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内容紹介
本書は、オープンソースソフトウェアのソースコードを読み解くことで、そこに存在するさまざまなテクニックやノウハウ、Tipsを習得するためのガイドブックです。実際のソフトウェアのソースコードを参照して「ソースコードを読む力」を習得することで、「美しいソースコードを書く力」が身に付きます。
本書を読むことで、次のようなことがマスターできます。
・本格的なソフトウェアのコードを読んで理解すること
・ソフトウェア開発をめぐる、多くの重要な概念を本当の意味で理解すること
・大規模なコードを調べるためのノウハウを得ること
・高級言語から低レベルの言語まで、重要なプログラミング言語を一通り読むこと
・現実のソフトウェアプロジェクトの複雑さを理解すること
オープンソースソフトウェアにより、コードの職人が書いた良質のコードをいくらでも読める時代です。しかし、単にコードを眺めているだけでは、何の意味もありません。本書では、「どう読めばよいのか」「効率的に読むためにはどうすればよいのか」について、さまざまな面から解説しています。「ドキュメント」(付属ドキュメントやコード内のコメント)を活用したコードの読み方、単純な検索ツールから開発環境付属のツールまで「コードを読むためのツール」の効率的な使い方など、あまり触れられることがないテクニックも、余すところなく紹介してます。
※本商品は、過去に発行した書籍をプレミアムブックス版として復刊したものです。まつもとゆきひろ氏による「プレミアムブックス版のための序文」、原著者であるDiomidis Spinellis氏による「プレミアムブックス版に寄せて」を追加し、さらに、初版ではカバー裏に掲載されていた「監訳者座談会」を特別付録として収録しています。
書誌情報
- 著者: Diomidis Spinellis(著), (株)トップスタジオ(訳), 鵜飼文敏, 平林俊一, まつもとゆきひろ(監訳)
- ページ数: ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
Diomidis Spinellis
ギリシャのAthens University of Economics and BusinessのManagement Science and Technology学部で教授を務める。研究の対象は、ソフトウェア・エンジニアリング、セキュリティ、クラウドシステムエンジニアリングなど。著書である『Code Reading』『Code Quality』は、Jolt AwardsのTechnical Productivity Winnerを受賞し、さまざまな言語にも翻訳されている。200以上の技術論文を学術誌に発表し、その引用回数は2,500を越える。学術誌の議事録の査読者も務めている。また、『IEEE Software』の編集委員を10年以上に渡って務めており、コラム「Tools of the Trade」の著者でもある。Mac OS XやBSD Unixに組み込まれているコードの寄贈者であり、CScoutやUMLGraphを始めとするオープンソースソフトウェアパッケージ、ライブラリ、ツールの開発者である。University of LondonのImperial Collegeにてソフトウェアエンジニアリングの工学修士とコンピュータサイエンスの博士号を取得。ACM(Association for Computing Machinery)とIEEEのシニアメンバーであり、「IEEE Computer Society」の理事(2013~2015)にも選出された。2015年1月からは、『IEEE Software』の編集長を務めている。
(株)トップスタジオ
鵜飼文敏
ソフトウェアエンジニア。Google勤務。著書に『Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選』(オライリー・ジャパン)。主な監訳として、『Code Reading ―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法』『Code Quality ―コードリーディングによる非機能特性の識別技法』『Write Great Code Vol.1 ―ハードウェアを知り、ソフトウェアを書く』『Write Great Code Vol.2 ―低いレベルで考え、高いレベルで書く』(マイナビ出版)などがある。
平林俊一
WideStudio開発者。1971年生まれ。1992年東京工業大学情報工学科卒。1993年富士電機(株)に入社、1999年富士通(株)に入社。一貫して大規模ミドルウェアの開発に従事し、現在、基幹システムの通信基盤ミドルウェアの開発を行っている。また、他方ではソフトウェア開発に魅せられ、オープンソースで進めているWideStudio開発を通じ、ソフトウェア開発技術の普及に尽力している。
まつもとゆきひろ
高校生時代からのプログラミング言語おたく、オブジェクト指向おたく。1993年からRubyを開発。ネットワーク応用通信研究所フェロー。楽天技研フェロー、Herokuチーフアーキテクト。その他、肩書多数。オープンソース/フリーソフトウェアにはうるさい、自称オープンソースエバンジェリスト。コーディング時間よりも文章を書いてる時間のほうが長いのが悩み。鳥取県米子市出身。