IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計
1,466円 (1,333円+税)
関連サイト
出版社による関連ページが公開されています。
内容紹介
本書は筆者が10年にわたってインフォメーションアーキテクトとして活動をしてきたなかで得た知識から、Webサイトにおける情報アーキテクチャ設計の体系をまとめたものです。
本書では、情報アーキテクチャ設計というデザインを構成する要素(型)を、パターンというかたちで100にまとめました。この100のパターンは、内容ごとにいくつかのグループに分けられています。それぞれのグループごとに読んでも、トピックごとに読んでもかまいません。
本書で提示しているパターンは「守らなければならないルール」ではなく、基本的で、かつよく使われるパターンです。サイトを設計する際は、こういった典型的な部分は本書のようなパターンを活用することで効率的に検討を進め、よりクリエイティブな部分や、不定型な設計に時間を割くことができます。
情報アーキテクチャ設計は目に見えない設計であるため、わかりにくいところがありますが、Webサイト構築に関わる人であれば、すべての人が知っていなければならない分野でもあります。
Webサイトの構築に携わっている方は、本書の内容をもとに、自分たちのサイトにあわせてパターンを定義したり、ルールを拡張していただければと思います。
本書がサイト設計に寄与し、すべてのWebサイトの品質が向上することを願っています。(「はじめに」より)
書誌情報
- 著者: 長谷川敦士
- 発行日: 2012-10-15
- 最終更新日: 2012-10-15
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 226ページ(A4変PDF換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: ビー・エヌ・エヌ新社
対象読者
Web制作者、Web担当者
著者について
長谷川敦士
1973年山形県生まれ。東北大学理学部物理学科卒業。東北大学大学院理学研究科物理学専攻博士前期課程修了(M.Sc)。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了(Ph.D)。ネットイヤーグループ株式会社を経て、2002年株式会社コンセントを設立、代表取締役社長に就任。2001年より東京造形大学非常勤講師。情報アーキテクチャアソシエーションジャパン(IAAJ)主宰。日本デザイン学会、ACM SIGCHI、IA Institute各会員。人間中心設計推進機構(HCD-Net)理事。
目次
Part I INTRODUCTION
1. What is IA ?
- 01 情報アーキテクチャとは何か
- 02 なぜ情報アーキテクチャが必要なのか
- 03 Web情報アーキテクチャの誕生
- 04 Webサイトの構成要素
- 05 Web情報アーキテクチャの階層
- 06 エンタープライズ情報アーキテクチャ(EIA)
- 07 EIAと企業ブランディング
- 08 パターンランゲージ
- 09 ペースレイヤリング
- 10 人間中心設計
- 11 情報端末の中の情報アーキテクチャ
- 12 IAからUXDへ
2. How to build IA ?
- 13 情報アーキテクチャ設計のプロセス
- 14 情報アーキテクチャ設計に必要な知識と能力
- 15 分析フェーズ
- 16 統合フェーズ
- 17 誰が情報アーキテクチャを設計するか
- 18 ワークショップ型で行う設計
- 19 ドキュメンテーション
Part II ANALYSIS
1. ユーザー分析
- 20 ユーザー分析の意義と全体像
- 21 さまざまなユーザー調査
- 22 コンテクスチュアル・デザイン
- 23 オンラインリサーチ
- 24 ユーザビリティテスト
- 25 ユーザーモデリング
- 26 ペルソナ法
- 27 メンタルモデル分析
- 28 シチュエーション・ニーズ分析
- 29 情報探索行動モデル
2. コンテンツ分析
- 30 コンテンツ分析の意義と全体像
- 31 コンテンツの分類と情報の発展
- 32 5つの帽子掛け
- 33 コンテンツの追加と更新
- 34 既存コンテンツの再利用
- 35 カードソーティング
- 36 コンテンツモデリング
- 37 コンテンツインベントリ(目録)
3. コンテキスト分析
- 38 コンテキスト分析の意義と全体像
- 39 Webプロジェクトの全体像
- 40 ビジネス要件定義
- 41 ユーザーへの提供価値定義
- 42 ロードマップ
- 43 現状分析
- 44 ヒューリスティック評価
- 45 ログ分析
- 46 ベンチマーキング
- 47 他サイトのサイトストラクチャ分析
- 48 クリエイティブ・ブリーフ
- 49 実施施策の優先順位付け
Part III SYNTHESIS
1. ユーザーエクスペリエンスデザイン
- 50 サイトコンセプト定義
- 51 ユーザーエクスペリエンス定義
- 52 コンセプトダイアグラム
- 53 ユーザーエクスペリエンスフロー
- 54 シナリオ(ストーリーボード)
- 55 サイト訪問のきっかけ
2. サイトストラクチャ設計
- 56 サイトストラクチャ定義
- 57 サイトストラクチャのパターン
- 58 階層型分類構造
- 59 ファセット分類型構造
- 60 Web型(ハイパーリンク型)構造
- 61 ハブ&スポーク型構造
- 62 一覧&詳細型構造
- 63 直線(フロー)型構造
- 64 企業サイトの構造
- 65 サービスサイトの構造
- 66 ハイレベル(抽象)サイトストラクチャ
- 67 詳細サイトストラクチャ
- 68 サイトストラクチャとナビゲーション
- 69 Site-it!の活用
- 70 ビジュアルボキャブラリー
- 71 サイトストラクチャのドキュメンテーション
3. ナビゲーション設計
- 72 ナビゲーション定義
- 73 3つのナビゲーションエリア
- 74 グローバルエリア
- 75 コンテンツエリア
- 76 ローカルエリア
- 77 7つのナビゲーション
- 78 階層型ナビゲーション
- 79 機能ナビゲーション
- 80 関連ナビゲーション
- 81 ダイレクトナビゲーション
- 82 パンくずナビゲーション
- 83 ステップナビゲーション
- 84 ダイナミックナビゲーション
- 85 先進的なナビゲーション
4. ラベル設計
- 86 ラベル定義
- 87 メニューラベル
- 88 ナビゲーションラベル
- 89 見出しや文章の統一
- 90 ラベル定義プロセス
5. 画面設計
- 91 ページデザイン
- 92 Webエコシステムから考えたページデザイン
- 93 ユーザーエクスペリエンスフローとページデザイン
- 94 ページタイプ
- 95 ポータル型ページ
- 96 リスト型ページ
- 97 コンテンツ型ページ
- 98 各ページの情報構造
- 99 ユーザーインターフェイスデザイン
- 100 ワイヤーフレーム