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内容紹介
TypeScriptの型システムのからフレームワーク利用の実践まで。型定義のノウハウを凝縮!
本書は、TypeScriptの「型システム」に関する知識を体系的に学ぶための一冊です。TypeScriptやJavaScriptで、ある程度のアプリケーションを作った経験がある人を対象としているため、アプリケーション構築に必要なノウハウなどは提供していません。TypeScriptの型システムにフォーカスし、その基礎からフレームワークと連携した活用方法まで、より深く解説しています。
本書を読めば「TypeScriptは、スピーディーに品質の高いサービスを開発する上では欠かせない最高のパートナー」だということがわかるはずです。よいライブラリを使えば自動的によいアプリケーションが作れるわけではないように、型定義も個人の力量とアイディアが重要です。本書は、そういった「型定義」のスキルアップを目指すには最適の一冊です。
第1部「導入編」では、TypeScriptの型システムの基本的な仕様に基づいて学びます。TypeScriptの型システムは、リリースごとにさまざまな機能が追加されています。ここでは、近年追加された機能により、大幅に広がった型定義の表現力を紹介しています。
第1章と第2章では、開発環境の設定とTypeScriptの基本的な用語を学びます。第3章から6章では、型推論・型安全・型の互換性や結合、そして高度な型など、「TypeScriptの型システム」を体系的に深く解説しています。
第2部「実践編」では、第1部で身に付けた型システムの基礎知識をもとに、「Next.js」「Nuxt.js」という特定のフレームワークにフォーカスしています。2019年現在の人気のフレームワークを通じてTypeScriptを学ぶということは、今後のTypeScriptプログラミングにおいて、必要な基礎知識となります。フレームワークの一部のAPI知識が古くなったとしても、それらを支える型定義の知識は揺らぎのないものです。また、「Next.jsとNuxt.jsのどちらかにしか興味がない」あるいは「どちらかだけを使っている」のであれば、これを機に他方のフレームワークにも挑戦してみるとよいでしょう。
なお、第2部の各章は、それぞれ3節立てで構成されており、1節から3節まで段階的に難易度が上がっていくようになっています。TypeScriptの経験が浅い場合、順番に読み進めてしまうと、難しいと感じるかもしれません。わからない単語が出てきたら、索引などを活用して第1部の当該部分に戻り、振り返りつつ進めるとよいでしょう。
書誌情報
- 著者: 吉井健文
- 発行日: 2019-06-26 (紙書籍版発行日: 2019-06-26)
- 最終更新日: 2019-06-26
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 352ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
吉井健文
株式会社ディー・エヌ・エーのフロントエンドデベロッパー。
目次
はじめに
本書について
サービス開発とフロントエンド技術の推移
第1部 導入編
第1章 開発環境と設定
- 1-1 TypeScriptの開発環境 004
- 1-2 tscコマンドではじめよう
- 1-3 ビルドツール各種と設定
第2章 TypeScriptの基礎
- 2-1 意図しないNaNを防ぐ
- 2-2 基本の型
- 2-3 高度な型
- 2-4 typeofキーワードとkeyofキーワード
- 2-5 アサーション
- 2-6 クラス
- 2-7 列挙型
第3章 TypeScriptの型推論
- 3-1 const/letの型推論
- 3-2 Array/Tupleの型推論
- 3-3 objectの型推論
- 3-4 関数の戻り型推論
- 3-5 Promiseの型推論
- 3-6 import構文の型推論
- 3-7 JSONの型推論
第4章 TypeScriptの型安全
- 4-1 制約による型安全
- 4-2 抽象度による型安全
- 4-3 絞り込みによる型安全
第5章 TypeScriptの型システム
- 5-1 型の互換性
- 5-2 宣言の結合
第6章 TypeScriptの高度な型
- 6-1 Generics
- 6-2 Conditional Types
- 6-3 Utility Types
第2部 実践編
第7章 ReactとTypeScript
- 7-1 ReactでTypeScriptを使う利点
- 7-2 React Hooksと型
- 7-3 Reducerの型定義
第8章 Vue.jsとTypeScript
- 8-1 Vue.extendベースの開発
- 8-2 vue-class-componentベースの開発
- 8-3 Vuexの型推論を探求する
第9章 ExpressとTypeScript
- 9-1 TypeScirptで開発するExpress
- 9-2 セッションの型定義
- 9-3 Request・Responseの型を拡張する
第10章 Next.jsとTypeScript
- TypeScriptではじめるNext.js
- Reduxを導入する
- Next.jsとExpress
第11章 Nuxt.jsとTypeScript
- 11-1 TypeScriptではじめるNuxt.js
- 11-2 Vuexの型課題を解決する
- 11-3 Nuxt.jsとExpress