アイデンティティはだれのもの? Hyperledger Indy & Ariesで実現する分散アイデンティティ
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内容紹介
ブロックチェーンHyperledgerとは、エンタープライズ向けブロックチェーンとして世界有数のコミュニティーです。IBMやアクセンチュア、マイクロソフトなどの大企業が参加しており、Linuxファウンデーションがサポートしています。本書はこのコミュニティーのフレームワークとライブラリのひとつであり、分散型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity:SSI)を実現する「Hyperledger Indy」の日本初の解説書です。前半では、分散型アイデンティティどのような背景で生まれ、どのような問題を解決しているのかをやさしく解説しています。後半では、Hyperledger Indyと、その中からクライアント機能を切り出した「Hyperledger Aries」を使った学歴証明デモアプリケーションを使って、手を動かしながら分散型アイデンティティを学ぶことができます。
書誌情報
- 著者: 鈴木 研吾, 合路 健人
- 発行日: 2021-05-28 (紙書籍版発行日: 2021-05-28)
- 最終更新日: 2021-05-28
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 98ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス NextPublishing
対象読者
分散台帳,ブロックチェーン,認証,エンタープライズに興味がある人
著者について
鈴木 研吾
大学および大学院で機械工学を選考し、大学卒業後はセキュリティベンダにて金融機関向けマネージドセキュリティサービスに携わる。その後、Fintech企業でセキュリティを軸としたアプリ開発・サービス基盤・社内基盤を担当。
合路 健人
情報系の大学で情報通信を専攻し、大学卒業後はWeb系企業でセキュリティプラットフォームの開発に携わる。その後、セキュリティベンダにて、認証基盤の開発やセキュリティ診断などを担当。
目次
はじめに
- Identity旅団とは
- 本書の内容について
- 本書はこんな人におすすめです
- お問い合わせ先
- 免責事項
第1章 デジタルアイデンティティの歴史
- 1.1 Isolated Identity ― 分離されたアイデンティティ
- 1.2 Centralized Identity ― 中央集権化されたアイデンティティ
- 1.3 Federated Identity ― 連合化されたアイデンティティ
- 1.4 User-Centric Identity ― ユーザー中心アイデンティティ
- 1.5 Self-Sovereign Identity ― 自己主権アイデンティティ
- 1.6 まとめ
第2章 Self-Sovereign Identityとは
- 2.1 Self-Sovereign Identityの登場
- 2.2 Self-Sovereign Identityの10原則
- 2.3 Self-Sovereign Identityの現在
- 2.4 Self-Sovereign Identityを実現する構成要素
第3章 ユースケース ― 学位証明
- 3.1 従来の学位証明の課題
- 3.2 SSIを使った学位証明の解決
第4章 Self-Sovereign Identityのコアコンポーネント
- 4.1 DID
- 4.2 DID Document
- 4.3 Verifiable Credentials
第5章 デモ
- 5.1 Hyperledger Indy, Aries, Ursa
- 5.2 デモの実行
第6章 プロセス解説
- 6.1 Aries Agentのアーキテクチャ
- 6.2 コネクションの確立
- 6.3 Agent間のBasicメッセージング
- 6.4 Credentialを発行する準備
- 6.5 Credentialの発行
- 6.6 Proofの要求および提示
第7章 Aries Protocol
- 7.1 DID Peer
- 7.2 Basic Message Protocol
- 7.3 Issue Credential Protocol
- 7.4 Present Proof Protocol
終わりに
- コンセプトや全体像をもっと把握したい
- なぜブロックチェーンなのかをもう少し知りたい
- 技術仕様の一覧を見たい
- DIDをもっと知りたい
- Verifiable Credentialsをもっと知りたい