関連サイト
本書の関連ページが用意されています。
内容紹介
Cプログラミングを理解するためには、コンピュータやプログラミングに関連する知識について、あらかじめある程度の知識を持っている必要があります。十分な知識が無いままコンピュータを操作してプログラミングを習得しようとしても、間違いだらけで時間ばかりかかってしまい、効率が上がらないことがあります。Cプログラミングに関する知識の吸収力を高めるための準備をしましょう。
本書のコンセプトは「コンピュータなしで学ぶ!」ことです。Cプログラミングを「学ぶ前」に知っておいてほしいことをまとめました。
読み終えた後は、理解力と吸収力の向上により、Cプログラミングの上達速度が飛躍的にアップし、挫折せずにCプログラミングをマスターできるようになるはずです。本書がそれを手助けします。
序章 Cプログラミングを学ぶ前に: プログラミングの上達が早い人、その秘訣は?
第1章 はじめの一歩: プログラミングを学ぶ上での基本的な事柄について説明します。
第2章 Cプログラムを観察しよう: Cで書かれたプログラムは「宇宙語」ではありません!まずはじっくりと観察しよう。
第3章 プログラムの作り方: 闇雲に試行錯誤をしても実力の向上は望めません。プログラムを作るときの考え方を学びましょう。
第4章 データの表現方法: コンピュータの力を存分に発揮できるプログラムを作るために重要なのは、2進数、ビットとバイトの関係についてとことん理解することです。
第5章 Cを学ぶために必要なコンピュータの知識: プログラムを作る理由はコンピュータに何らかの仕事をさせたいからです。Cプログラミングができるようになるためにはコンピュータの知識が必要となります。
第6章 コンピュータは計算機: コンピュータは数学とかなり深い関係がありますが相違点も多くあります。コンピュータ独特の数の扱いについて解説します。
第7章 変数とメモリ: 変数を使わないプログラミングというのは考えられません。変数は実行させる度に値を変更可能なため、様々な処理ができるようになります。
第8章 処理の流れ: オルゴールはゼンマイが切れるまで同じ音楽を永遠に流すワンパターンな装置といえます。判断や繰り返しなどうまく作られたプログラムは、まるで人間が行動しているかのようにコンピュータを働かせることができます。
第9章 関数: Cプログラムは「1つのmain関数」と「その他の複数の関数」から作られます。関数を作れるようになるための基礎知識についてしっかりと理解しましょう。
第10章 ソフトウェア開発の基礎: ある程度の規模のプログラムは計画的に行うべきです。複数の人で開発することになったら意思の疎通や役割分担が必要です。ソフトウェア開発の基礎について学びましょう。
書誌情報
- 著者: 村山公保
- 発行日: 2019-03-17 (紙書籍版発行日: 2019-03-17)
- 最終更新日: 2019-03-17
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 352ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
村山公保
倉敷芸術科学大学 危機管理学部危機管理学科教授、博士(工学)。主な著書に「基礎講座C」「基礎からわかるTCP/IP ネットワークコンピューティング入門 第3版」、「マスタリングTCP/IP 入門編 第5版」(共著)がある。
目次
序 章 Cプログラミングを学ぶ前に
- 0.1 Cの上達が早い人
- 0.2 Cプログラミングができるようになるためには
- 0.3 目標プログラム
- 0.4 本書の内容
第1章 はじめの一歩
- 1.1 プログラムってなんだろう?
- 1.2 2進数と情報の単位
- 1.3 プログラムとソフト、ハード
- 1.4 Cプログラミングを学ぶ前の心構え
- Exercises : 演習問題
第2章 Cプログラムを観察しよう
- 2.1 Cのプログラムを見てみよう
- 2.2 音読のすすめ
- 2.3 記号に慣れよう
- 2.4 英字の省略形に慣れよう
- 2.5 Cの流儀を理解しよう
- Exercises : 演習問題
第3章 プログラムの作り方
- 3.1 プログラムを作るときの考え方
- 3.2 プログラムが実行されるまで
- Exercises : 演習問題
第4章 データの表現方法
- 4.1 数値の表現方法
- 4.2 文字の表現方法
- Exercises : 演習問題
第5章 Cを学ぶために必要なコンピュータの知識
- 5.1 コンピュータの構造
- 5.2 プログラムが実行されるまで
- 5.3 プログラムの構造
- 5.4 入出力
- Exercises : 演習問題
第6章 コンピュータは計算機
- 6.1 Cプログラミングと数学
- 6.2 2進数の計算
- 6.3 演算子
- Exercises : 演習問題
第7章 変数とメモリ
- 7.1 変数とメモリ
- 7.2 ポインタ
- 7.3 配列
- 7.4 構造体
- 7.5 変数をより深く知ろう
- Exercises : 演習問題
第8章 処理の流れ
- 8.1 処理の流れとフローチャート
- 8.2 処理の流れの基本形
- 8.3 コンピュータの内部での処理の流れ
- Exercises : 演習問題
第9章 関数
- 9.1 関数とは?
- 9.2 関数の基礎知識
- 9.3 関数呼び出しの仕組み
- Exercises : 演習問題
第10章 ソフトウェア開発の基礎
- 10.1 プログラムの開発と実践
- 10.2 ウォーターフォールモデル
- 10.3 開発以外に大切なこと
- Exercises : 演習問題
おわりに
参考文献
付 録
- A.1 サンプルプログラム
- A.2 演算子の優先順位
- A.3 2進数と桁数
- A.4 数の接頭語
- A.5 10進数 <-->16進数変換表
- A.6 10進数 <-->16進数、2進数変換表
- A.7 2進数から10進数に変換する方法
- A.8 10進数から2進数に変換する方法
- A.9 16進数から10進数に変換する方法
- A.10 10進数から16進数に変換する方法
- A.11 ASCII文字セット(ASCII character sets)
- A.12 Cのエスケープシーケンス
- A.13 読みにくい記号
- A.14 読みにくい単語
- A.15 for文プログラムのフローチャートの例
- A.16 while文プログラムのフローチャートの例