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内容紹介
最高のクオリティを持つ製品を世に送り出す仕掛け人=「プロダクトマネジャー」 Google、Apple、Amazon、Facebook... 人気IT企業が考える採用試験に迫る!
QUESTION
「Gmailは広告で毎年どれぐらいのお金を得ているでしょうか?」
「米国では毎年、メガネがいくつ売れるでしょうか?」
「Amazon衣類カテゴリーでジーンズ売上が過去3か月で徐々に減少していたとします。何が起きたのか、あなたならどのようにしてつきとめますか?」
本書は「Cracking the PM Interview: How to Land a Product Manager Job in Technology」(原題『プロダクトマネジャーの採用面接を突破する――テクノロジー業界でプロダクトマネジャー職に就くには』)の日本語版です。IT系トップ企業のプロダクトマネジメント(PM)職に就く方法を詳しく解説しています。
著者の一人であるマクダウェル氏の前著『世界で闘うプログラミング力を鍛える150問』(マイナビ)は「コーディング面接」をテーマに掲げつつ、コンピュータサイエンスの基礎知識や活用法まで学べる一冊でしたが、本書は「PMの採用面接をどう突破するか」というテーマを掲げつつ、PMとして活躍するためのスキルやアプローチを網羅した一冊となっています。
PMという仕事の概要から、PMとして体得しておくべき知識や考え方、面接でよく聞かれる質問、効果的なレジュメの書き方、キャリアアップのアドバイス、そして米国の代表的なIT企業におけるPMの位置づけに至るまで、まさに多岐にわたります。またPMという職務の性質上、リーダーシップを発揮して働くというロールモデルが提示されていますから、すぐにPM職への転職を考えているという方だけでなく、将来リーダー的な立場で活躍したいという方にも参考になるでしょう。
著者の2人はプロダクトマネジメント、およびPM採用プロセスの現場に深く関与してきた人物であり、その知識量は半端なものではありません。アドバイスも実践的で、まさに本書でしか得られないノウハウが数多く見つかることでしょう。
書誌情報
- 著者: Gayle Laakmann McDowell, Jackie Bavaro(著), 小林啓倫(監訳), 小山香織(訳)
- ページ数: 340ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
Gayle Laakmann McDowell
CareerCup.comの創業者兼CEO。Amazonの面接ジャンルで第1位を記録した「Cracking the Coding Interview」(日本語版『世界で闘うプログラミング力を鍛える150問』)著者。Google、Microsoft、Appleで働いた経歴を持ち、Googleの採用委員会のメンバーも務めた。
Jackie Bavaro
Asanaのプロダクトマネジャー。Asanaの生産性向上ソフトウェアはDropbox、Airbnb、Uber、Foursquare、Pinterestなどの企業に採用されている。彼女は、Googleにはアソシエイトプロダクトマネジャー(APM)の一員として参加し、プロダクトマネジメントに携わった。またMicrosoftのプログラムマネジャーも務めた。
小林啓倫
経営コンサルタント。システムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、米バブソン大学でMBAを取得。その後外資系コンサルティングファーム、国内ベンチャー企業を経て、現在はコンサルタント業の傍ら、ライター/翻訳者としても活動。著書に『今こそ読みたいマクルーハン』(マイナビ)、訳書に『データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」』(日経BP)など多数。
小山香織
ライター、翻訳者、トレーナー。IT系の実務翻訳を長年手がける。MacやiOSデバイスのほか、人材育成関連のトレーニングにも多く携わっている。著書に『Mac OS X Mavericksマスターブック』(マイナビ)、『FileMaker Pro 13基礎講座 for Win/Mac』(オーム社)、訳書に『FileMaker Pro大全』(共訳、ラトルズ)など多数。
目次
1. はじめに
- 本書がなぜ重要か
- 原著者について
- 本書の内容
2. プロダクトマネジャーの役割
- PMとは何か
- PMの働き
- 調査と計画/ デザイン/ 実装とテスト/ リリース/ プロダクトの種類がPMの業務に与える影響
- プロダクトマネジメントに関する誤解
- プロジェクトマネジャーとプログラムマネジャー
3. 企業
- PMの役割の違い
- 透明性/PMとエンジニアの人数比/プロダクトの戦略/企業文化/どんな人が採用されるか
- Microsoft
- Apple
- Amazon
- Yahoo
- 新興企業
- どんな人が採用されるか/PMは何をするか
- Asana/ Foursquare/ Dropbox/ Uber/ Airbnb
4. 良い経験を積む
- 新卒者
- 就職フェアを最大限に活用する
- MBAは必要か
- 技術的な経験はなぜ重要か
- エンジニアからプロダクトマネジャーに転身する
- デザイナーからプロダクトマネジャーに転身する
- その他の役割から転身する
- サイドプロジェクトを役立てるには
5. キャリアを進める道
- キャリアを進化させるためのヒントとコツ
- Q&A: フェルナンド・デルガド(Yahooのプロダクトマネジメント担当シニアディレクター)
- Q&A: アシュリー・キャロル(DocuSignのプロダクトマネジメント担当シニアディレクター)
- Q&A: ブランドン・ブレイ(Microsoftのプリンシパルグループプログラムマネジャー)
- Q&A: トーマス・アレンド(Airbnbのインターナショナルプロダクトリーダー)
- Q&A: ジョアンナ・ライト(Googleのヴァイスプレジデント)
- Q&A: リサ・コストバ・オガタ(Bright.comのプロダクト担当ヴァイスプレジデント)
6. 面接の舞台裏
- Microsoft
- Apple
- Amazon
- Yahoo
- Dropbox
- どのように決まるか/特に注意したい点
7. 履歴書
- 15秒ルール
- ルール
- 良いPMの履歴書の特徴
- 何を含めるべきか
8. リアルな履歴書: ビフォー&アフター
- リチャード・ワン(Richard Wang/仮名)
- ポール・ウンターバーグ(Paul Unterberg)
- アミット・アーガーワル(Amit Agarwal/仮名)
- アダム・カズウェル(Adam Kazwell)
- 元の履歴書/ 改善した新しい履歴書
9. カバーレター
- PMとしての良いカバーレターの要素
- カバーレターのテンプレート
- 優れたカバーレター
10. 企業研究
- プロダクト
- 戦略
- 文化
- 役割
- 質問
11. 自分の特徴を明らかにする
- 「あなた自身のことを話してください」(売り込み)
- 「なぜあなたはこの会社で働きたいのですか?」
- 「弊社があなたを雇うべき理由は何ですか?」
- 「なぜ今の仕事を辞めようとしているのですか?」
- 「余裕のある時間にはどんなことをするのが好きですか?」
- 「あなたは5年後にはどうしていると思いますか?」
- 「あなたの長所と短所は何ですか?」
- 長所の例
- 短所の例
12. 行動に関する質問
- このような質問を聞かれる理由
- 準備
- この後に続く質問
- 行動に関する質問の種類
13. 見積りに関する質問
- アプローチ
- 「たとえば、Gmailは広告で毎年どれぐらいのお金を得ているか」
- 数字の早見表
- ヒントとコツ
- 面接の例
- 「米国内で、シャンプー業界は毎年どれぐらい稼いでいるでしょうか?」
- 例題
- 「米国では毎年ドッグフードにいくら使われていますか?」
- 「2ベッドルームのアパートにテニスボールを詰め込んだら、何個入りますか?」
- 「米国には警察官が何人いますか?」
- 「米国内には学校がいくつありますか?」
- 「ストローだけを使って浴槽を空にするには、どれぐらいの時間がかかりますか?」
- 「米国では毎年、メガネがいくつ売れるでしょうか?」
- 「スクールバスの重さはどれぐらいですか?」
- 「米国で、バスケットボールは毎年何個購入されますか?」
- 「米国では毎年、ヘアカットにいくら使われていますか?」
- 「Facebookは毎年、広告でいくら稼いでいますか?」
14. プロダクトに関する質問
- プロダクトに関する質問とは
- タイプ1: プロダクトをデザインする
- タイプ2: プロダクトをより良いものにする
- タイプ3: 好きなプロダクト
- 準備
- ヒントとコツ
- 質問の例
15. ケースに関する問題
- ケースに関する問題: コンサルタント vs. PM
- 面接官は何を求めているか
- 効果的なフレームワーク
- 顧客が購入を決めるプロセス/マーケティングミックス(4P)/SWOT分析/5C(状況分析)/ポーターのファイブフォース分析/自分でフレームワークを作る
- プロダクトの評価基準
- 評価基準の種類/測定
- 面接で聞かれる質問
- 戦略に関する質問/マーケティングに関する質問/ローンチに関する質問/ブレインストーミング/価格設定と収益性
16. コーディングに関する質問
- コーディングを求められる人
- 知っておくべきこと
- データ構造(配列/ ハッシュテーブル/ 木とグラフ/ 連結リスト/ スタック/ キュー)
- アルゴリズム(ソート/ 二分探索/ グラフ探索)
- 概念(Big-O記法/ 再帰)
- あなたはどう評価されるか
- どのようにアプローチするか
- アルゴリズムを開発する
- その他の質問
- 練習問題の解法
17. 付録
- イアン・マクアリスター(Ian McAllister): 上位1%のPM vs. 上位10%のPM
- アダム・ナッシュ(Adam Nash): 優れたプロダクトリーダーになる
- サチン・レキー(Sachin Rekhi): 優れたプロダクトのロードマップを考える
- ケン・ノートン(Ken Norton): プロダクトマネジャーを雇用する方法
- Amazonのリーダーシッププリンシプル