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内容紹介
あんざいゆきCookbookシリーズ待望の第三弾、フルカラーでさらに見やすく分かりやすくなりました。
本書では、Android 4.4(KitKat)時点でのデザインガイドラインを踏まえ、アプリのUI を設計するうえでどのような選択肢があり、どうやって実装すればよいのかを解説していきます。また、デザインガイドラインに沿いつつも、他との差別化のためにブランディングが重要になってきます。実際のアプリを例にあげながら、ブランディング手法についても紹介します。
Androidの最初のSDKが世に出てから6年、日本でAndroid搭載のスマートフォンが発売されてから4年が経ちました。Androidは現在4.4 KitKatまでバージョンが進み、アプリ開発も成熟期に入ってきました。さまざまなデザイントレンドが現れては消えていく中で、Androidのデザインガイドラインも多くの変遷をたどってきました。
2009年頃は、ダッシュボードスタイルのアプリがたくさんありました。2.xの時代は、iPhoneのデザインをそのまま移植したかのような、下部にタブがあるアプリも多かったです。その後、Android 4.0リリース時にデザインガイドラインが整備され、「Androidアプリらしさとは何か」が明確になりました。
しかし、新しいUI/UXのトレンドというのは常に市場から生まれるものです。2012年、Facebookをはじめ多くのアプリがNavigation Drawerというパターンを利用していました。左上のメニューボタンを押すと、左からメニューがスライドして現れるという手法です。GoogleがリリースしているアプリであるYouTube、Google Currents、Google+でも独自にこのパターンが使われていましたが、見た目や動き方が異なるなど統一性がありませんでした。そのため、2013年、Support Libraryの中にこのパターンを実現するための機能が追加されました。これに伴い、デザインガイドラインにもNavigation Drawerパターンが正式に追加されました。
本書では、Android 4.4 KitKat時点でのデザインガイドラインを踏まえ、一段上のアプリに仕上げるために必要な手法を解説します。第1章では、アプリの画面構成のベースとなるナビゲーションパターンについて取り上げます。第2章では、他との差別化のために重要になってくるブランディングにおいて、オリジナリティを出す基本的な方法を紹介します。第3章では、初めてアプリを使うユーザーにどのようにアプリの機能を伝えるのか、実際のアプリの例をあげて解説します。第4章では、スワイプでの画面を切り替えに関連するさまざまなパターンを、第5章では、タブレットに対応するためのレイアウトパターンを紹介します。第6章では、フレームワークで用意されているパーツだけでは実現できないUI要素を作成するための方法を解説します。第7章では、多くの優れたアプリで使われている手法を取り上げています。自分のアプリに取り入れられるポイントを見つけて参考にしてください。
(「はじめに」より)
書誌情報
- 著者: あんざいゆき
- 発行日: 2014-03-20 (紙書籍版発行日: 2014-03-20)
- 最終更新日: 2014-03-20
- バージョン: 1.0.0
- ページ数: 288ページ(PDF版換算)
- 対応フォーマット: PDF, EPUB
- 出版社: インプレス
対象読者
Androidアプリのエンジニアやデザイナで、Android開発の経験者をメインターゲットとしています。iOSなど他プラットフォームのエンジニアやWebデザイン経験者なども含まれますが、Android自体の基本機能や導入手順などは解説されていないためまったくの初心者の方は他の入門書とセットでご覧ください。
著者について
あんざいゆき
株式会社ウフィカ代表取締役社長。Android女子部副部長。GTUG Girlsマネージャー。
GDD Phoneを手に入れたことをきっかけにAndroidアプリの開発をスタート。自分の作ったアプリが実機で動くことに感動し、以来Androidアプリの開発にのめり込む。当初からブログ「Y.A.M の雑記帳」にて開発のTipsを公開。図書館予約アプリ「Libraroid」や、Android2.3で追加されたNFC機能を使って交通系ICカードの履歴を確認できる「Suica Reader」などのアプリを公開している。著書として『Android Layout Cookbook アプリの価値を高める開発テクニック』、『Android UI Cookbook for 4.0 ICS(Ice Cream Sandwich) アプリ開発術』がある。
http://y-anz-m.blogspot.com/
目次
はじめに
目次
第1章 Structure - アプリの構成と階層
- 1.1 ナビゲーションパターン
- 1.2 Dashboard(Six-pack)
- 1.3 Fixed Tabs
- 1.4 Spinner
- 1.5 Navigation Drawer
- 1.6 まとめ
第2章 Branding - オリジナリティを出す
- 2.1 ベーステーマを決める
- 2.2 メインカラーを決める
- 2.3 ActionBarのカスタマイズ
- 2.4 ActionItemのカスタマイズ
- 2.5 文字のカスタマイズ
- 2.6 コンポーネントのカスタマイズ
第3章 Help - ユーザーを導く
- 3.1 使い方チュートリアル
- 3.2 Help Popup
第4章 ViewPager - 画面切り替えの定番
- 4.1 スクロールできるタブ
- 4.2 タイトルストリップ
- 4.3 インディケータ
- 4.4 ページ切り換えのエフェクト
第5章 Support Tablet - 柔軟性のあるレイアウト
- 5.1 タブレットのレイアウトパターン
- 5.2 スケールアップ
- 5.3 フローティング
- 5.4 Macro Reflow(並び替え)
- 5.5 Lists to Grids
- 5.6 タブの展開表示
- 5.7 メニューの展開表示
- 5.8 Master/Detail パターン
- 5.9 SlidingPanelLayout
- 5.10 まとめ
第6章 CustomView - 思い通りのレイアウト
- 6.1 既存のView を組み合わせる
- 6.2 独自のルールで子ビューを配置する
- 6.3 独自のルールでビューのサイズを決める
- 6.4 オリジナルの見た目のビューにする
第7章 Advanced - 一つ上のカスタマイズ
- 7.1 カードUI
- 7.2 ショーケース
- 7.3 スワイプオフできるリスト
- 7.4 ヘッダーが残るリスト
- 7.5 スクロール位置に応じて透明度が変わるActionBar
- 7.6 FastScroll + インデックスラベル
- 7.7 ログイン画面
- 7.8 オリジナルのプログレス
- 7.9 パターンロック
- 7.10 ドラッグ&ドロップ
- 7.11 コンテキストメニュー
- 7.12 下にスワイプして更新
- 7.13 まとめ