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内容紹介
Difyは、ノーコードでAIアプリケーションを開発できるオープンソース・プラットフォームです。本書ではそのDifyについて、導入の準備から実際のアプリ開発までをやさしく解説します。
生成AIの登場から数年が経ち、ビジネスの現場での活用は急速に広がっていますが、「個人的に試した」段階にとどまる企業も少なくありません。
その要因として、プログラミングを要するAIアプリケーションの開発を現場だけで完結させるのが難しいことや、「どう設計するか」「業務にどう組み込むか」という観点が難しいことが挙げられます。
本書で扱うDifyを使えば、コードを書かずにブロックを組み合わせるだけで生成AIアプリケーションを作成できます。現場の担当者でも、自ら業務に合ったアプリを開発できます。
さらに本書は、Difyの基本操作の解説にとどまらず、アプリケーションを「どのように考えて設計し、業務に適用していくか」という実践的な思考法の習得に重きを置いています。単なるツールの使い方に終始せず、業務に役立つアプリを生み出すための設計の要点まで丁寧に解説します。
そして、Appendixでは、実際にDifyを業務で使っていく上で役立つ深堀りTIPSをまとめました。Difyをすでに使っている初級以上の方にも役立つ内容を集めています。
Dify 1.9対応。
書誌情報
- 著者: 岸田 崇史
- 発行日: 2025-10-31
- 最終更新日: 2025-10-31
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 296ページ(PDF換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
岸田 崇史
東京工業大学物質理工学院修了。味の素株式会社にて、機械学習を活用した半導体材料開発に従事。フリーランスエンジニアを経て、2023年に生成AI事業を手がける株式会社Omlucを創業。Dify導入支援サービスをはじめ、多くの企業の生成AI活用を支援。UdemyのDify講座は受講者数2,500名を超える。2,000名規模のDifyコミュニティ「Dify Studio」のファウンダー。開発したアプリ「Deep Research」はDify公式テンプレートに採用され、公式ブログへの寄稿も行う。
目次
Chapter 1 生成AIを現場で活かすために
- 1-1 生成AI活用が進まない理由
- 1-2 生成AI活用の3つのアプローチ
- 1-3 現場主導でAIを活用する方法
- 1-4 本書で学べること
Chapter 2 FAQチャットボットの作成
- 2-1 Difyとは
- 2-2 ハンズオンの準備
- 2-3 AIチャットボットを作成する
- 2-4 ナレッジベースで企業固有の知識を追加する
- 2-5 実行と動作確認
- 2-6 アプリケーションの共有
Chapter 3 ノーコード開発の設計思考
- 3-1 アプリケーションの要件定義
- 3-2 入力と出力の定義
- 3-3 処理パターンで思考を可視化する
- 3-4 テンプレートノードを活用した設計手法
- 3-5 AIに正確に指示を出すプロンプト術
- 3-6 他のアプリケーションと連携するためのAPI
Chapter 4 提案書作成ワークフローの構築
- 4-1 提案書作成の現状と課題
- 4-2 提案書作成ワークフローの設計
- 4-3 ワークフローの構築
- 4-4 実行と動作確認
- 4-5 ワークフローの公開
Chapter 5 対話で品質を高める提案書作成ワークフロー
- 5-1 チャットフローの必要性
- 5-2 AIに判断させる仕組み
- 5-3 チャットフローの設計
- 5-4 チャットフローの実装
- 5-5 実行と動作確認
- 5-6 アプリケーションの公開
Chapter 6 AIエージェントの概念と仕組み
- 6-1 「考えて行動する」AIエージェントとは
- 6-2 AIエージェントが自律的に動く仕組み
- 6-3 AIエージェント活用のメリットと注意点
Chapter 7 AIエージェントによる自律的な情報調査
- 7-1 競合分析へのエージェント活用
- 7-2 競合分析エージェントの設計
- 7-3 競合分析エージェントの実装
- 7-4 実行と動作確認
- 7-5 制約条件の追加による動作改善
- 7-6 エージェントの拡張性
Chapter 8 社内での活用方法
- 8-1 役割分担による効率的な活用
- 8-2 段階的導入による確実な成果の実現
- 8-3 継続的な活用を支える運用体制の構築
Appendix
- AppendixA Difyで構築するAIアプリケーションの4つの型
- AppendixB 現場で役立つDifyアプリ開発のテクニック
- AppendixC RAGチューニング入門
- AppendixD Difyローカル環境構築
- AppendixE Difyプラグイン開発の基本
- AppendixF ナレッジパイプライン入門
- AppendixG Dify目的別リファレンス
