関連サイト
本書の関連ページが用意されています。
内容紹介
Googleが開発を行っているJavaScriptのアプリケーションフレームワーク、AngularJSの入門/実践解説書。AngularJSはいわゆるMV*と呼ばれる種類のフレームワークで、これを活用することで、Webアプリ構築時にコード量が削減されたり、実装者による品質の差を小さくするなど、生産性が大きく向上することが期待できます。本書ではAngularJSの特徴、基本の使い方から、ディレクティブやテストなど、一歩進んだ活用方法までを簡潔かつわかりやすく解説しています。
本書の構成は以下のようになっています。
●Chapter01 AngularJSとは
AngularJSとはどのようなことができるのか、どのような特徴があるのかを簡単なデモを用いて説明します。これから実装を理解するにあたってのベースをおさえましょう。
●Chapter02 テンプレートの基礎
AngularJSのテンプレート機能のうち、基本的なものを解説します。JavaScriptを1行も使わないサンプルばかりですが、双方向データバインディングが簡単に実装できるのがわかります。
●Chapter03 モジュールとコントローラー
AngularJSの主な概念のうち、複数の機能をまとめるモジュールと、ビューの振る舞いを定義するコントローラーについて解説します。AngularJS特有の文法や注意点もあわせて紹介します。
●Chapter04 フィルタの使い方
フィルタはテンプレートでの表示を変換できます。既製フィルタの使い方、カスタムフィルタの作り方や使い方を解説します。フィルタをうまく使うと、ビューやコントローラーの見通しがよくなります。
●Chapter05 繰り返し処理
AngularJSで繰り返し処理を行うディレクティブ、ng-repeatを解説します。フィルタの仕組みと組み合わせると、さまざまな条件で要素を検索し、ソートをして表示することもできます。
●Chapter06 サーバーとの通信
AngularJSでサーバーとの通信を簡単に実装できる$httpサービスと、ngResourceモジュールについて解説します。$scopeと組み合わせて使うと、通信結果を簡単にページに反映できます。
●Chapter07 サービスの作成
AngularJSでアプリケーションのビジネスロジックやデータを定義する方法は複数あります。その方法を整理しながら解説し、さらにそれらの定義方法の使い分けについても解説します。
●Chapter08 ディレクティブの作成 1
AngularJSはディレクティブを介してDOMを操作します。この章ではDOMを操作するための、独自ディレクティブ定義の仕方のもっとも基本となる部分を解説します。
●Chapter09 ディレクティブの作成 2
この章ではディレクティブのスコープについて解説します。親スコープの継承や隔離スコープ、親スコープとディレクティブのローカルスコープとの紐付けを扱います。
●Chapter10 ディレクティブの作成 3
ディレクティブの内容をテンプレートの一部として利用するtranscludeと、ディレクティブ相互でやりとりを行うcontrollerとrequireを解説します。ディレクティブ内部の機能や構造を隠蔽でき、便利です。
●Chapter11 ユニットテスト
AngularJSの特徴のひとつに、テストを重視するという点があります。この章では、ユニットテストというモジュールやサービス単体をテストする方法を紹介します。
●Chapter12 End to Endのテスト
モジュールやサービスをつないで期待通りの動作をするかを検証するEnd to Endのテスト方法を解説します。ProtractorというSeleniumベースのテストフレームワークが便利です。
なお、本書は株式会社ピクセルグリッド運営の技術情報配信サービス「CodeGrid」掲載の記事「攻略!AngularJS」を再構成したものです。
書誌情報
- 著者: 外村 和仁(著), CodeGrid(編)
- 発行日: 2014-10-06 (紙書籍版発行日: 2014-10-06)
- 最終更新日: 2014-10-06
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 192ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
外村 和仁
株式会社ピクセルグリッド フロントエンド・エンジニア
HTMLコーダー、JavaScriptプログラマ、PHP、Perlのプログラマといった職務を経験後、2010年に株式会社ピクセルグリッドに入社。大規模サイトの運用、開発の経験を活かしてバックエンドからフロントエンドまで幅広く担当。好きな言語はJavaScriptとRuby。
著書に『ノンプログラマのためのJavaScriptはじめの一歩』(技術評論社)、『Web制作者のためのGit入門』(共著、マイナビ)ほか多数。WEB+DB PRESS、Software Designなどにも寄稿。
CodeGrid
フロントエンド開発に関わる人々のための技術情報配信有料サービス。月4回、毎週配信される記事は、メールマガジンと経験豊かなピクセルグリッドのフロントエンド・エンジニアによって執筆され、専属編集者の手を経て発行されている。
JavaScriptの会社、株式会社ピクセルグリッドが運営。2011年4月に創刊され、現在まで300本以上の記事を配信。メールマガジンとWebアプリで全過去記事を閲覧できるので、技術情報アーカイブとしても、便利に使える。
http://www.codegrid.net/
目次
Chapter01 AngularJSとは
- 1.1 MVWフレームワーク
- 1.2 テンプレートとしてのHTML
- 1.3 双方向データバインディング
- 1.4 AngularJSが得意なこと・苦手なこと
Chapter02 テンプレートの基礎
- 2.1 AngularJSを使う準備
- 2.2 テンプレートタグ
- 2.3 ng-showとng-hide
- 2.4 ng-if
- 2.5 ng-class
- 2.6 ng-click
- 2.7 タブUIのサンプル
Chapter03 モジュールとコントローラー
- 3.1 モジュールの定義
- 3.2 モジュールの使い方
- 3.3 コントローラーの定義
- 3.4 $scopeオブジェクト
- 3.5 イベントハンドリング
- 3.6 コントローラーのスコープ
- 3.7 仮引数の名前
- 3.8 AngularJSのminify
Chapter04 フィルタの使い方
- 4.1 フィルタの使い方
- 4.2 フィルタの引数
- 4.3 フィルタをつなげる
- 4.4 カスタムフィルタ
- 4.5 カスタムフィルタで引数をとる
Chapter05 繰り返し処理
- 5.1 ng-repeatとは
- 5.2 特殊変数
- 5.3 絞り込み
- 5.4 フィールドを指定した絞り込み
- 5.5 並び替え
Chapter06 サーバーとの通信
- 6.1 $http
- 6.2 ショートカットメソッド
- 6.3 ngResource
- 6.4 ngResourceと$scope
Chapter07 サービスの作成
- 7.1 サービス
- 7.2 value
- 7.3 constant
- 7.4 factory
- 7.5 service
- 7.6 provider
- 7.7 どのレシピを使うか
Chapter08 ディレクティブの作成 1
- 8.1 ディレクティブとは
- 8.2 ディレクティブの定義
- 8.3 ディレクティブの名前
- 8.4 ディレクティブの例
- 8.5 要素を定義する
Chapter09 ディレクティブの作成 2
- 9.1 isolate scopeとは
- 9.2 isolate scope "@"
- 9.3 isolate scope "="
- 9.4 isolate scope "&"
Chapter10 ディレクティブの作成 3
- 10.1 transclude
- 10.2 transcludeダイアログの例
- 10.3 controllerとrequire
Chapter11 ユニットテスト
- 11.1 angular-mocks.js
- 11.2 テスト対象のプログラム
- 11.3 テストコード
- 11.4 moduleとinject
- 11.5 モック
- 11.6 テストの実行
- 11.7 まとめ
Chapter12 End to Endのテスト
- 12.1 本章の目的
- 12.2 Angular ScenarioとProtractor
- 12.3 Protractorの利用準備
- 12.4 設定ファイルの準備
- 12.5 Protractorの実行
- 12.6 テストスクリプトの内容
- 12.7 まとめ