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内容紹介
本書は機械学習を始めたばかりの方にもTensorFlowを初めて使う方にも、究極のガイドです。
コードを理解するにはPythonプログラミングに関する知識が事前に必要ですが、それ以外は機械学習の基本からTensorFlowの実践的な使いこなしまでマスター可能です。
Part 1では、機械学習とは何か、といった探求と、TensorFlowが果たす重要な役割についてハイライトを当てます。1章では機械学習の用語と理論を紹介し、第2章ではTensorFlowの利用を開始するために必要なことを解説します。
Part 2では、基本的なアルゴリズムについて説明します。3章~6章のそれぞれの章で、回帰、分類、クラスタリング、隠れマルコフモデルについて解説します。これらのアルゴリズムは、機械学習のあらゆる分野で利用できます。
Part 3では、TensorFlowが真のパワーを発揮するニューラルネットワークについてそのベールをはがします。7章~12章では、オートエンコーダー、強化学習、畳み込みニューラルネットワーク、再帰型ニューラルネットワーク、シーケンス変換モデルおよびユーティリティーについて紹介します。
経験豊かなTensorFlowユーザーでない限り、最初にPart 1(1章と2章)を読むことをお勧めします。そこをマスターしたら、あとは本書の好きな章から読んでOKです。機械学習やTensorFlowを初めて使う方には究極のガイド本であり、その基礎をバッチリマスターできます。
書誌情報
- 著者: Nishant Shukla(著), 岡田佑一(訳)
- ページ数: 264ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
Nishant Shukla
Nishant Shukla(ニシャン・シュクラ、http://shukla.io)は機械学習とロボティクスによるコンピュータビジョン技術の研究者でUCLAで博士号を取得。またバージニア大学でコンピューターサイエンスの学士号と数学の学士号を取得。Hack.UVA(http://hackuva.io)の創設メンバーで、Haskellの講義を幅広く行う(http://shuklan.com/haskell)。Microsoft、Facebook、Foursquareの開発者、SpaceXの機械学習エンジニアとして働き、Haskell Data Analysis Cookbook(http://haskelldata.com)の著者。分析化学から自然言語処理に関する研究論文を発表している(http://mng.bz/e9sk)。自分の自由時間には"カタンの開拓者たち"(The Settlers of CATAN)や"グウェント"(Gwent)を楽しみ、時折敗北を味わう。
岡田佑一
学生時代はニューラルネットワークと統計学に関する研究を行う。2013 年以降はプログラミングの問題を多数作成し、延べ10,000 人以上からの解答コードに対して評価・コメントし、解説記事等の執筆活動も行っている。現在は小さな学習塾を営みつつ、組み合わせ最適化に関する研究を行う。著書に『ショートコーディング 職人達の技法』、訳書に『世界で闘うプログラミング力を鍛える本』、執筆協力に『プログラミングコンテスト攻略のためのアルゴリズムとデータ構造』(以上、マイナビ出版)。
目次
Part 1 機械学習に必要なもの
1章 機械学習の旅
- 1.1 機械学習の基礎
- 1.2 データ表現と特徴
- 1.3 距離の測定方法
- 1.4 学習のタイプ
- 1.5 TensorFlow
- 1.6 今後の章の概要
- 1.7 まとめ
2章 TensorFlow の必需品
- 2.1 TensorFlow の動作を保証する
- 2.2 テンソルを表す
- 2.3 演算子の作成
- 2.4 セッションでの演算子の実行
- 2.5 Jupyter でのコードの記述
- 2.6 変数の使用
- 2.7 変数の保存と読み込み
- 2.8 TensorBoard を使用したデータの視覚化
- 2.9 まとめ
Part 2 主要な学習アルゴリズム
3章 線形回帰とその先
- 3.1 公式表記法
- 3.2 線形回帰
- 3.3 多項式モデル
- 3.4 正則化
- 3.5 線形回帰の活用
- 3.6 まとめ
4章 クラス分類の簡単な紹介
- 4.1 正式記法
- 4.2 性能の測定
- 4.3 分類に線形回帰を使用する
- 4.4 ロジスティック回帰の使用
- 4.5 マルチクラス分類器
- 4.6 分類の活用
- 4.7 まとめ
5章 自動的にデータをクラスタリング
- 5.1 TensorFlow でのファイルの走査
- 5.2 音声からの特徴抽出
- 5.3 K 平均クラスタリング
- 5.4 音声のセグメンテーション
- 5.5 自己組織化マップを使用したクラスタリング
- 5.6 クラスタリングの活用
- 5.7 まとめ
6章 隠れマルコフモデル
- 6.1 解釈不可能なモデルの例
- 6.2 マルコフモデル
- 6.3 隠れマルコフモデル
- 6.4 前向きアルゴリズム
- 6.5 ビタビ復号
- 6.6 隠れマルコフモデルの使用
- 6.7 隠れマルコフモデルの活用
- 6.8 まとめ
Part 3 ニューラルネットワークの実例
7章 自動エンコーダの中身
- 7.1 ニューラルネットワーク
- 7.2 自動エンコーダ
- 7.3 バッチ訓練
- 7.4 画像を用いて作業する
- 7.5 自動エンコーダの応用
- 7.6 まとめ
8章 強化学習
- 8.1 正式な概念
- 8.2 強化学習の適用
- 8.3 強化学習の実装
- 8.4 他の強化学習アプリケーションの探求
- 8.5 まとめ
9章 畳み込みニューラルネットワーク
- 9.1 ニューラルネットワークの欠点
- 9.2 畳み込みニューラルネットワーク
- 9.3 画像の準備
- 9.4 TensorFlow における畳み込みニューラルネットワークの実装
- 9.5 パフォーマンスを向上させるためのヒント
- 9.6 畳み込みニューラルネットワークの応用
- 9.7 まとめ
10章 再帰型ニューラルネットワーク
- 10.1 文脈の情報
- 10.2 再帰型ニューラルネットワークの紹介
- 10.3 再帰型ニューラルネットワークの実装
- 10.4 時系列データの予測モデル
- 10.5 再帰型ニューラルネットワークの応用
- 10.6 まとめ
11章 シーケンス変換モデルを用いたチャットボット
- 11.1 分類器とRNN の構築
- 11.2 Seq2seq の仕組み
- 11.3 記号のベクトル表現
- 11.4 実装の仕上げ
- 11.5 対話データの収集
- 11.6 まとめ
12章 効用の特徴と活用
- 12.1 嗜好モデル
- 12.2 画像埋め込み
- 12.3 画像の順位付け
- 12.4 まとめ
- 12.5 次にすべきことは?
付録 インストール
- ・Docker を使用したTensorFlow のインストール
- ・Matplotlib のインストール