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実践DNS DNSSEC時代のDNSの設定と運用
2,464円 (2,240円+税)
JPRSの技術陣が、DNSSEC時代を迎えたDNSの本質をわかりやすく詳細に解説しています。最新のDNSとDNSSECの正しい設定と運用方法を学びましょう。
書誌情報
- 著者: 民田雅人, 森下泰宏, 坂口智哉(共著), 株式会社日本レジストリサービス(JPRS)監修
- 発行日: 2011-12-20
- 最終更新日: 2011-12-20
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 328ページ(B5PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
対象読者
DNSに興味がある人、設定・運用に関わっている人
著者について
民田雅人
株式会社日本レジストリサービス 技術研究部
ソフトウェアハウス、ISP、証券会社でのサーバーやネットワーク運用を経て2003年6月より現職。1990年頃からDNSとかかわり、現在はDNSに関連するさまざまな調査を行っている。ルートゾーンのDNSSEC化にかかわるTCR(Trusted Community Representatives)の一人でもある。
森下泰宏
株式会社日本レジストリサービス 広報宣伝室
日本のインターネットの構築に、その黎明期よりかかわる。1998年より(社)JPNICにてJPドメイン名登録システム、およびJP DNSサーバーの管理運用に従事。JPRS設立に伴い2001年7月に現職に転籍、DNSに関する研究活動を担当。現在はこれまでの業務経験を活かし、技術広報活動全般を担当。
坂口智哉
株式会社日本レジストリサービス システム運用部
2008年入社。学生時代からインターネットに興味を持ち、現在、社内DNSサーバーの運用を行うと共に、JP DNSサーバー、およびその周辺ネットワークの管理運用に従事。また、ルートサーバーのひとつであるMルートサーバーの運用にも携わっている。
目次
第1部 導入編 インターネットの基礎知識
第1章 インターネットではどうやって相手を特定するのか
- ネットワークで相手を特定する「IPアドレス」
- 相手に到達するために欠かせない「経路制御」
- 使いやすさと柔軟性を実現するための仕組み「ドメイン名」
- ドメイン名とIPアドレスを結びつける「DNS」
第2章 重要性を増すDNS
- メールもDNSが無いと配送できない
- DNS運用の実際
- 狙われるDNS
- 強まる安全性への要求
第2部 入門編 DNSの基礎知識
第3章 急成長を可能にし、対応した仕組みの本質
- DNSが成功した理由
- ドメイン名という概念
- ゾーンという概念
- ドメイン名の管理・運用
- 分散管理を効率的に行う
第4章 DNSの概要
- DNSの動作原理
- コネクションレス型プロトコル(UDP)による通信
- 集中する負荷への対処
- 扱う情報の種類と形
第5章 DNSにおける信頼性の確保と信頼の連鎖の構築
- DNSの信頼性を上げるための基本
- 重要なゾーン管理の連鎖
- DNSSECという仕組み
第3部 実践編 DNSの設定と運用
第6章 基本的な知識
- プロトコルとは何か?
- EDNS0の概要とその必要性
- DNSプロトコルフォーマット
- DNSにおけるIPv6対応
- 国際化ドメイン名
- DNSサーバーソフトウェアのアップデート
- rndcユーティリティ
- BIND 9のログ機能
- 基本的なセキュリティ対策
- DNSSECにおける鍵と信頼の連鎖
- DNSSECにおける不在証明
第7章 キャッシュDNSサーバーの設定と運用
- 基本的なキャッシュDNSサーバーの設定
- DNSSECの検証機能を有効にするための設定
- キャッシュDNSサーバーの運用
第8章 権威DNSサーバーの設定と運用
- 代表的なリソースレコード
- ゾーンファイルの基礎知識
- 内部名と外部名
- ゾーンを設計し、ゾーンファイルを作る
- 権威DNSサーバーの運用形態
- 権威DNSサーバーを構築するための設定
- セカンダリネームサーバーを構築する
- 権威DNSサーバーをインターネットに公開する
- DNSSECの導入前に考慮すべき事柄
- 鍵の作成と管理
- 鍵更新の基礎知識
- 権威DNSサーバーにDNSSECを導入する
- 鍵更新とゾーンへの再署名
- DNSSECにおける外部名の影響
- DNSSECを解除するための手順
第9章 DNS運用技術
- 権威DNSサーバーの運用
- 権威DNSサーバーの引っ越し
- SPFの概要と設定
- VIEW機能による権威DNSサーバーとキャッシュDNSサーバーの共存
- TSIGによる安全なゾーン転送
付録
付録A ICANNとIANAの概要
- ICANNの概要とその組織構成
- IANAの概要
付録B トップレベルドメイン名(TLD)一覧
付録C DNSキャッシュポイズニングとカミンスキーメソッドの概要
- DNSキャッシュポイズニングの仕組み
- DNSプロトコルが抱える弱点
- カミンスキーメソッドの概要
- カミンスキーメソッドへの対策
付録D DNSSECの導入前後における状況の変化
- DNSSECの有無によるDNSメッセージサイズの変化
- 権威DNSサーバーにおける負荷の変化
- 本調査による知見
付録E 全自動ゾーン署名
- BINDにおけるダイナミックアップデートの概要
- 全自動ゾーン署名の基本的な設定
- ゾーンへの署名
- 鍵の追加と再署名
付録F BIND 9.8の新機能
- DNS64のサポート
- Response Policy Zone(RPZ)機能のサポート
- DNSSECにおけるGOSTアルゴリズムのサポート
- ルートゾーンが使用している現在のKSK公開鍵の組み込み
- DNS問い合わせに対するタイムアウト値の変更
- RTTバンディング機能の削除