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内容紹介
AR(拡張現実感)の分野で活躍したい人のために
・原理と実践をバランスよく配置しリファレンスとして統合
・700件近くのAR関連の研究論文を概説
現実世界にコンピュータで生成された情報を重ね合わせる拡張現実感(AR)とその類似分野である複合現実感(MR),人工現実感(VR)の本格的入門書.ARの基礎分野として,コンピュータビジョン(CV),コンピュータグラフィクス(CG),ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)などさまざまな基礎分野の情報・知識をバランスよく網羅しリファレンスとして統合させました.細やかな解説や補足情報が加えられており,ARに興味あるすべての人に必携の書です.
書誌情報
- 著者: Dieter Schmalstieg, Tobias Hollerer
- ページ数: 528ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF
- 出版社: マイナビ出版
対象読者
著者について
Dieter Schmalstieg
オーストリア・グラーツ工科大学 (TUG) コンピュータグラフィックス・ビジョン研究科教授。拡張現実感、仮想現実感、実時間グラフィクス、ユーザインターフェース、可視化に関する研究に従事。2012年、拡張現実感の分野への将来性のある貢献に対しIEEE Virtual Reality Technical Achievement Awardを受賞。
Tobias Hollerer
カリフォルニア大学サンタバーバラ校コンピュータサイエンス教授。同大Four Eyes Laboratory共同室長として「Imaging」「Interaction」「Innovative」「Interfaces」の4つの「I」の研究を指揮。モバイルユーザーが3D空間にアノテーション(注釈情報)を付けることを可能にした功績に対しNational Science FoundationのCAREER賞を受賞
目次
翻訳者より
はじめに
謝辞
第1章 拡張現実感への導入
- 1.1 定義と範囲
- 1.2 拡張現実感の歴史
- 1.3 拡張現実感の実例
- 1.4 関連分野
- 1.5 まとめ
第2章 ディスプレイ
- 2.1 多感覚ディスプレイ
- 2.2 視覚
- 2.3 要求仕様と特徴
- 2.4 空間ディスプレイモデル
- 2.5 視覚ディスプレイ
- 2.6 まとめ
第3章 トラッキング
- 3.1 トラッキング,較正,位置合わせ
- 3.2 座標系
- 3.3 トラッキング技術の特徴
- 3.4 据え付け型トラッキングシステム
- 3.5 移動センサ
- 3.6 光学式トラッキング
- 3.7 センサフュージョン
- 3.8 まとめ
第4章 拡張現実感のためのコンピュータビジョン
- 4.1 マーカトラッキング
- 4.2 多視点赤外線カメラでのトラッキング
- 4.3 検出型自然特徴トラッキング
- 4.4 逐次的トラッキング
- 4.5 自己位置と環境の同時推定(SLAM)
- 4.6 屋外トラッキング
- 4.7 まとめ
第5章 較正と位置合わせ
- 5.1 カメラの較正
- 5.2 ディスプレイの較正
- 5.3 位置合わせ
- 5.4 まとめ
第6章 視覚的調和
- 6.1 整合法
- 6.2 隠蔽
- 6.3 光学的整合法
- 6.4 共通照明
- 6.5 隠消現実感
- 6.6 カメラシミュレーション
- 6.7 様式変換による拡張現実感
- 6.8 まとめ
第7章 状況適応型可視化
- 7.1 課題
- 7.2 可視化物体の位置合わせ
- 7.3 注釈付け
- 7.4 X線透視
- 7.5 空間操作
- 7.6 情報フィルタリング
- 7.7 まとめ
第8章 インタラクション
- 8.1 出力
- 8.2 入力
- 8.3 有形可触インタフェース
- 8.4 実物体の表面での仮想UI
- 8.5 紙面の現実拡張
- 8.6 多視点インタフェース
- 8.7 触覚インタラクション
- 8.8 多感覚インタラクション
- 8.9 会話エージェント
- 8.10 まとめ
第9章 モデリングと注釈付け
- 9.1 幾何形状の指定
- 9.2 外観の指定
- 9.3 半自動再構成
- 9.4 自由形状モデリング
- 9.5 注釈
- 9.6 まとめ
第10章 オーサリング
- 10.1 拡張現実感のオーサリングの必要条件
- 10.2 オーサリングの技術要素
- 10.3 自立型オーサリング手法
- 10.4 機能拡張による手法
- 10.5 ウェブ技術
- 10.6 まとめ
第11章 誘導支援
- 11.1 誘導支援の基礎
- 11.2 探索と発見
- 11.3 経路の可視化
- 11.4 視点誘導
- 11.5 複数視点に関して
- 11.6 まとめ
第12章協調作業支援
- 12.1 協調作業支援システムの形態
- 12.2 同一地点での協調作業
- 12.3 遠隔協調作業
- 12.4 まとめ
第13章 ソフトウェア構造
- 13.1 ARアプリケーションの要件
- 13.2 ソフトウェア工学上の要件
- 13.3 分散システム
- 13.4 データフロー
- 13.5 シーングラフ
- 13.6 開発者支援
- 13.7 まとめ
第14章 未来
- 14.1 商用化を推進するもの
- 14.2 AR開発者が望むこと
- 14.3 ARを屋外へ
- 14.4 IoTとの連携
- 14.5 バーチャルリアリティと拡張現実の合流
- 14.6 人間拡張
- 14.7 物語表現用メディアとしてのAR
- 14.8 社会交流のためのAR
- 14.9 まとめ