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内容紹介
Core Audioを直接利用するアプリケーションを作りながら、オーディオ・サウンドのデジタル処理について学べる書籍です。OS X上で、Xcodeを利用しCプログラミングを行います。
従来、オーディオの世界で自作と言えば、スピーカーやアンプといったハードウェアの自作が主でしたが、ディジタル・オーディオの発展系としてのPCオーディオが浸透しつつある昨今では、オーディオに関するソフトウェアを自作することも十分可能になってきました。そこで、本書では、その入門書として、デジタル・オーディオ技術とサンプル・プログラムによるPC上での基本的なオーディオ・プログラミング技法について説明します。
音のデジタル化に必要なA/D変換(標本化、量子化)PCM符号、周波数といった概念からデジタル化されたサウンドファイルのバイナリ構造や主要コーディックについて解説、音を取り込み音を鳴らすその機構・しくみが理解できます。
この基本知識とプログラミング技法をベースにすれば、次のステップで独自のPCオーディオ・アプリケーション・プログラムへ拡張・発展させることが一段と容易になることが期待されます。
書誌情報
- 著者: 音羽良
- 発行日: 2015-01-22
- 最終更新日: 2015-06-25
- バージョン: 1.2.0
- ページ数: 158ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
音羽良
東京大学計測工学修士課程修了後、大手電機メーカでデジタル音響・映像関連機器の試作研究開発に従事、その後外資系大手コンピュータメーカ関連会社でのマルチメディア・ソフトウェア開発、および大手宇宙機製造メーカ合弁会社でのソフトウェア品質評価/教育 ( 講師、教材作成)等の業務を経て、2013年4月より、フリーの技術書執筆者として活動を開始。
目次
はじめに
Chapter 1 デジタル・オーディオ技術の概要
- 1.1 サウンド信号のデジタル化
- 1.2 サウンド信号の標本化
- 1.3 サウンド信号の量子化
- 1.4 サウンド信号のLPCM符号化
- 1.5 サウンド・フォーマット
Chapter 2 OS XのCore Audio概要
- 2.1 フレームワーク (framework)
- 2.2 サポートするサウンド・フォーマット
- 2.3 Core Audioの正準形 (canonical) データ・フォーマット
- 2.4 Core Audioを利用するAPIの区分と特徴
Chapter 3 コマンドライン・アプリケーション・プログラム開発環境
- 3.1 Xcode開発環境概要
- 3.2 ターミナル開発環境概要
Chapter 4 オーディオ・プログラミングの特徴
- 4.1 プログラム処理の特徴
- 4.2 サウンド・データの特徴
- 4.3 WAVEファイル・フォーマット
- 4.4 WAVE音源の生成と確認
Chapter 5 クロスプラットフォームで動作するサウンド再生プログラムの作成
- 5.1 WAVEファイル再生プログラムの作成と動作確認
- 5.2 WAVEフォーマット変換プログラムの作成と動作確認
Chapter 6 Core Audio APIを直接利用するオーディオ処理
- 6.1 Core Audioプログラミングの特徴
- 6.2 Core Audioサウンド・データ構造の特徴
Chapter 7 Audio Queueサービスを適用したサウンド・ファイルの再生
- 7.1 Audio Queueの動作機構
- 7.2 Audio Queueサウンド・ファイル再生プログラムの作成と動作確認
Chapter 8 Audio Unitサービスを適用したオーディオ処理
- 8.1 Audio Unitサウンド・ファイル再生プログラムの作成と動作確認
- 8.2 Audio Unit残響エフェクトの追加と動作確認