関連サイト
本書の関連ページが用意されています。
内容紹介
新しい技術が市場で広く受け入れられるまでには、何段階かのステップを踏みます。国内でもアジャイル開発の事例発表がそこかしこで行われるようになり、市場の認知はすでに十分高まっているようにも見えます。が、「そもそもアジャイルって」と基本的な質問がいまだに多かったりするのが現実です。インターネットに公開された情報や薄手で軽妙洒脱な解説本を参考に、「これでいいのかな?」と疑問を持ちつつ見よう見まねで“アジャイルっぽい開発”をしている中、最近では「エンタープライズ・アジャイル」なる言葉が出てきています。
本書ではエンタープライズ・アジャイルのフレームワークとして代表的な2つ――『スケールド・アジャイル・フレームワーク(SAFe)』と『ディシプリンド・アジャイル・デリバリー(DAD)』に言及していますが、これらの翻訳書はどちらも500ページ前後と、“なかなかヘビーな本”で、ちょっと敷居が高く思われるかもしれません。そこで、あまり大上段に構えずに、「とりあえず手を出してみるためのガイド」として、Think ITでの連載をベースに加筆修正したものが本書です。
本書は、インプレスが運営するWebメディア「Think IT」で、「Agile Managerで始めるエンタープライズ・アジャイル」として連載された技術解説記事を電子書籍およびオンデマンド書籍として再編集したものです。
書誌情報
- 著者: 藤井智弘
- 発行日: 2016-01-18
- 最終更新日: 2016-01-18
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 113ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
これからアジャイル開発の評価プロジェクトを始めようとしているチーム・ユーザ部門の人、開発者主体でスクラム(Scrum)/XP での小規模開発は実践したがアジャイルを知らない利害関係者が増えそうで進め方に悩んでいる人、開発者に限定せず関わる利害関係者(ユーザ部門等)
著者について
藤井智弘
日本ヒューレット・パッカード株式会社
いまだ誤解の多い“ちょっと新し目の技術”を、きちんと咀嚼しお伝えして何ぼのこの世界、「アジャイルは品質が…」という若干の誤解に基づく不安にも、きちんと丁寧に答えをだしていこうと思う毎日。
目次
はじめに
第1章 “エンタープライズ・アジャイル”ってなんだろう?
- 1.2 2つのフレームワーク
- 1.3 なぜ、本書ではDADなのか?
第2章 Agile Manager入門
- 2.1 HPE Agile Managerってこんなもの
- 2.2 評価版を申し込む
第3章 全体を計画する
- 3.1 時間軸の違いを理解する
- 3.2 DADにおける時間軸
- 3.3 “イテレーション-1(マイナス1)”としてのオリエンテーション
- 3.4 AGMにプロジェクトの設定をしてみよう
- 3.5 設定例を通して、考えてみる
- 3.6 おまけ:アジャイルへの理解に差があり過ぎるとき
第4章 DADの方向付けフェーズをやってみる
- 4.1 開発構想と初期の計画
- 4.2 「利害関係者のリスト」は、どんな意味を持つか
- 4.3 「解決すべきビジネス上の課題」と「重要なフィーチャー」
- 4.4 要求の構造化
- 4.5 AGMへの要件の登録
- 4.6 ちょっとプランを見直してみる
第5章 DADの構築フェーズでのポイント
- 5.1 構築フェーズのゴール
- 5.2 DADはアーキテクチャをどう扱うか?
- 5.3 リズムを作ってノリノリ
- 5.4 「安定化」のパターン
- 5.5 AGMで“3Cリズム”してみる
第6章 「変化」への対応を考える
- 6.1 なぜ開発者はユーザを巻き込むことに「ドン引き」なのか
- 6.2 要求の構造化と「ニーズの変化」
- 6.3 「ニーズの変化」とフェーズの関わり
- 6.4 AGMでプロジェクトの健康状態を知る
- 6.5 優先順位付けと選択のロジック
- 6.6 軽くまとめ
第7章 DADの移行フェーズをやってみる
- 7.1 移行フェーズとは何か?
- 7.2 “フェーズへの誤解あるある”
- 7.3 移行フェーズでのAGM
第8章 そして、スケーリング~もっとエンタープライズっぽく
第9章 まとめ
付録A ソース管理&CIツールとの連携
- A.1 連携の仕組み
- A.2 いろいろ関係付ける
- A.3 ウィザードを使った連携設定の手順
付録B IDEとの連携
- B.1 手順1:ALI DevダウンロードとIntelliJへのインストール
- B.2 手順2:プロジェクトからAGMへのアクセス