- 7-5 UDP ― 高速性を重視した通信プロトコル
- Column TCP人間とUDP人間
第8章 WANとインターネット
- 8-1 WANのサービスと専用線の仕組み
- 8-2 広域イーサネットによる拠点接続
- 8-3 IP-VPNによる拠点接続
- 8-4 共有ネットワークでユーザーを分割する仕組み
- 8-5 インターネット接続とプロバイダーの役割
- 8-6 プロキシサーバー ― 通信を中継・制御する
- 8-7 ドメイン名とFQDN ― インターネット上の住所を示す
- Column No Net, No Work
第9章 アプリケーション層
- 9-1 アプリケーション層の役割
- 9-2 DNS ― ドメイン名とIPアドレスの関連付け
- 9-3 DNSの動作を支える構成要素
- 9-4 名前解決の流れ ― 再帰問合わせと反復問合せ
- 9-5 HTTP ― Webブラウザとサーバーをつなぐ通信
- 9-6 HTTPのリクエストとレスポンス
- 9-7 Cookieとセッション管理
- 9-8 電子メールの送受信とシステム構成の仕組み
- 9-9 メールのプロトコル ― 送信プロトコルと受信プロトコル
- 9-10 DHCP ― IPアドレスを自動で割り当て
- 9-11 VoIP ― 音声をIPパケットで伝播
- 9-12 その他のプロトコル
- 9-13 ネットワーク管理
- Column すごすぎるAI
第10章 ネットワークセキュリティ
- 10-1 ネットワークセキュリティの基礎
- 10-2 暗号 ― データを秘匿する
- 10-3 認証 ― 正しい利用者であることを確認
- 10-4 ハッシュ関数 ― 刻んだデータで改ざんを検出
- 10-5 デジタル署名 ― 真正性や完全性を保証
- 10-6 デジタル証明書 ―電子的な証明書
- 10-7 SSL/TLS ― 安全な通信を実現
- 10-8 インターネットVPN(IPsec) ― 拠点間通信を暗号化
- 10-9 SSL-VPN ― セキュアにリモート接続
- 10-10 ファイアウォール ― 不正な通信を遮断
- 10-11 ファイアウォールでは防げない攻撃を防ぐ仕組み
- 10-12 DDoS対策 ― 大量アクセスからサービスを守る
- 10-13 迷惑メール対策
- Column LINEをやらない私
第11章 無線LAN
- 11-1 無線LANの基本
- 11-2 無線LANの周波数と規格
- 11-3 無線LANの電波干渉
- 11-4 無線LANの設計 ― ネットワークの分け方と電波の使い方
- 11-5 無線LANのセキュリティ
- Column 無線LANはどこまで届く?
第12章 クラウドと仮想化技術
- 12-1 クラウドコンピューティング ― オンプレミスとの違い
- 12-2 仮想マシンとVPC
- 12-3 インターネットへの接続
- 12-4 仮想マシンへのセキュリティ機能
- 12-5 クラウドネットワーク間の接続
- 12-6 IDaaS ― クラウド時代の認証とID管理
- 12-7 VXLAN ― 仮想ネットワークの拡張技術
- Column サブスクで提供されるクラウド
第13章 ネットワークの冗長化技術
- 13-1 ネットワークの信頼性を高める冗長化
- 13-2 スタック ― 仮想的に1台として動作
- 13-3 STP ― ネットワークのループを防ぐ
- 13-4 リンクアグリゲーション ― 複数回線による高速化と冗長化
- 13-5 VRRP ― ルーターの仮想的な冗長化
- 13-6 ルーティングによる冗長化
- 13-7 DNSラウンドロビン ― DNSの仕組みで負荷分散
- 13-8 負荷分散装置 -サーバーの負荷を把握して振り分け
- Column 人生の冗長化
