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内容紹介
本書は、スマートシティとビッグデータを国際通念に合わせて解説し、海外でのビジネスを行う際に、間違えて戦わないようにしたいという観点にこだわった構成となっています。
全体は4章で構成され、第1章ではビッグデータ、IoTなど、正確な理解を得るための基礎知識を解説します。和製英語や間違った翻訳に惑わされず、海外の人々と同じ感覚でビッグデータやIoT、AIなどを理解できるよう、言葉の本来の意味を交えて解説しています。また、実際の使い方についても見ていきます。
第2章では、さまざまな業種で世界を相手にした競争で勝ち続けている強いリーダーに、現在のビッグデータのとらえ方、データを使った近未来のビジネス予測について、解説しています。
第3章では、戦略的な人間作りを説明しています。ビッグデータもIoTも、所詮は人間の使う道具です。ビジネスは道具だけでは成り立たず、人がいかに戦略的にそれらを使えるかで決まります。ここでは、組織をリードする“知恵の力”“教育の力”について、どう成功したのかを紹介します。
第4章では、ビッグデータは企業競争力を向上させるとしながらも、同時にIoT時代に想定されるリスクについて考えていきます。車載情報システム、医療機器、自動車、産業用システムなどにおけるリスクから人的なリスクまで、それぞれの課題について、国際的な視点から解説しています。
書誌情報
- 著者: 岡村久和
- 発行日: 2018-04-20 (紙書籍版発行日: 2018-04-20)
- 最終更新日: 2018-04-20
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 276ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
著者について
岡村久和
亜細亜大学 都市創造学部 教授、国際交流委員長。
1978年 早稲田大学商学部卒業。
1982年 日本アイ・ビー・エム株式会社に入社。営業部門で電子部品/石油化学などを担当。
2003年 同社環境ビジネス部門を立ち上げ、2009年にスマーターシティ事業部長。
2011年 米IBM ニューオーリンズ市 市長支援チームメンバー、内閣府 環境未来都市支援委員、総務省 地域情報化アドバイザーを務める。
2012年 日本最大の230MWの太陽光発電所事業(瀬戸内市)を立ち上げ、ソーラー発電所のIT構築を手掛ける。
2015年 日本オーストリア交流委員会 副委員長、総務省 電子政府委員を務める。同年、日本アイ・ビー・エム株式会社を退職。
2016年より現職。
2017年に、スマートシティに最も影響のある世界の50人に選出される。
目次
はじめに
著者紹介
目次
第1章 ビッグデータを正しく理解しよう
- 1.1 ビジネスとビッグデータ
- 1.2 ビッグデータの正しい理解
- 1.3 ビッグデータの起源
- 1.4 ビッグデータとオープンデータ
- 1.5 IoT(Internet of Things)も正しく理解しよう
- 1.6 AIと人間の知能と何が違うのか?
第2章 スーパーリーダーによる産業別ビッグデータと次世代産業指南
- 2.1 地方創生と中心市街地活性化
- 2.2 まちづくりとG空間情報
- 2.3 IT化が推進するモビリティ革命と新しい移動ビジネス
- 2.4 社会保障分野におけるビッグデータの活用に向けて
- 2.5 デジタルテクノロジーによって始まった金融業の第二の変革
- 2.6 電力事業におけるビッグデータとイノベーション
- 2.7 災害復興とビッグデータの活用
第3章 ビッグデータビジネスを支える“知恵と教育:究極の成功例”
- 3.1 成功例1:日本の半導体の生き残りの戦略 ― 企業における技術者教育に対するアプローチ ―
- 3.2 成功例2:ビッグデータ時代の「学」の存在意義
第4章 ビッグデータがもつ可能性とそのリスク
- 4.1 ビッグデータの分析と専門家との共同作業
- 4.2 IoT(あるいは「スマート」)に関係するリスク:サイバーと物理的セキュリティの融合
- 4.3 サイバーと物理的セキュリティの融合で考えられるリスクの例
- 4.4 ビジネスにおけるリスク
- 4.5 人的なリスク
- 4.6 ビジネスの成功と企業競合力を支えるビッグデータ分析