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内容紹介
本書は、オープンソースの構成管理ツールの一つであるAnsibleの基本的な使い方から、基本的なシステム構築やアプリケーションデプロイメントの基礎をまとめたガイドです。これからAnsibleを利用し、システム構築の自動化を始めてみたいというエントリユーザーを対象としています。特にシステムを構築、運用するエンジニア同士がコードを共有し、継続的デリバリへと展開していく上で必要な、Ansibleの基礎知識を中心に取り上げています。
本書では、Ansibleの利便性だけでなく、ビジネス要求に対する開発スピードの向上や、変更要求に対する運用の柔軟性を身に付けていただくことを目的としています。そのため、本番適用を見据えた解説やコードの共有を意識しています。Ansibleの特徴を理解していただいた上で、ビジネス要求に対する開発スピードの向上や、変更要求に対する運用の柔軟性を身に付けることを目的とする方には、是非一読いただきたい一冊です。
書誌情報
- 著者: 北⼭ 晋吾, 佐藤 学, 塚本 正隆, 畠中 幸司, 横地 晃
- 発行日: 2023-06-22 (紙書籍版発行日: 2023-06-22)
- 最終更新日: 2023-06-22
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 280ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
サーバー管理者、サーバー提案SE、システムインテグレータ、Linuxサーバー保守担当者。技術レベル︓初級〜中級。過去にRHEL互換OSを使ってシステム提案、⽇常業務を担当、導⼊、保守経験がある
著者について
北⼭ 晋吾
EC事業のインフラ運⽤や、ベンダーでのシステムインテグレーション業務を経て、現在はレッドハット株式会社にてソリューションアーキテクトとして勤務。オープンソース界隈を中⼼とする、コミュニティ活動を趣味としている。
佐藤 学
SIerでのプログラミングとインフラの経験を経て、⾳楽アプリ会社においてDevOpsの導⼊に従事した。その後、⼤規模ベンチャー企業においてインフラの構築及び運⽤を⾏った。現在では、クラウド技術の普及に向けた活動と並⾏して、Infrastructure as Codeの普及に向けた活動も⾏っている。
塚本 正隆
営業からIT講師への職種転換というキャリアを経た後、⽇本ヒューレット・パッカードにてHybrid Cloud/Cloud Native関連ソリューションのコンサルティングや構築などに従事しながら、CloudNative Days実⾏委員会などのコミュニティ活動にも多く参加し、様々な⼈達や技術との交流を楽しんでいる。あと、メガネが好き。
畠中 幸司
PC、Web、モバイル、AIとトレンドに合わせてキャリアを広げるエンジニア&起業家。Microsoft、Hewlett Packard Enterpriseなどの企業で数多くのグローバルプロジェクトに携わる。神⼾市出⾝。
横地 晃
インフラ構築からシステム開発まで⾏うSIerにて様々な業務を経験。現在は株式会社エーピーコミュニケーションズに所属し、ネットワーク⾃動化関連の業務に携わっている。他、Ansibleユーザー会などのコミュニティへの参加や、ブログがライフワーク。
目次
はじめに
- 本書のターゲット/本書の構成
- 本書の表記/本書で使用するコード
- 本書で使用した実行環境
第1章 Ansible の概要
- 1-1 Ansible を取り巻く環境/1-1-1 ビジネスアジリティの追求
- 1-1-2 Infrastructure as Code
- 1-2 Ansible とは
- 1-2-1 Ansible の特徴
- 1-2-2 Ansible を利用する際の注意点
- 1-2-3 他の構成管理ツールとの比較
- 1-2-4 Ansible のプロダクト
- 1-2-5 Ansible のユースケース
- 1-3 まとめ
第2章 Ansible の基礎
- 2-1 Ansible のアーキテクチャ/2-1-1 Ansible の基本動作
- 2-1-2 Ansible の内部コンポーネント
- 2-1-3 Ansible コミュニティパッケージと ansible-core
- 2-2 Ansible のインストール/2-2-1 インストールの準備
- 2-2-2 インストールの実施
- 2-3 Ansible の動作確認/2-3-1 事前準備
- 2-3-2 コマンドを実行してみる
- 2-4 まとめ
第3章 プレイブックとインベントリ
- 3-1 インベントリの基礎/3-1-1 ホストのグループ化
- 3-1-2 ホスト変数とグループ変数
- 3-1-3 インベントリ変数のファイル分割
- 3-2 プレイブックの基礎/3-2-1 YAML の基本
- 3-2-2 プレイブックの構造
- 3-2-3 変数
- 3-2-4 特殊なディレクティブ
- 3-2-5 タスクのグループ化
- 3-3 プレイブックの応用/3-3-1 ロールの概要
- 3-3-2 プレイブックの活用
- 3-4 実践的なプレイブックの利用 ~Linux 構成管理~
- 3-4-1 全体構成
- 3-4-2 プレイブックの概要
- 3-4-3 ホスト名管理
- 3-4-4 ロケール管理
- 3-4-5 パッケージ管理
- 3-4-6 ユーザー管理
- 3-4-7 プレイブックの実行
- 3-4-8 実行結果の確認
- 3-5 まとめ
第4章 監視システムのデプロイメント
- 4-1 基本構成/4-1-1 全体構成
- 4-1-2 不足しているコンポーネントの追加
- 4-1-3 インベントリとプレイブックの概要
- 4-2 OS の基本設定/4-2-1 common ロールのディレクトリ構成/4-2-2 タスクの詳細
- 4-2-3 タスクの実行
- 4-3 Node Exporter のデプロイ
- 4-3-3 タスクの詳細
- 4-3-4 タスクの実行
- 4-3-5 接続確認
- 4-4 Prometheus の基本構成/4-4-2 prometheus ロールの変数
- 4-4-3 タスクの詳細
- 4-4-4 タスクの実行
- 4-4-5 接続確認
- 4-5 Grafana の基本構成/4-5-1 grafana ロールのディレクトリ構成
- 4-5-2 grafana ロールの変数
- 4-5-3 タスクの詳細
- 4-5-4 タスクの実行
- 4-5-5 接続確認
- 4-6 まとめ
第5章 Ansible の徹底活用
- 5-1 プレイブックのベストプラクティス/5-1-1 インベントリの分割
- 5-1-2 プレイブックの分割
- 5-2 Ansible Galaxy
- 5-2-1 ロールの管理
- 5-2-2 コレクションの管理
- 5-3 パフォーマンスチューニング
- 5-3-1 ファクトキャッシュ
- 5-3-2 タスクの並列処理
- 5-3-3 SSH のチューニング
- 5-3-4 パッケージインストールタスクの高速化
- 5-4 プレイブックのデバッグ
- 5-4-1 Ansible Playbook オプションの活用
- 5-4-2 Ansible Console コマンドの活用
- 5-4-3 実行ファイルの保存
- 5-4-4 Playbook Debugger
- 5-5 暗号化/5-5-1 Ansible Vault
- 5-6 まとめ