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内容紹介
日本発のオブジェクト指向言語「Ruby」。近年、Webアプリケーションを開発する言語として広く利用されています。
これまでのRuby は「アプリケーションはRubyで開発する。不足する機能はCなどで拡張ライブラリを開発して、Rubyに追加する」というアーキテクチャーを仮定しています。しかし、それでは組込ソフトウエアによくある「アプリケーションはC/C++で開発する。柔軟性・生産性が必要な部分だけをRubyに任せたい」というアーキテクチャーとは相いれません。アプリケーションにおける言語の主従関係が逆転しているのです。
Rubyには、JVM(Java仮想マシン)で動作する「JRuby」やC++でコアが開発されている「Rubinius」など複数の実装がありますが、いずれもこの点を考慮して設計されていません。
Rubyという優れた言語があっても、処理系が対応していないのでは、新しい分野に進出できません。「組込ソフトウエアの広大な世界をみすみす見過ごすのはあまりにもったいない」。そういう思いで開発を始めたのがmrubyです。
書誌情報
- 著者: まつもとゆきひろ
- ページ数: 42ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: 日経BP社
対象読者
Rubyのプログラマ、組込関連の開発者
著者について
まつもとゆきひろ
1965年生まれ。鳥取県米子市出身。筑波大学第三学群情報学類卒業。1993年にオブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」の開発に着手、1995年に公開。現在はネットワーク応用通信研究所(NaCl)のフェロー、楽天技術研究所のフェロー、Herokuのチーフアーキテクトを兼務する。「Matz」という通称で親しまれる。東京嫌い、温泉好き。