※本書の販売は終了いたしました。本書のオンデマンド版が近日改めて再出版される予定です。
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内容紹介
本書は、オープンソースソフトウェアのソースコードを読み解くことで、そこに存在するさまざまなテクニックやノウハウ、Tipsを習得するためのガイドブックです。実際のソフトウェアのソースコードを参照して「ソースコードを読む力」を習得すれば、「美しいソースコードを書く力」も身に付きます。
本書の内容をマスターすれば、次のようなことができるようになります。
- 本格的なソフトウェアのコードを読んで理解すること
- ソフトウェア開発をめぐる、多くの重要な概念を本当の意味で理解すること
- 大規模なコードを調べるためのノウハウを得ること
- 高級言語から低レベルの言語まで、重要なプログラミング言語を一通り読むこと
- 現実のソフトウェアプロジェクトの複雑さを理解すること
「コードを読む」ためには、単にコードを眺めているだけでは、何の意味もありません。「どう読めばよいのか」「効率的に読むためにはどうすればよいのか」について、さまざまな面から解説しています。
「ドキュメント」(付属ドキュメントやコード内のコメント)を活用したコードの読み方、単純な検索ツールから開発環境付属のツールまで「コードを読むためのツール」の効率的な使い方など、あまり触れられることがないテクニックも、余すところなく紹介してます。
11章では、それらのテクニックを駆使して、「ソフトウェアに新しい機能を実装する例」が紹介されています。スクラッチからコードを書くのではなく、既存のコードを活用すべく、コードを探し、読み、変更し、最小限の労力で実現していくさまは、推理小説を読むような醍醐味があり、実際の開発現場でも参考になることでしょう。
書誌情報
- 著者: Diomidis Spinellis, まつもとゆきひろ(監修), 平林俊一(監修), 鵜飼文敏(監修), トップスタジオ(訳)
- ページ数: 556ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
Diomidis Spinellis
1985年以来、革新的ソフトウェア、賞を受けた商用製品、オープンソースプロダクトなど、25万行以上のコードを書いたりメンテナンスすることで、この本で取り上げた技術を身に付けた。ロンドン大学で、ソフトウェアエンジニアリングで工学修士を、コンピュータサイエンスで博士号を受けている。現在、アテネ経済ビジネス大学でシステム運用工学の助教授を務める。(原著プロフィールより)
まつもとゆきひろ
オブジェクト指向スクリプト言語Rubyの開発者。emacs上のメールリーダcmailの作者でもある。「コンユータ言語オタク」を自認する。
平林俊一
オープンソースで開発されているマルチプラットフォームのC/C++/Ruby/Perl/Python統合開発環境WideStudioの開発者。
鵜飼文敏
Debian GNU/Linuxの日本コミュニティであるDebian JP Project会長。平成15年度の未踏ソフトウェア創造事業のプロジェクトマネージャー。